2年前のレッドバロンさんの報告に魅了され「次回是非コラボお願いします」とお願いしていた山行が実現。レッドバロンさんありがとうございました^^
■メンバ レッドバロンさん、天狗蔵さん、私
■行程 2017年5月20日(土)晴、無風、9℃~(大ブナグラ登行時)
05:13( 774m) 馬場島ゲート
05:32( 922m) MTBデポ
06:02( 981m) 大ブナグラ谷登行スタート
09:22(2070m) 稜線
09:53(2109m) 大猫山
11:32(2353m) 猫又山着
12:19(2353m) 猫又山発(南東ルンゼ滑走)
12:44(1559m) 折尾谷出合(ブラグラ峠まで登り返し)
13:49(1744m) ブナグラ峠
14:25(1162m) 滑走終了(夏道で下山)
15:10(1015m) 大ブナグラ谷渡渉
15:33( 931m) MTBデポ地点
16:02( 763m) 番場島ゲート
距離 23.2km
行動時間 10時間49分
至近の剱を背に登行し、剱の懐に飛び込むようなルンゼの滑走。大猫から猫又までの稜線では大明神、釜谷の眺望も素晴らしい。ただ、時期が早いと雪庇崩落のリスクがあり、遅いとブナグラ谷の沢が出て難儀する。昨年はチャンスを逸した。今シーズンはチェックを怠っていたがレッドバロンさんからお誘いで念願の実現となった^^
前夜は会社飲み会。ビール数杯に抑え1次会で22時半帰宅。2.5時間睡眠で馬場島を目指した。集合は朝5時。晴れ予報で眺望ゲットは間違いなさそうだが、気温高く全層雪崩と雪庇崩落に要注意としてGoする。まずはMTBで行けるところまで。
05:15 馬場島Pを少し進んだところで左折し砂利道を下るとすぐにゲートで行き止まりとなった。帰りが楽ということでここからMTBを使う。
05:35 橋なし! MTBはここにデポ。
05:41 渡渉ポイントを探して上流へ。写真の50mほど先のスノーブリッジで対岸に渡る。
05:48 崩落雪で埋め尽くされた林道
05:59 大ブナグラ谷。予想以上に雪解けが進みブリッジが見つからない。「おそらく大丈夫」というブリッジを念のためスキーを履いて荷重分散して渡る。
06:14 2つ目の渡渉
06:26 大ブナグラ谷の登行
06:33 登るぜぃ
06:34 雪の下は沢。この穴は深さ1mほど。
06:58 振り返ると剱岳と早月尾根が至近!
06:58 剱ズームアップ
07:219 雪はスキーを蹴り込むとエッジが食い込むくらいの固さ
08:02 稜線はこの先でまだ見えない
08:37 剱をバックに♪
08:50 アーティスティックな縦溝模様の1ショット(写真中央上。分かり難い…)
09:05 キックして足場を作りながらの登行。結局稜線までスキーで登りあげた。
09:13 天狗蔵さん
09:18 レッドバロンさん
09:25 ヤッホー! 稜線到着!! 出発から4時間10分、獲得標高は単純標高差で1300m。対面には大明神山、釜谷山がデカかった。どちらも山スキーで登頂している山である。剱に劣らずこちらの眺望も素晴らしい♪
09:28 稜線の雪は十分だった。写真は唯一のヤブ漕ぎ。
09:33 遥か先に白山が! (中央上の雲のように見える白い山です)
09:33 日本海方向。水平線まで遮るもの無し! 左から右に視界を移すとその曲線から地球が丸いことが実感出来る。
09:52 猫又山までの稜線。稜線歩きは約1.5kmほど。前半は楽だが山頂手前に急登がある。今回はこの登行に難儀した。
09:53 大明神山、釜谷山
10:02 進行方向やや右、1時の方向に後立山が見えてきた。五竜と鹿島槍。素晴らしき眺望のオンパレード♪ 感動しまくり大会。
10:02 3時の方向には相変わらず剱がデカイ
11:01 山頂手前の急登、二人は稜線沿いに直登、私は右から巻いた。トラバースはスキーが滑るので足場を作りながら慎重に登行したが、二人のラインの合流まであと少しというところでズルズルと10m以上滑落。復帰困難な急斜面のため更に右巻に進路を変えるしかなかった…。
11:33 猫又山山頂着。出発から6時間20分。
あえての自撮り♪
釜谷山、毛勝山
猫又谷
後立山連峰
昼飯はカレーヌードル♪
例によってボトルに雪を補充。気温高く冷たいで生き返った^^
12:21 南東ルンゼ滑走へ
12:23 上部の雪庇はご覧の状態。人の背丈の2倍以上の高さ。雪は安定しているが最大限の注意を払ってドロップイン。
12:25 雪は柔らかいが縦溝で滑り難かった
12:27 南東ルンゼの上部は広大な一枚バーン
12:28 縦溝でスピードは出せない
12:31 正面が剱岳
12:33 右手の尾根も雪庇が発達
12:33 ルンゼ突入。と言ってもノドは狭すぎず急すぎずで滑走は問題なし。
12:38 南東ルンゼ振り返り
12:47 折尾谷出合でブナグラ峠まで登り返し
12:47 標高差は270mほど。谷の上部に背丈ほどの雪庇が目視出来た。ここも気が抜けない。
13:55 ブナグラ峠着(写真は振り返り)。シールトラブルで難儀し1時間を要した…。スキーのトップとテールだけで固定され粘着面は完全にフリー状態。残り僅かだったので根性で登りあげたが…。同じくトラブルとなったレッドバロンさんはバンドで固定して対応。
13:57 ブナグラ峠のお地蔵さま
13:59 シールを剥がしてブナグラ谷滑走へ。しかし上部に雪なし!
14:08 岩場の先から滑走へ
14:11 雪面凸凹多し! 石を踏まないように降りるのみ
14:22 標高1200m付近。沢の露出が多くなった
14:28 滑走終了。沢沿いの夏道に合流すべくヤブを漕ぐ
14:29 信じられないほど清らかな沢の水♪ 透明度高すぎて水の存在が分からないほど!
14:47 カタクリ
14:56 イワウチワ
15:15 夏道を進み大ブナグラ谷に到着。ここで2回の渡渉。流量多く勢いもあるため慎重に渡渉。レッドバロンさん。
15:15 天狗蔵さん。皆自分が渡り易いポイントで渡渉。
15:39 まもなくMTBデポ地点
15:46 MTBで楽チン下山して
15:48 途中で山菜を取りながら~
16:03 ゴール。出発から10時間49分だった。お疲れさまでした♪
本日の収穫。天狗蔵さんありがとうございました^^
最後に
とにかく眺望が素晴らしいルートだった。至近の剱と立山、魚津の山々、そして後立山連峰。遥かに白山も。また日本海は水平線を左右に追えば地球が丸いことを実感出来るスケール感。木が埋もれ視界が良い残雪期とは言え、これだけ眺望豊なルートは少ないと思う。
スキー滑走は剱に向かって滑り込むロケーションが格別である。南東ルンゼドロップ直後の大斜面は雪面コンデションが良ければアプローチの疲れが吹き飛ぶ爽快感が味わえるだろう。
一方、注意点は時期か。早いと雪庇崩落、遅いと谷に沢が出て渡渉や高巻きを強いられるリスクがある。入山者が少なく(今回は我々のみ)トラブったら自己解決するしかない。行動時間も10時間超と長いので日照時間含め十分吟味して入山されることをお勧めしたい。
レッドバロンさんの報告
剣岳・毛勝三山・鹿島槍・奥大日等の眺めを楽しみながらの大猫・猫又山・南東ルンゼ・ブナクラ峠周回山行を満喫
おまけ
収穫した山菜を調理しました。
コゴミゼンマイ(おひたし)、フキノトウのみそ合え
コゴミゼンマイは妻が鰹節と合えて美味しく仕上げてくれました^^ この日以降毎食登場! 会社の弁当にも入ってました(笑)
味噌汁の残りに茹でたヨモギを投入!
これは不評でした… COOKPADで調べるとヨモギパンにするレシピが多かったですね。丸ごと食べるよりも風味を楽しむ感じでしょうか。
コメント
こんにちは。
猫又山 山スキーを満喫されましたね…\(^o^)/
今年は残雪が多いようですが。。。 ! ? 剱岳が凄い迫力で迫ってきます。
雪渓には大きな落石が。。。イワウチワ〜カタクリが咲いていましたか。
相変わらずの健脚ですね。
多摩太郎さん
印象に残る山行でした~。
至近距離で見る剱は迫力満点でしたね。
雪は場所によって多かったり少なかったりでした。積雪多いシーズンでしたが、気温上昇に伴い融け易い場所は加速度的に融けたのかもしれません。
秋は紅葉がいいみたいなので、また絶景を見に歩きたいと思います^^