今年2月に敗退した野谷荘司山に三方岩岳を絡めた縦走山行でリベンジしてきた。激ラッセルに苦しめられたこの山も残雪期は楽チンであった。
■メンバ 単独
■用具 STIGMA160cm、TLT SPEED、TLT5Mountain
■行程 2013年3月24(日)快晴、-2℃、無風~中風
04:05( 725m) トヨタ自然学校
06:12(1506m) 細尾根1500mポイント
07:11(1777m) 稜線
07:16(1797m) 野谷荘司山着
07:31(1797m) 野谷荘司山発
08:28(1736m) 三方岩岳着
08:42(1736m) 三方岩岳発
09:20(1167m) 白谷ドロップポイント
09:38( 725m) トヨタ自然学校
時間 5時間32分
距離 14.1km
累積標高差 ±1670

先週の焼山は下山が昼を過ぎ気温上昇に伴うストップスノーと長い平坦路のコギでヘロヘロになった。これを踏まえ雪崩リスクの意味でも早立ちだろうと3時半起床、朝4時出発として車中泊する。
3時半目覚し鳴。ノンレム睡眠中だったのか激烈に眠い。寝ぼけて自分がどこにいるのか分からない状況を経て寝袋から這い出る。車の中からも星空が見えるほど澄んだ空。予報通りだ^^ 食欲は無いのでお湯だけガッチリ飲んでGOする。
05:45(1322m) 馬狩集落を見下ろす
前回の反省を踏まえ白谷最寄の尾根に取り付く。1300m付近に深さ1.5mほどのワレ地帯があった以外、登行困難な急登もなく昇り易かった。この尾根が正解だろう。
降雨翌日の-2℃で雪は硬かったがクトーで問題なし。リズミカルに高度を上げると体は熱くなり今回もチャック全開腕まくり登行となる。
東向き尾根はご来光が楽しめる。3月24日の日の出は5時51分(岐阜県)。もう間もなくである。これを楽しみにしていた。
06:04(1451m) ダケカンバ越しのご来光
北アルプスと雲に邪魔され10分ほど遅れて昇ってきた太陽。目を奪われるような素晴らしい構造物や綺麗な景色は数多く見てきたが涙が出るほどの感動はご来光だけである。
06:14(1509m) 細尾根
細尾根になったタイミングでアイゼン装着。雪は硬くツボ足でも沈まず楽チン、アイゼンも良く利いて軽快に高度を上げる。
06:39(1607m) 間もなく稜線
楽過ぎて感覚が狂いまさかと思ったが写真上部が稜線であった…。拍子抜けするほど楽で早い。尾根は更に細くなり左手の雪庇、右手のワレに注意しながら登行。
06:40(1607m) 左手遠方に白山
正に「白い山」。弥陀ヶ原は樹木が雪で埋め尽くされた広大な台地と化しているだろう。
06:45(1615m) 振り返ると尾根延長線上に北アルプス連山
07:00(1741m) 白谷ドロップポイント
パッと見雪は豊富で岩の露出は無し。ここから白谷までは標高差900mなんですね。雪崩れが怖いがパウダーシーズンには最高な斜面だろう。シュプールはおそらく前日のもの。
07:06(1753m) ジャンクションから野谷荘司間の稜線(振り返り)
07:15(1797m) 野谷荘司山山頂
3時間ちょいで到着。やはりラッセルが無いと早いですね。2月9日は5時間ラッセルして1500mでホワイトアウト敗退だった。
山頂は360度パノラマ。まずは写真を撮ろう。

東方向
幻想的な雰囲気をかもし出す北アルプス連山。上の図はカシミール3Dのカシバード機能で作成。
南西方向
最も遠方が白山。白峰からの除雪は3/24時点で百万貫岩まで終えたようだ。MTB白山ももうまもなくの辛抱。
北方向
右端の岩壁が三方岩岳のシンボル岩。他の4山はいずれも未登頂である。笈ヶ岳、大笠山は距離があり難易度が高そうだがいつかチャレンジしたい山だ。
南方向
左側が何かと因縁のある三方崩山。
07:33(1738m) シュプール
写真撮影を終えたら出発準備である。三方岩岳のピークを踏むまではのんびり出来ない。
ルートは稜線伝いに歩くか、一旦谷に滑って登り返すかだが、目の前の素敵な斜面を見てしまうと自ずと後者になる。10cmの新雪とアイスバーンのmixで滑り難かったが綺麗なシュプールを描くことが出来た。
07:53(1708m) 滑走斜面
今回は途中で写真左の谷に降りたがそのまま尾根上を滑走可能なようだ。さぁシールを貼って登り返そう。
08:00(1732m) 隠れた白山絶景ポイント
山頂から北に伸びる長大な尾根が見返坂である。ここも登ってみたいルートだ。
08:04(1732m) 崩壊進行中の稜線の雪庇
雪庇の張り出しが予想以上に大きく驚いた。半分は崖の上っぽい…。要注意。崖から十分距離をとることが肝要。
08:23(1732m) 野谷荘司山側からの稜線
アップダウンを繰り返し野谷荘司出発から約1時間で三方岩岳山頂着。シンボル岩から谷を覗き込んでみたいが流石に恐ろしくて近づけなかった。さぁシールを剥がして滑降しよう。8時半ならまだ雪が死ぬ前だろう。
09:05(1595m) 尾根滑り
雪はアイスと新雪とザラメのmixで難易度高し。ただ降りるだけだった…。
09:24(1007m) 雪解けは予想以上
つい先日まで激パウだった山域なのに…。季節は移り変わって行くのである。分かっていても寂しい気分になってしまった…。
09:27( 836m) 白谷
1167mの白谷ドロップポイントまでは良好なザラメ、それ以降はツリーホールと深いワレに落ちない様に慎重に滑走。下部は賞味期限近いなぁ…。
09:29( 786m) 白山スーパー林道岐阜側料金所
雪解けの早さに愕然とした…。
09:38( 717m) トヨタ自然学校駐車場
ご好意に甘えて駐車場を使用させて頂く。
5時間半の山行が終了。ご来光、ナイフリッジな尾根、北アルプスや白山とその周辺の山々の眺望など大満足だった。間近で大好きな白山を目にし登頂意欲が噴出したことだし、次の好天を狙っていよいよ今年一発目かという気になってきた。
備忘録
・ピッケル持参したが出番なし
・誰にも合わない静かな山行
・上部は雪多いが下部は融雪が激しく賞味期限はあと1週間くらい(上部のみならもう少し長い)
・エッジむき出しシールは片斜面歩行時の安心感は大(残雪期はむき出しの方がいいかも)
・薄手の長袖2枚と1枚生地のアウターで汗だく(気温-2℃、無風)
・2月9日の初トライ時は5時間ラッセルを漕いで1500m点でホワイトアウト敗退。上部は木の無い細尾根なので敗退は正解だったことを確認出来た


コメント
本当に驚きの雪解けの早さですね。
3月第一週はまだパウダーだったのに。
このコース、天気が良い初冬に行きたいと思っています。
白山、反対側からず~っと眺めていました。
那ぁさん
ラッセルなければ驚くほどあっという間です。
来シーズンにでも是非!
天狗山でテント泊でしたか。
まったり過ごしてリラックス出来たみたいですね。
激烈白山の先週とは天地の差です(笑)
好天に恵まれるのは嬉しいですが、急激に春が近づいていますね…
シュプールだけ見てると、新雪のおかげで気持ちよさそうに見えますが、
この時期はなかなかうまい話はないですね。
来シーズンはパウダー狙いで、ぜひ行きたい山域です。
たけさん
山ももう春でした。雪解けの早さは凄まじかったです。
この山域は激パウのメッカなので来シーズンは是非足を運んで見て下さい。
私もそろそろ白山に登りたくなってきました。
岐阜側はもう少し待って、まずは除雪が進行中の石川側からですかね。
お早うございます。
素晴らしい春山 ( まだ冬かも ) を満喫されましたね。一枚一枚の風景いいです。
まだ春浅い北アの山峰、ウズウズしますね。
それにしても槍 穂高は遠くからも、それとひと目で解りますね。
多摩太郎さん
残雪期の縦走登山ほんと気持ちいいです。
春は晴れが多いのでいい写真が取れますね。
北アは3000m級に間もなくチャレンジしますよ!