標高差1000mの単独膝ラッセルはこれまでで最も過酷だった。しかしその厳しさの分だけ大きな達成感と満足感に包まれ思い出深い山行となった。
■メンバ 単独
■用具 アンペレージ175cm/BD、TLT Speed/Dynafit、TLT5Mountain/Dynafit
■行程 2012年1月29日(日) 小雪→晴/曇り、弱風、-6~-8℃
05:47( 685m) 駐車場発
06:54( 777m) 尾根取り付き
08:30(1152m) スーパー林道ヘアピン
10:00(1471m) 1471mピーク
10:35(1590m) 1590mピーク
11:32(1736m) 三方岩岳着
11:50(1736m) 三方岩岳発
13:05(1471m) 1471mピーク
13:13(1152m) スーパー林道ヘアピン
13:40( 685m) 駐車場着
距離 13.0km
時間 7時間53分
累積標高差 ±1302m


前日金沢発は20時。東海北陸道で白川郷を目指す。翌日の雪予報が外れる事を期待しつつトヨタ自然学校近くの路肩に車中泊する。
05:47( 685m) 駐車場発
目覚まし30分前に目が覚め活動開始。外は乾いた雪がパラパラと降り新たに5cmほど積もっていた。気温は-6℃で風は無し。予報通りの雪にテンション下がるが標高差1000m午前中に下山かと軽い気持ちで出発する。
06:41( 763m) 白山スーパー林道料金所
いきなりルートミスし馬狩谷方向へ行ってしまった。。完全な確認不足。林をショートカットして正規ルートに合流するも30分のタイムロス。
前日のトレースは料金所手前を白谷方向に登る夏道ルートだった。初めての山でのトレースに魅力を感じ一瞬迷うが計画通り東尾根ルートとし早速ブーツラッセルが始まる。
06:43( 762m) 尾根取り付き
写真の先にある左カーブ付近でかなり強引に(腕力と根性で)尾根に取り付いた。写真付近(カーブ手前の直線のどこか)が正解だったかもしれない。
07:07( 811m) 尾根は激ラッセル
尾根のラッセルはブーツ~膝、急登では太ももに達する凄まじい積雪量だった。直登出来ないほどの急斜面をキックターンでジグザグに登っていく。体力と時間をどんどん消費。
08:01(1044m) 1044m付近の疎林
青空が顔を出す。今回も予報が外れラッキーである。激ラッセルは相変わらずでエベレスト登山隊の様にゆっくりと一歩ずつに踏みしめながら試練の登り。
08:28(1147m) 幻のトレース
前日の夏道トレースは地図上の合流点を過ぎても現れなかった。途中敗退したようだ。後続の気配も無く激ラッセルに腹を括る。写真はトヨタ自然学校の眺め。
09:42(1402m) 1402m付近の疎林
09:59(1470m) 雪庇
核心部を挙げるとすればこの登りだろう。最上部が手前側に雪庇になっており乗り越える際に神経を使った。
10:50(1567m) 1590mピーク手前
やっと1590mまで辿り着いた。タイムアウトは12時と考えていたが登頂が現実味を帯びてきた。
11:09(1637m) 三方岩岳から南に伸びる稜線
これらの山に囲まれた谷が白谷である。白谷の滑走記録もネットにあったが深く細いので雪崩れリスクから今回は見送った。
三方岩岳のシンボル岩
11:36(1736m) 山頂
出発から約6時間、激ラッセルに耐えてきただけに登頂の達成感は大きかった。最高な気分。因みに山頂は周りが絶壁のためホワイトアウト時は要注意である。
シンボル岩の北面はこんな感じ。
山頂は-5℃、風も無くゆっくり休憩したいところだが下山は登り返しやカニ歩きがあり時間がかかるため20分ほどで出発する。
11:55(1636m) 激パウスキー
シンボル岩付近からは激パウだった。
12:17(1510m) 無念の登り返し
1590mピークのトラバースを試みるが小さな谷をかわすうちに高度が下がり、このままでは白谷を滑るはめになると断念し無念の登り返し。急登の膝ラッセルに加え、剥がれたシールの貼り直しもあり30分以上かけヘロヘロで尾根に這い上がった。
13:19( 950m) 谷スキー
スーパー林道ヘアピンまでは登った尾根伝いに、その先は後続のシュプールを追いかける様に広くて浅い谷を滑った。この谷は徐々に狭くなり(写真)スーパー林道に合流した。下部に小さな堰堤もあるが今回は危険を感じなかった。
13:40( 685m) 駐車場着
谷スキーの途中で後続の方々と合流。その中の滋賀の山スキーヤー3名とお話させて頂く。前日移動車中泊で夏道から尾根に取り付き1471mピーク手前で引き返したそうだ。車はトヨタ自然学校に停められるとの情報を頂いた。
約8時間で駐車場着。充実、満喫の山行が終った。
備忘録
・駐車場出発時にルートミス馬狩谷に進んでしまった。暗闇をヘッドライトで出発する際はしっかり方向確認すること。
・登り1590mピーク手前は左手が雪庇、右手が急な片斜面トラバースのため要注意(核心部)。雪が硬い時はクトーかアイゼンが欲しい。
・下り1590mピークは素直に登り返すこと。南斜面のトラバースは登りも下りも無理っぽい。
・アンペレージの滑走面に雪がくっつき難儀した(雪が緩んだ南斜面のみ。北斜面は雪が軽くくっつき無し)。おNEWの板なのでワックス塗ってなかったが次回からは必須とする。
・G3シール朝一は吸着抜群だが登り返し時など2回目以降は吸着弱いかも。今回片方のシールが剥がれてしまった。
・白谷は地図等高線の通り急峻で狭く見えた。雪崩が起き易い地形かも。白谷の詳しい情報があれば滑ってみたい気もするが。。


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