滑走が殆ど楽しめないルートと知りつつスキーを担ぎ「奇異巨大な氷壺」を目指した。行も帰りもアップダウンな痩せ尾根を往復12時間40分完全燃焼。
■メンバ 単独
■用具 STIGMA160cm、TLT SPEED、TLT5Mountain
■行程 2015年4月12日(日)快晴、微風、駐車場出発時3℃
03:45( 709m) 駐車場所
07::19(1558m) しかり場分岐
09:12(1728m) 避難小屋
10:21(1962m) 美女坂の頭
11:13(2136m) エントリポイント(天池)
11:34(1755m) 百四丈滝
11:49(1749m) 百四丈滝
13:02(2118m) エントリポイント(天池)
13:30(1971m) 美女坂の頭
13:49(1745m) 避難小屋
15:26(1558m) しかり場分岐
16:27( 711m) 駐車場所
時間 12時間42分
距離 28.8km
累積標高差 ±2644m


候補は以下だった。
①白山スキー(別当出合→湯ノ谷)
②別山スキー(チブリ尾根往復)
③百四丈滝スキー(一里野スキー場から)
諸々の判断で早々に別山が消え、白山か百四丈滝で迷うが、白山は除雪の進捗が不透明なことと、今年は雪が多く湯ノ谷滑走後の林道トラバースにリスクを感じ、また百四丈滝の氷壺は賞味期限が短いことから③とした。
一里野スキー場からの百四丈滝はアップダウンが多くスキーで楽が出来ない。しかし美女坂と稜線から滝への大斜面滑走のためだけにスキーを担ぐことにする。
土曜日21時半、自宅出発し食料を買って道の駅 瀬女で車中泊。目覚まし2時50分に根性で起床し、一里野スキー場内を通る林道の除雪終了点に駐車し入山。
気温3℃で雪はカチカチ。新雪なし。昨年は林道の雪が途切れ途切れだったが、除雪終了点で1m近い積雪があり迷わずスキーを履く。クマ鈴を装着し3時45分ヘッドライトで暗闇に突入。昨年は往復丁度12時間。今回も長くなりそうである( ̄ー ̄)ニヤリッ
03:45 月夜の山に一人突入
昔はビビッたものだが完全に慣れてしまった。前日、テレビで恐怖の心霊番組を見たがそれでも全く問題なかった。唯一の恐怖は熊である。今回も鈴をブーツにぶら下げ煩いくらいにした。これも単独行のリスク回避策。
04:44 一里野スキー場ゲレンデトップ
04:51 東側の山際がオレンジ色に染まる
04:53 ゴールは遥か彼方の山の更に奥♪
04:58 硬い雪にシールが滑り難儀
そのリカバーで上半身を酷使しやたらと疲れ時間もロス! しかり場分岐まではスキー登行を予定していたが早々にツボ足アイゼンに切り替える。
05:45 山の際からご来光
05:55 槍倉のコルの先
写真の一番奥がしかり場分岐である。
05:59 進行方向右手の山並み
先日登頂した大辻山やショウガ山がこの方角になる。この山の更に奥あたりか。
07:17 しかり場分岐
3時間半だった。昨年より30分遅い到着。ここで大休止微妙に痛い両足のカカトに絆創膏を貼った。振り返れば日本海と水平線が素晴らしい。空気が淀む夏と違い澄んでいてどこまでも見渡せる。残雪期はこの眺望があるから止められない。
休憩していると4名の登山者パーティに追いつかれた。話を聞くと目的は同じらしい。ここを日帰りするとはなかなかの物好き、いや、強者と思ったら金沢と小松の山岳会(団体は聞かなかった)の方であった。この方々とは抜きつ抜かれつで最後までご一緒させて頂く。
07:31 しかり場分岐の先は雪庇が発達した痩せ尾根
危険個所は避けて右手の片斜面を進む。
07:36 雪はアイゼンが適度に噛む硬さ
07:57 ようやく四塚山が視界に
気が遠くなるほど長い…。
08:10 美女坂の頭が近づいてきた
08:48 熊の足跡は横幅15cm!
この日、YASUHIRO氏は白峰からの周回でこのルートを下山で滑っていた。そのヤマレコ報告に熊写真がUPされている。おそらくこの足跡の熊でしょう。
YASUHIRO氏の熊写真
08:50 振り返ると
09:00 避難小屋手間の急登
追い越された4名パーティ。
09:22 避難小屋
前回より30分遅れの5時間半。再び休憩。結構な疲労感である。
09:31 美女坂
途中から尾根を嫌って右手の片斜面を登る。
09:49 片斜面
稜線が近い!
10:05 急勾配な片斜面
基本アイゼン+ストック、ところどころウィペットを突き刺してのダブルアックス。爪が適度に噛む硬さなので恐怖感は無かった。4名登山者は皆熟練者だったがここは嫌な登りだったと後から聞いた。
10:29 美女坂の頭
ここからはエントリポイントを探りながら平らで広い稜線歩き
11:18 四塚山
この付近で山スキーヤーとすれ違う(後からYASUHIRO氏と判明)
11:18 右手(西側)の眺望
11:19 天池
やっとエントリポイントに到着。既にお腹いっぱい状態であり、ここから矢印の百四丈滝まで標高差400mを滑って登り返す…。なかなかマンダムである。
11:20 広大な大斜面をロングターン
快適ザラメをゴチになった。稜線からここまで一気に滑走♪
11:30 百四丈滝
今年も氷壺を拝むことが出来た。しかしここまで長かった…7時間50分。
11:30 氷壺
昨年よりも開口部が広い感じ。昨年開口部周辺に散らばっていた氷のビー玉は今年はなかった。
11:47 氷壺は実は巨大
登り返し準備をしていると4名パーティが下りてきた。写真の右下の人と比較して分かるように氷壺は巨大なのである。
12:19 残雪ドリンク
氷壺から天池までは試練の登り返しだった。急斜面+緩んだ雪でシールが滑りまくり…。ヘロヘロに拍車がかかり頻繁に休憩、天池までの登り返しに1時間10分を要した。
水は1リットル持参し半分を飲んだ。念のため残雪をぶっこみ補充しておく。煮沸しないので不衛生的だが水が冷え喉に気持ちいいので暑い日には特にオススメである。
13:33 際どい痩せ尾根スキー
16:23 駐車場所
ゴール! 往復12時間42分。前回は12時間2分なので40分オーバー。

プチDIY
付け剥がしが改善! スキーバンドは圧倒的に使い勝手が良くなった。
メモ
・水は1リットル。途中で残雪を補充し全て飲み干した。
・YASUHIRO氏HPによると口長倉~しかり場分岐間で熊を目撃した模様
詳しくはヤマレコの報告参照
まとめ
自然が作り上げる奇異で巨大な滝壺を今年も見ることがてきた。
アップダウンが多く、スキーでも楽が出来ず、往復12時間超。雪庇崩落や滑落の危険もあるが、それ故、一見の価値は高い! 是非!!


コメント
お早うございます。
今年も百四丈滝を観に行かれたのですね。
相変わらずものすごい迫力です。これで滝壺からどの位離れているのでしよう。。。 ! ?
日帰りとは凄いです~!私は昨年、1泊2日でした。
滝の周囲の「壁」、昨年はビー玉サイズの氷を固めたようでしたが、今年はいかがでしたか?
多摩太郎さん
百四丈滝、今回も遠かったですね。
もう疲労困憊完全燃焼で昨夜は21時頃に布団の中でした(笑)
私が写っている写真では、滝壺から30mくらい離れているでしょうか。
今日UPした縦長の写真には右下に人が写っているので滝壺の大きさが分かってもらえると思います。
Repuさん
性懲りもなく行ってしまいました(笑)
しかもスキー担いで。。
今年は周辺がツルツルに氷化していて、ビー玉はありませんでしたね。
ルート上の雪は豊富でしたが、滝壺周辺はヤブが出て思いの外雪解けが進んでいましたので、行くなら早めがいいと思いますよ。
今週末、ここへ行きます。
大阪からの山友数名と一緒なので、
奥長倉避難小屋泊まりですが、今の転機予報では
両日とも天気は良さそう。
熊鈴も装備しました。
アイゼンもしっかりと研ぎました。
百四丈滝をぜひとも目の前で見たいもんです。
tekapoさん
小屋泊なら時間に追われないのでじっくり楽しめますね。
写真では伝わらないスケールを感じてきてください。
ご来光は美女坂の頭とかで拝めるとより素晴らしいかもしれません。
朝一は雪が硬く、美女坂の滑落には注意必要ですが。
レポート楽しみにしてます!
因みに私も来週は白山MTBを考えてました。
好天に期待しましょう。
12時間42分ですか。なかなかの山行ですね。12日は仕事でした。天気がいいので羨ましく思っていました。
なので明日は、立山へお宮参りに行ってきます。
レッドバロンさん
立山ですか雪崩気を付けてくださいね。
私は白山でお参りです^^
今年初のMTB山行になります。
明日は急に予報が良くなりましたよね。
金沢はオール0%の晴れマークですよ!
眺望かなり期待してます^^
初めてして。ブログ拝見させて頂きました。
氷壷、凄い迫力ですね!
明日から(登山)小屋泊まりで行く予定ですが、装備でお尋ねしたいのですがワカンなどは必要ないでしょうか?
よろしくお願い申し上げます。
wooさん
雪の状態次第ですが、
アイゼン、ピッケルは必要と思います。
特に、前日小屋に泊まって朝一で滝に行くとなると
美女坂は雪が硬く、片斜面の登行は怖いと思いますよ。
ワカンは使ったことがありません。
日中はザラメが融けてザクザクになると思いますので
こんな時にワカンを使うなら持参した方が楽かと思います。