坂バカが集うことで有名なThePEAKSにボランティアで参加してきた。ド変態な方々との触れ合いが楽しかったのは勿論、選手の達成感やモチベーションを刺激する様々な仕組みや、運営側の細やかなホスピタリティを感じたり、立ち上げの背景や苦労、昔のヤラカシ話などを聞くことが出来て、過去イチ級に好奇心が満たされたボラとなった。
ボラ活動日 2026年6月5-6日(金土)
開催地 福島県裏磐梯エリア
天候 雨/曇り/濃いガス/晴 5~25℃、弱風
公式サイト https://www.longridefan.com/thepeaks/8817/
コース
一般 197km、4753m(12時間50分)
変態増し 222km、5251m(11時間50分)
ド変態増し 〃 (10時間50分)


6,7年前に存在を知り興味を持ったThePEAKS。フィニッシャーになって似顔絵の入った自分だけの記念ジャージを作りたい。そう思った。しかし、、、
難易度が桁違いに高い…。
距離200km、獲得標高4000m、時間制限12時間という鬼仕様。そもそも巷のライドイベントに飽きた強者をターゲットにしたDeath Rideで「時間内完走を誇れる」難度設定ゆえ、膝痛持ちの自分にはハードルが高過ぎ頭から消し去っていた。
そんな折、Xで福島県裏磐梯での開催を知る。さらに東北初、ボランティア募集中と分かった。出場は無理でもボラはできる。どんなバキバキな人達なのか、年齢/性別、バイク仕様や意気込みなどの興味・関心は見聞き出来そうである。この好奇心で参加を決めた^^


活動内容
前日
08:30 自宅発
10:30 AS3~AS4間コースチェック(倒木、砂、破損)
12:00 集合時間。全体MTG
本部テント設営~受付、翌日の準備(エイド搬送車3台への物資積み込みなど)
17:00 作業終了
19:00 夕食
20:00 全体MTG(全体説明、班に分かれて打合せ)
21:30 就寝(いつの間にか寝ていた💦)
当日
03:00 起床
04:00 選手誘導
08:30 不足物資搬送(急遽対応)
10:30 CPD1対応(ド変態区間チェックポイント)
14:30 本部ゴール対応(写真撮影、飲食提供、選手と会話)
18:00 撤収
19:00 解散
22:00 自宅着
【イベント前日】

大会直前に台風6号が通過した。この路面チェックの募集に立候補^^ 集合場所への移動を兼ね、北側の端から本部まで(AS3~AS4区間)約68kmの道路破損、土砂崩れ、倒木などを確認した。

台風の影響はこの程度で大きな案件は無かった。

浄土平(標高1600m)の前後20分は霧雨・濃霧・8℃! 明日も朝イチは相当冷えそうである。

11時50分、本部である裏磐梯レークリゾート着。下界は日差しのある好天♪

12時から簡単なMTGがあり、今日やる事と、明日のシフトの説明があった。
私の担当
・D班 私含めて3名
・道の駅つちゆ(つちゆロードパーク)CPD1対応
変態増しライダーのみが通過するCPでの通過チェックと飲み物対応
・通過チェック時間11:00-13:20
・デリカで移動
ボラ応募の際、デリカ出動可、人の同乗OKと連絡していたので、この役回りになったのだろう。
今日の作業は14:30開始の受付準備と、荷物を搬出するバン3台への積み込み、受付誘導など。

14:30から受付開始
今回の参加者は合計400数名くらい?(うち変態は60名ほど、ド変態は6名)


物販
キャップ、Tシャツ、ウエア、シール、お守りなどを販売。PayPay対応♪

物資運搬のバン
リストにレ点チェックを入れながら物資を積み込んでいく。テント、テーブル、椅子、立て看板、エイド食など。熊スプレーは各エイドに配備された。
受付終了時刻の17時で前日作業を終了。

スタート/ゴール会場である裏磐梯レークリゾートに宿泊。
・宿泊スタッフは38名
・男女別和室10部屋で、私は男性4名の相部屋
・ボラの宿泊費は無料

こんな立地だったらしい…事後発覚💦 (出典 ゆこゆこ )

男湯の露天風呂
檜原湖が目の前でロケーションは素晴らしかった(出典 裏磐梯レイクリゾート)

夕食はバイキング♪
味は美味しくビックリした! チキンカレー(写真手前)は濃厚で独特のスパイスも効いていて本格的。腕のいいシェフが調理した印象👍
20時からMTGがあり、ゆっくり食べられなかったが、堪能し過ぎは本番に影響するので美味しく頂けただけでラッキーとしよう^^
【夜MTG】
・全体説明、注意事項、天候、NG事項、緊急対応など
・着用するTシャツ、帽子の配布
・各班に分かれて打合せ
MTG開始は、チェックイン直前や、19時の夕食前も可能と思うが、20時という設定はよく考えられていると思った。夕食を1時間で終えなければならないので、食べ過ぎ、飲み過ぎにならず、二日酔いや寝坊を防げる。食事→MTG→風呂→就寝というリズムも作り易いと思った。
【部屋のメンツ】
神奈川、東京、群馬からの40~50代で皆ロードバイク経験者。PEAKS出場経験は無い方だった。ボラは1名がリピート、私含めた3名が初。
共通の趣味とボランティア志向という共通点があり、話題はことかかない^^ 現場と違ってゆっくり話ができるし、相部屋宿泊ボラも結構いいなと思った^^
風呂は食事前に終えていた。MTGで体が冷えたのでもう1風呂かと思いながら布団に横になっていたらいつの間にか寝てしまった💦 おそらく21時30分頃。
【イベント当日】

AM3時起床
現地入り4時! 雲は厚く暗いが風は無い。気温は10℃くらいか。冷気で顔がヒンヤリ。
服装は、半袖シャツ+長袖+薄手アウター+アウターとほぼフル装備にした。

4時23分の朝焼け
山の上部を目視できたが、その後雲に隠れ、浄土平から北は雨・ガス・低温の修行となったそう…。
車検は4時20分からで、済んだライダーから整列していく。スタートは4時50分。私は会場入り口に立って、車検場所に誘導する係を担当。

4時49分。「一般」スタート1分前。いよいよである🔥 6名1組、10秒間隔でスタート。

5時59分。「変態増し」スタート1分前。

7時19分。「ド変態増し」スタート1分前。
「俺はド変態なんだ」「ド変態で嬉しい」と思っているだろうか(笑)
今日だけはド変態が誇らしいに違いない(笑)
因みにピンクヘルメットの方は9時間台でゴールしたと思う。コンポがシマノ105で特別仕様でもなく、このクラスになるとポテンシャルが超越しているんだなと思った(笑)

STATUE OF DOHENTAI
10回のフィニッシュ達成者は、氏名が刻印された金プレートが掲示され「ダイヤモンド・キング」になる。

銅像を模したもので青錆びも塗装で雰囲気を作り込んでいる。遊び心満載。この細部の拘りがナイスである👍

AS2 浄土平
「おむすび」が不足しそうとの情報から、急遽、配送を担当。

標高1600m。朝はダウンを着る冷えだったそうだ。

関東の有名カレー店METHI
私は別の配置だったので諦めていたが頂く事が出来た^^ 独特の鋭く辛いスパイスが利いたスープカレー👍 エイドに手抜きなし!

CPD1 つちゆロードパーク
ここが担当CP。変態、ド変態合わせて65名ほどが通過するチェックポイント。対応時間は11:00~13:20。

ツールを使ってカードにパンチする。
全CPのパンチがゴール時にチェックされ、走行していてもパンチされてないと失格になる。

こちらがツール。
「☆」形状で穴が空く。

入口に1名立って誘導
見通しの悪いカーブで、スピードが出る下り坂、おまけにガスで視界が悪い。手を大きく振って促したが、それでも気付かず通過した選手が3名いた(いずれも登り返してCPは受けた)。

CPD1は簡易エイドで提供は飲み物のみ
こんな感じで対応。日差しも雨も無かったのでテントは設置しなかった。ゴミ回収、この先のコースや足切り時間の質問などにも対応。
大半の選手は休憩せず、トイレや水の補充をしたらすぐ出発。流石変態である。話を聞くと、浄土平から北側AS3までの20kmの下りが雨と冷えで試練だったようだ。アウターの内側にダウンを着た方もいた。PEAKSは脚力だけでなく雨や低温への事前対策力も試されると思った。
13:20定刻に撤収。

本部に戻ってからはゴール対応ということで、状況見ながら気づいた作業を行う感じ。選手への声かけやエイド対応、ゴミ関係など。

各エイドで余った食料が本部に届けられ大量在庫に💦 バナナ、オレンジ、パン、菓子類、飲み物すべて取り放題の出血大サービス対応となった(笑)

ゴールで提供した豚汁
移動販売のやきとり屋が本業のようだが、とても美味しく人気だった。
https://ichiryu89106.wixsite.com/mysite

18:51 最終?ライダー
写真の女性は19時前(約1時間半の超過)にゴールされた方。CPD1で会話した記憶があるのでおそらく変態である。ゴールするライダーがいなくなって30分以上経過しただろうか。撤収作業もほぼ終わり日没間近なタイミングのゴールに大歓声。スタッフや周りにいたライダー30名くらいが集まって本人を囲み記念撮影してゴールを称えた(本人のスマホのため写真なし)
4/10 ボランティア申し込み、FBメッセンジャー登録
5/10 FBメッセンジャーで諸連絡
5/17 コースガイド、参加ガイド配信
6/03 台風6号通過に伴いコース事前チェック役割を担う
当日服装
基本:運動靴、綿入りジャージ、半袖シャツ
寒い時オプション:薄手長袖、トレーナー、薄手アウター、アウター、レインウエアズボン、ポンチョ
※早朝とCPD1では太文字を着用(気温10℃)
熊対策
・熊鈴、ラジオ、ピッケル
※全て未使用。各エイドに熊スプレー配布あり
宿泊荷物
・部屋着(長ズボン、トレーナー)、下着、洗面用具、充電機材
その他
・日焼け止め
・折り畳みイス
・空気入れ

黒カバン:宿泊関係物
ザック:他車同乗時の手荷物(デリカ移動のため未使用)
ウエストバック:手袋、飲み物、スマホ、お金、筆記用具、行動食
PEAKSのエントリフィーは18000円程度で、宿泊費と交通費を加えると3万円は超えるだろう。難易度設定が鬼で他サイクルイベントと差別化されているとしても、13年間、参加者を減らさず継続できているのは、ライダーの期待を裏切らない作り込みとホスピタリティと思った。
↓過去の開催(Gemini活用)

・基本的に開催地は毎回変える
・激辛コースを探し出して「そうきたか」と唸らせる
・次回の開催地予想をクイズ形式にして当選者に無料参加権利を進呈
→このクイズでニーズを発掘
・10回達成者にダイヤモンドキングの称号
・ド変態像を設置して氏名が刻印された金プレートを掲示
・エイド食に手を抜かない
→人気のカレー店などキラリと光るメニューを入れる
・フィニッシャーだけが購入できるジャージ
・大会ごとにデザインの異なるステッカーなどのグッズ
・ド変態のエントリーフィーを割り引くことによって上位クラスに誘導しモチベーションを刺激
→一般的なイベントでは難易度が高い方が割高になる

今回、ダイヤモンドキングを達成した方のゴール場面の話。プレートを見て「次回参加時には自分の名前がここに掲示されるんですね」に対し、伊東さんは袋から金プレートを取り出して本人の目の前で取付始めた。月日や裏磐梯という大会名が刻印されているので、ゴール出来ないと無駄になる。そのリスクをテイクして先に作成することで、達成と同時にダイヤモンドキングを感じてもらう粋な計らい。これは嬉しいだろう。写真や動画にも残せる。
こういった選手の満足感、達成感、モチベーションを刺激する様々な仕掛けが随所にみられた。このアイデアとそれを形にしていく実行力は凄いと思った。
詳細不明もイベントの企画はほんの数名(2,3人?)で設計している感じだった。あとは常連ボランティアの協力と、試走は外注してるっぽい。
イベントの設計は、
・場所の選定、現地視察
・本部会場交渉
・エイド設置交渉
・イベント実施交渉(自治体、地域の観光協会など)
・試走して危険個所、注意箇所、エイドと時間を設計
・各種資料の作成、ネット配信、郵送
・HPの更新
多くの手間がかかる。開催地を変えなければリピートで済み手間もコストも削減出来るが、ライダーのニーズを重視している形。利他の精神、ホスピタリティの現れと感じ、利益追求感は全くなかった。この思いがライダーにも伝わっている気がした。
参考
Mt.富士ヒルクライム との比較
https://www.fujihc.jp/
| 富士ヒル | PEAKS | |
| 参加者数 | 8,500名 | 500-600名 |
| エントリフィー | 12,500円 | 18,000円 |
| 駐車場 | 600円×5600台 | 無料 |
| 開催地 | 同一コース | 基本毎回変わる |
実は今回、開催日が富士ヒルと重なり、PEAKSは400名程度と参加者が減少している💦
【まとめ】
坂バカ変態が集うThe PEAKS 第19回 裏磐梯に1泊2日のボランティアで参加した。220km、5200mUpを10時間で走るド変態達の外見は意外と「普通」だと分かったり、主催者伊東さんからイベント立ち上げの背景や苦労話を聞け、出場選手やボラメンバとお話など、普段知り得えないマニアックで尖ったことに触れられて、好奇心が大いに満たされた過去イチ級に面白い2日間だった。
膝痛は気合いや根性では解決できないため悩ましいが、ライダーとして出場したいと強く思ってしまった。膝負担の少ないペダリングの研究やバイク改造(ローギア導入)などの試行錯誤をして可能性を探ってみたい。出場が無理ならボラで。関東近郊が多いので仙台からだと遠いが。。
※因みに次回の修善寺は9月20日で、ツール・ド・東北と被っており参加できない💦


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