山形蔵王ご来光山スキー(地蔵岳、熊野岳、刈田岳)

蔵王山

TheDayな快晴予報に満を持して蔵王にGoする。夜の天候が良く月も明るいためご来光を組み合わたナイト山行。果てしなく見渡せる360°大パノラマに大感動だった^^

■メンバ 単独
■道具  板:STIGMA 160cm/BD
■行程  2023年3月5日(日)快晴(The Day)、風ほぼ無、山頂-12℃

02:50 黒姫駐車場
04:55 蔵王地蔵尊
05:08 地蔵岳
05:52 熊野岳 06:19
06:54 刈田岳 07:13
07:54 熊野岳避難小屋 08:11
08:38 地蔵岳
09:08 黒姫駐車場

距離 17.6km
時間 6時間16分
累積標高差 ±1353m
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いろんな言い訳を作って冬山から遠ざかっていた今シーズン。やっと2日目の今回は、樹氷狙いの山形蔵王。
数日前から予報が良く、金曜時点で日曜のThe Dayがほぼ確実に。月が満月に近い明るさと分かり、ご来光を拝む欲が出てしまう(笑)
自宅20時過ぎ出発、ウエルシアで食料を買ってR48で蔵王を目指す。R13から県道21へ左折し、大鳥居をくぐる。このルート何年ぶりだろうか。30年ほど前、会社同僚らとよく走った。超懐かしい~と思いつつ、22時過ぎに黒姫駐車場着。準備を完璧にして、2時10分、20分に目覚ましをかけて寝袋に入った。
230305-024821.jpg02:48 気合で起床
超眠い。「ご来光は止めにするかな…」が何度か頭をよぎるが、邪念を振り払い気合と根性で寝袋から這い出る。軽く食べて2時50分に出発。
今回のルートは、黒姫駐車場からゲレンデトップまで登って、地蔵岳までハイクアップし、稜線を熊野岳まで歩く11年前と同じルート。

稜線はなだらかで視界が悪いと進行方向が分かり難いが、10m間隔で道標が設置されているので、道標を見失なわなければGPS見ずに歩ける。
冬の蔵王稜線は視界不良と強風なイメージだが、今回は視界ヨシ、風は強しの意識で山に入った。
ご来光は6時5分。ご来光登山は、時間超過はNGだが、早く着きすぎても待ちで体が冷えNG。時間管理が肝となるが過去の山行実績から余裕みて3時間10分とした。
230305-035308.jpg03:53 月の光と上山市街の夜景
月が明るく、ヘッドライトを消しても歩けるレベルは予想通り^^
230305-035906.jpg03:59 黒姫ゲレンデ上部に樹氷なし
ゲレンデはピステンで整地されておりラッセルなく超楽勝^^ 逆に雪が硬く、シールが滑ってコケ、ピッケル刺して停止する場面も。この先「急登は迷わずクトーだな」を意識した。
230305-044248.jpg04:42 ザンゲ坂
樹氷は、最盛期は過ぎているもののバッチリ^^ スノーモンスターらしく、奇形な妖怪など目を楽しませてくれた。
230305-044931.jpg04:49 蔵王ロープウェイ山頂線の地蔵山頂駅
丁度2時間でスキー場トップ到着。11年前よりも20分遅れ。計画よりも遅いが1時間あれば熊野岳に着くし、東側は視界が開けているので最悪、稜線でご来光を拝める^^
230305-045627.jpg04:56 蔵王地蔵尊
230305-050551.jpg05:05 地蔵岳への登り
230305-050916.jpg05:09 地蔵岳
230305-051142.jpg05:11 ご来光1時間前
230305-054110.jpg05:41 ご来光24分前
最後の登りが急な氷だったのでクトーを装着。雪面に噛む雪質で実に登り易かった。抜群の安心感!
230305-055216.jpg05:52 熊野岳着
2時50分出発なのでちょうど3時間だった。狙い通り!
230305-060151.jpg06:01 ご来光
4分早く焦った(汗) 6時5分は山形市の日の出時刻なので、東に位置する熊野岳は少し早まるのだろう。1841mと標高も高いし。北アルプス稜線から昇る日本海側の山域(石川県の白山とか)は、日の出が10分ほど遅れるイメージだったが、海から昇る太平洋側の山域は早まる意識が吉だ。
230305-060534.jpg06:05 影蔵王
230305-060614.jpg06:06 記念撮影
230305-060856.jpg06:08 遥かに鳥海山
230305-060700.jpg06:07 月山
230305-060707.jpg06:07 朝日連峰
230305-060921.jpg06:09 飯豊連峰
230305-060928.jpg06:09 吾妻連峰
230305-061624.jpg06:16 北蔵王縦走路
今年は面白山からの北・南蔵王縦走路MTB周回を目論んでいる
230305-061720.jpg06:17 刈田岳方向
実は熊野岳からはお釜の湖面は目視できない…。ということで刈田岳まで脚を延ばすことに^^
LINEでその旨、家族に連絡を入れた。遭難対策で一応^^ 便利な時代である。
230305-062515.jpg06:25 雲海
230305-062722.jpg06:27 熊野岳避難小屋を振り返る
230305-062734.jpg06:27 変人男の影
230305-063823.jpg06:38 エビのシッポで巨大化した道標の列
230305-064840.jpg06:48 雪紋
230305-064918.jpg06:49 凍りのオブジェ
230305-065758.jpg06:57 刈田岳山頂
黒姫ゲレンデから約4時間、熊野岳から40分。
ここで3名の登山パーティとお話。宮城県側(澄川スキー場)を夜中に出発し、刈田岳避難小屋で休憩を挟んだとのこと。今はほぼ無風だが夜中は爆風だったそうだ。この差が山の恐いところだ。
刈田岳では他には澄川スキー場からの単独女性など数名、山行全体では10数名の登山者がいた。山スキーは私以外に1名。
230305-065810.jpg06:58 南蔵王縦走路
230305-065819.jpg06:58 硬き氷のオブジェたち
230305-070748.jpg07:07 全てが氷の世界
230305-071017.jpg07:10 記念撮影
230305-071653.jpg07:16 蔵王のお釜は凍結中♪
230305-072033.jpg07:20 エビのシッポで巨大化した道標
230305-075002.jpg07:50 氷の反射光
230305-075529.jpg07:55 イソギンチャクな熊野岳避難小屋
230305-075654.jpg07:56 内部の様子
灯油ポリタンには液体(おそらく灯油)が入っていた! 素晴らしい!
230305-082737.jpg08:27 地蔵岳からの熊野岳方向
再び地蔵岳に戻ってきた。ここでシールを剥がし滑走モードへ。
230305-083402.jpg08:34 地蔵岳から樹氷を望む
230305-083717.jpg08:37 山頂駅、樹氷、月山そして鳥海山
230305-083741.jpg08:37 樹氷は最盛期を過ぎていると推測
230305-085720.jpg08:57 ザンゲ坂
230305-085747.jpg08:57 ザンゲ坂から地蔵岳の振り返り
さぁ、ここから下山スキーの開始。11年ぶりの蔵王を楽しもう^^
230305-092441.jpg09:24 車のペットボトルの水は凍っていた
ザンゲ坂8:57発、黒姫ゲレンデ9:08着なので、10分ちょい^^ 誰もいない圧雪バーンをほぼノンストップで滑り降りた。百万人ゲレンデの一人滑走時は両手を広げ「ヒャッホー」の雄たけびをする爽快さ^^
約6時間20分の山行が終了。最高な山行だった。お疲れ!
さぁギンギンに酸性な白濁の湯にGoしよう!

蔵王温泉

230304spa.jpg温泉街マップ
230305-095126.jpg09:51 川原湯共同浴場
今回はここ。目の前に有料の駐車場があり、「緑屋」で1時間250円の券を買うと温泉の入力券200円がもらえた。
山形蔵王にある3つの共同浴場はどこも無人で、ボックスに200円を入れて入浴するスタイル。洗い場や石鹸はない、、、というか泉質は酸性が強いため、アルカリ性である石鹸は泡が立たないはずだ(昔の経験として)
洗い場のある温泉としては、川原湯共同浴場のすぐ隣にある温泉施設がいいかも。目の前に駐車場があり入浴料500円とリーズナブルだ。
蔵王温泉はこちらを参考にどうぞ
https://www.visityamagata.jp/topics-zaohigaerionsen-kyodoyokujo/
230305-102058.jpg10:20 足湯
川原湯近く。足湯巡りも楽しそうだ
230305-102129.jpg10:21 源泉
熱湯は火傷する熱さ
230305-102700.jpg10:27 上湯共同浴場
230305-103227.jpg10:32 下湯共同浴場

まとめ

今シーズン2回目の山スキーとして山形蔵王ご来光をやった。予報通りの好天で、特に熊野岳山頂からの360℃パノラマは、ほのかにモルゲンロートな鳥海山、月山、朝日・飯豊・吾妻連邦の山塊にただただ感動。「やっぱり山はいいなぁ」となった^^
ゲレンデを登る蔵王は、登りごたえこそ大きくはないが、360°パノラマに加え、巨大化したエビのシッポや、奇形な怪獣たちなど厳しい自然環境ならではの造形美が楽しめる。
気象条件によっては視界ゼロと劇風を食らうので、事前調査をして、また楽しみたいと思った。

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コメント

  1. 1up2down より:

    >いろんな言い訳を作って冬山から遠ざかっていた今シーズン。
    同感です。その言葉、今度私も使わせていただこうかな(笑)
    それはさておき、私も最後に雪山らしい雪山に登ったのは2019年の暮なので、もう3年もご無沙汰。でも、このブログの写真を拝見したら急にまた出かけたくなってきてしまいました。
    よし、来シーズンこそ…(今シーズンは無しかい 笑)。

  2. 管理人 より:

    1up2downさん
    お久しぶりです!
    2019年が最後ですか。ブランクありますが雪山よかったですよ^^ 3月、4月は天候が安定してくるので是非!
    私は手足の先端の冷えと、視力(吹雪だと眼鏡が曇り、裸眼ゴーグルは凹凸がわからなくなる)がリスクに感じてましたが、今回のように天候を選べば問題なしでした。
    大満喫山行だったので、次に行きたくなってます。。

  3. レッドバロン より:

    懐かしいです。学生時代にスキー実習で、シールをつけていきました。その経験が今に繋がってます。行きたいですね。

  4. 管理人 より:

    レッドバロンさん
    学生時代に実習でシールとは、なかなかマニアックな学校ですね^^
    蔵王は白馬からの唐松岳に似てますが、登行の難易度は半分くらいですね。ただ稜線が広いのでホワイトアウトになると超ハイリスクになりますが^^;

  5. 多摩太郎 より:

     おはようございます。
    すばらしい東北の山嶺ですね。
    カメラがよいのでしょう、とてもシャープに撮れていますね。
    ( 一度投稿しましたが。。。何処かへ消えてしまっようです )

  6. 管理人 より:

    多摩太郎さん
    ほのかにモルゲンロートなパノラマは最高でした。こういう日に山に登ると、登山欲求が高まってこまっちゃいますね。
    カメラはsonyのエクスペリア(スマホ)ですが、綺麗に撮影できて助かってます^^