19.白山MTBスキー(白峰起点)

白山

石川、福井、岐阜で降水確率0%の晴予報。この3県にまたがる白山はピーカンが約束されたようなものだろう。このチャンスに昨年2度膝痛敗退している白山山スキーでリベンジを果たしてきた。しかし今回も別当出合のすぐ先で膝痛が発生し甚之助小屋付近ではもはや敗退しかないと思えるほどだったが、ペースを落としルート変更し騙し騙し登って辛うじて山頂を踏むことが出来た。

2010/05/09 別当出合敗退
2010/05/29 甚之助小屋手前敗退

■メンバ 単独
■用具  freeride 164cm、ディアミール、ガルモントアドレナリン
■行程  2011年4月17日(日) 快晴、無風(山頂は少し)、-3~+10℃

前日車中泊
02:56( 517m)白峰MTB出発
04:03( 860m)市ノ瀬除雪終了点
05:47(1272m)別当出合
07:57(1967m)甚之助小屋
10:23(2450m)室堂
11:10(2702m)山頂御前峰着
12:00(2702m)山頂御前峰発
13:05(1272m)別当出合
13:37( 860m)市ノ瀬除雪終了点
14:25( 517m)白峰着

時間 11時間28分
距離 45.9km
累積標高差 ±2411m
0417mtbdepo.jpg04:06  860m 市ノ瀬除雪終了点
3時起床予定だったが2時半に目が覚めそのまま行動開始した。好天・リベンジに気合入りまくりの興奮状態のためもう行くしかないって感じ。板は昨夜のうちにMTBに取り付けておいたので、朝飯をかっこんだらヘッドライトでGoである。

板をザックに背負いブーツのまま漕いで苦戦した先週の乗鞍スカイラインとは異なり、板とブーツをMTBに取り付けた今回は漕ぎ易く楽に感じた。

ネットの個人報告にあった通り除雪は市ノ瀬までだった。ここまで約1時間まだ夜は明けていない。MTBは既に7台も停まっていた。好きな人は好きなんだなぁ~

0417bettodeai.jpg05:47  1272m 別当出合
出発から約3時間で別当出合着。屋根の雪は1m以上で建屋も半分以上が雪の中だった。市ノ瀬から別当出合までの8kmはツボ足で歩いた。前半は若干沈んだものの中盤以降は雪が締まりナイスな選択だったと思う。

0417tsuribashi.jpg06:03  1272m つり橋
第一の核心部。底板が外してあるため左右のワイヤーを掴みながら幅10cmほどの金属板を歩かなければならない。高さ10m以上は高所恐怖症の自分には精神的に厳しいものがあった。

0417sorin.jpg06:34  1412m 砂防新道の疎林尾根
つり橋以降も雪は硬くツボ足で歩く。急登でアイゼン装着してからは、その後の平坦路もスキーは履かなかった。そして出発から3時間半が経過した頃、突然左膝痛が発生。かな~りヤバイ感じ。とりあえず行ける所まで進むことに。

0417bettodani.jpg06:58  1584m 別当谷
手前から右方向に伸びる谷が別当谷、左手の尾根が観光新道である。下山スキーでは観光新道の尾根から正面の広大斜面を滑り別当谷を横切る工事用道路(橋がある)を渡って砂防新道に合流した。

0417bettodani2.jpg07:06  1634m 別当谷
素晴らしき斜面。感動もの。

0417jinnosuke.jpg07:57  1967m 甚之助小屋
膝痛発生から一気にペースが落ちそしてモチベーションも低下。リベンジに相応しい好天なのに…。食事休憩しながら敗退すべきが悩みまくる。

0417yama.jpg08:32  2030m 近隣の山々
見下ろせば近隣の山々が美しい。。。赤兎、取立、経ヶ岳、遠方には荒島も綺麗だなぁ~

0417bettodanijoubu.jpg09:15  2224m 別当谷上部
結局、山頂が見える地点まで気合で登ることにする。通常は黒ボコ岩方向にトラバースするのだが直登しエコーラインを目指した。膝への負担を上半身でカバーする歩き方は本当にシンドイ。
因みに山頂でお会いした単独テレの方によると、黒ボコまでスキー+クトーで登れたそうだ。

0417bessan.jpg09:28  2276m エコーラインからの別山
甚之助小屋からエコーラインまでは勾配が急で膝負担も大きく数分間隔で休憩の世界。1時間半を要した。とほほである。

0417echoline.jpgエコーラインからの山頂
山頂まで距離はあるが標高差は意外と少ない? 敗退モードから登頂モードに気持ちが切り替わった瞬間だった。時間さえかければ登頂出来ると確信。もう行くしかないでしょう。

0417jinja.jpg10:20  2447m 雪に埋もれた白山比咩神社
室堂は建屋半分以上が雪に埋もれ、白山比咩神社とその鳥居もご覧の通り。さぁラスト1時間がんばりますか。山頂はもう目の前である。

0417sancho2.jpg11:10  2702m 白山御前峰
出発から8時間10分。念願の山スキー登頂を果たした。実にうれしい。膝痛が発生してから約1300m登り上げた計算である。

0417sancho.jpg白山比咩神社奥宮

0417kitaa.jpg北アルプス
山頂は風も無く暖かしかも雲一つ無い360度パノラマで北アルプスの他、御岳も一望出来た。素晴らしいの一言に尽きる。

0417ski.jpg12:11  2356m 大斜面の快適スキー
頂上では滋賀から来たという単独テレの方とおしゃべり。観光新道下に広がる大斜面が好きで今回も滑るとのこと。砂防新道も疎林で十分楽しめるレベルだが登坂中気にもなっていたこの大斜面を私も滑ることにした。室堂までは所々雪が切れているので山頂からルートを選んでから滑り始めた。

写真は水屋尻雪渓から弥陀ヶ原への大斜面。ショートターンが私、ロングターンはテレの方のシュプール。この時間雪も緩み最高のザラメ大会を堪能出来た。

因みに毎回不思議なのだが今回も滑走時は膝痛を感じなかった。別当出合に近づくにつれ雪は腐るがつり橋まで一度板を外しただけでほぼ快適に滑ることが出来た。

別当出合からは腐れ雪の漕ぎ漕ぎスキー、市ノ瀬からはMTB快適クルージングで長い山行を終えた。

0417map.jpg
map2.jpg時間 11時間28分
距離 45.9km
累積標高差 ±2411m

膝痛は本当に厄介である。しかしこれだけ足を鍛えても発生するのだから一生付き合って行くしかないのだろう。今年は白山東面台地にもチャレンジしたいのだが、平瀬(岐阜県側)から白水湖までの標高差600mのMTBに膝が耐えられる気がしない。気持ちに体が付いてこないのは悲しく悩ましいものである。

備忘録
・市ノ瀬までMTBなら下山まで11時間、別当出合までMTBなら10時間半の山行
・アイゼン、クトー必須
・市ノ瀬までMTBの場合、下山時は別当出合に寄らず湯の谷経由で市ノ瀬に直接下りるルートもあるようだ(単独テレの方談。またこの日、YASUHIRO氏が選択したルート)。
・板とブーツはMTBに取り付けた方が断然楽である

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