10.白山MTBスキー(湯の谷)

白山

今年最初の白山登頂を果たしてきた。百万貫岩付近と予想していた除雪は市ノ瀬500m手前まで終了しておりMTBで楽が出来た。来週には市ノ瀬の橋まで完了するらしい。

■メンバ 単独
■用具  STIGMA160cm、TLT SPEED、TLT5Mountain
■行程  2013年3月30日(土)快晴、山頂-5℃強風

03:35( 513m) 白峰
04:27( 826m) 除雪終了点(市ノ瀬の500m手前)
06:23(1263m) 別当出合
08:40(1969m) 甚之助小屋
10:09(2452m) 室堂
10:56(2702m) 白山御前峰着
11:25(2702m) 白山御前峰発
12:04(1901m) 湯の谷大曲り登り返し点
12:49(2062m) 白山釈迦岳着
13:09(2062m) 白山釈迦岳発
13:47(1102m) 湯の谷の橋
15:18( 802m) 除雪終了点(市ノ瀬の500m手前)
15:49( 513m) 白峰

時間 12時間14分
距離 未計測
累積標高差 未計測

0330map.jpg
今回は初めて湯の谷を滑る。湯の谷は大汝峰と七倉山に挟まれた谷を源頭部とし、1100mで丸岡谷と合流して市ノ瀬まで続いている。滑走は2つのルートがあるようだ(いずれもYASUHIRO氏)。1つは林道に交差するまで谷を滑りその先は林道に沿って下山するルート、もう1つは1900mの大曲りで白山釈迦岳に登り返し丸岡谷を滑り1100mで橋を渡り林道を下山するルート。

前者、後者共に急斜面を削って作られた林道が雪で埋まり片斜面トラバースを強いられるが、前者は特にリスクが高そうだったため後者を選択する。詳しくはYASUHIRO氏のHPが参考になる。有用な情報ありがとうございます。
http://w2222.nsk.ne.jp/~turu/yunotani.html

0330-0620betto.jpg06:20(1258m) 別当出合恐怖のつり橋は凍結で核心部その1
3時半スキーを背負ってMTBに跨る。事前調査では除雪は百万貫岩の少し先まで。市ノ瀬の半分以上MTBで稼げれば登頂もグッと楽になるだろう。

MTB通勤をしているせいかあまり疲れることもなく順調に漕ぎ進める。どんどん漕いで百万貫岩を過ぎても除雪路が続き結局市ノ瀬の500m手前ぐらいまでMTBが使えた。ラッキー。
(日中除雪作業が行われ下山時には市ノ瀬まで除雪完了してました)

MTBを停めスキーで歩き出すと市ノ瀬まではあっという間だった。ここからは別当出合まではカット出来るところはカットしながら9kmの歩行。ラッセルもなく板も軽いので楽チンだった。

別当出合は地面と屋根が雪で繋がっている状態。屋根の雪は2m近かった。靴擦れに絆創膏を貼り、少し食べてさぁ恐怖の吊橋を渡ろう。しかしこれが非常にヤバイ状態。足元10cm幅の鉄骨とワイヤーが凍結しツルッツルッである。引き返して渡渉することも考えたが渡渉ポイントが見当たらないので、歩幅を狭くして慎重に時間をかけて渡りきる。あー恐ろしい…。

0330-0730nakahanba.jpg07:30(1486m) バームクーヘンな中飯場
石の階段は一部露出しているが大半は硬い雪に覆われていた。数日前のトレースを利用し四つんばいで這い上がる。登り上げたことろでスキーを履く。ほどなくしてバームクーヘンな中飯場に到着。

0330-0736onefurikaeri.jpg07:36(1512m) 振り返り
雲の上で晴れること期待していたがその通りになった。ラッキー。雪は多くどこでも歩ける状態で青空の疎林を気持ちよく高度を上げる。陽も高くなり眩しくなった頃、日焼け止めとサングラスを装着した。

0330-0839jinnosuke.jpg08:39(1967m) 雪に埋もれた甚之助小屋
2階扉は半分が雪に埋もれており10分も除雪すれば中に入れそうな感じ。

0330-0850echolinemae.jpg08:50(2034m) エコーラインへの尾根
エコーラインに伸びる尾根は取り付きが急だが谷が埋まりどこからでもアプローチ可能な状態だった。写真は甚之助谷から撮影。甚之助谷は長大な滑り台だが今回はクトーで問題なし。全体的に雪は硬かったが持参したアイゼンの出番はなかった。

0330-0923bessan.jpg09:23(2250m) エコーラインからの別山は大迫力
別山 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! である。
素晴らしい…。今シーズンはチブリ尾根滑走を考えている。市ノ瀬からは急勾配に見えるが横からだとそれほどでも無いことが確認出来た。北斜面で雪解けは遅いが善は急げで早々にチャレンジしたい。

0330-0932echoline.jpg09:32(2302m) 山頂を望む
真っ白な台地を予想していたが意外と雪解けは進んでいた…。雪も黄砂のせいか若干黒ずんでいる。

0330-1009murodo.jpg10:09(2452m) 鳥居上端は腰の高さ
広大な弥陀ヶ原を横断し室堂に登り上げる。室堂は屋根が雪で繋がっており歩いて登れる状態、鳥居からも雪の多さがわかるだろう。

強風を避け比咩神社の影で食事休憩。日差しは強いが-5℃と強風で体感温度は-10℃以下で頬と指先が冷たかった。チャックを全て閉め、山頂で素早く下山出来るようにゴーグル装着など前倒しで準備して出発。

0330-1104sancho.jpg10:56(2702m) 白山御前峰
白峰から約7時間半、別当から4時間半。膝痛も無く年明け初回トライでの登頂はやはり嬉しかった。北アルプス、御岳方向に雲があるが素晴らしい眺望、早速パノラマを満喫しよう。

0330-1104map.jpg0330-1104bessan.jpg別山・室堂方向
いつもよりワイドに撮影。野伏、荒島、赤兎、経ヶ岳がバッチリ。相手側からも綺麗に白山が見えていることだろう。お互いラッキーですね。

0330-1104jinja.jpg比咩神社奥宮

0330-1104kengamine.jpg白山剣ヶ峰

0330-1104kengakoru.jpg御前峰と剣ヶ峰のコル
写真中央が小白水谷。雪は十分だが南向き斜面は雪解けが早いかもしれない。

0330-1104toumendaichi.jpg東面台地方向
平瀬から白水湖(中央右端)までの林道除雪はいかほどだろうか。

0330-1104zoukeibi.jpg自然の彫刻

0330-1133daisyamen.jpg11:33(2576m) 大汝峰西面の大斜面
写真撮影したら下山スキー開始。山頂で板を履き、大汝方向にアイシー斜面を移動すると間もなく広大な一枚バーンが広がった。壮大なスケール。雪が緩めばパウにも負けないザラメスキーが楽しめそうだが両側を急峻な湯の谷の通過は雪が硬いうちに限る。

0330-1142yujobu2.jpg11:42(2247m) 湯の谷上部
予想通り谷は細かった。雪崩れが気になるが雪は硬く確率は極めて低いと判断。

0330-1147yu.jpg11:47(2071m) すり鉢状になった湯の谷
V字に深い谷だが大量の積雪で底部は滑らかな曲線を描いていた。雪は少しずつ緩み極上ザラメに!

0330-1151oomagari.jpg11:51(1901m) 大曲
ここまでデブリは一箇所もなし。雪は落ちてないので今後は要注意と言えるかもしれない。

0330-1156syakadake.jpg11:56(1899m) 登り返し
快適斜面はまだ続くが冒頭に書いたリスクから白山釈迦岳に登り返す。勾配の緩い斜面を選びシールを貼って汗だくの登行。尾根はアップダウンが多いのでトラバース気味に進んだ。

0330-1212yusaki.jpg12:12(1936m) 大曲の先

0330-1304yuall.jpg12:49(2062m) 白山釈迦岳山頂からの湯の谷
写真右上が大汝峰、左が七倉山。見れば見るほど雪崩れに要注意な谷である。

0330-1312maruokaentry.jpg13:12(2035m) 丸岡谷へGo
ポカポカ陽気の白山釈迦岳山頂で眺望を楽しみながら食事休憩。そしてラストは丸岡谷スキー。左手尾根伝いに少し降りると写真の斜面に出る。

0330-1314ware.jpg13:14(1978m) 対面は大規模な雪割れ
狭くなるまで谷を滑り左手の尾根に斜滑降で抜ける。写真は丸岡谷越しにみる対面の斜面。今にも雪崩れそうである。写真では分かり難いが破断面は2m以上と大規模。当面は丸岡谷そのあとは湯の谷上部も同様の状況が予想されるため要注意と思う。

0330-1317maruokaski.jpg13:17(1897m) 丸岡谷と一定の距離を保つように広い尾根を滑る。

0330-1326sorin.jpg13:26(1600m) ブナとダケカンバのご機嫌な疎林地帯。しかし標高が低くなると雪は重くなりストップスノーに…。終盤は「降りるだけスキー」だった。雪は多く1,2週間は滑走問題ない感じ。

0330-1343carve.jpg13:43(1120m) 1130m点で林道ヘアピンカーブに合流
土が露出した斜面を降りて合流。

0330-1350kakusin.jpg13:50(1100m) 1100mの橋から見た核心部その2
進路を見て愕然とした。リスク高過ぎでないかい? 急斜面を切った林道は完全に雪で埋まり完全な片斜面になっている。上部からの雪の崩落もあり得る…。

0330-1350kakusin2.jpg別のアングルより

0330-1409tosyo.jpg散々迷って渡渉に決定…
浅かった堰堤部分をびしょ濡れで渡り対岸へ渡渉。胸ほどの高さの雪壁を削り落として川から雪上に這い上がったあと斜度が緩めのラインをツボ足で直登した。

0330-1418maruokatan.jpg14:18(1109m) 湯の谷合流点から見上げた丸岡谷

0330-1428rindo.jpg14:28(1081m) 林道は平坦で終始コギスキー

0330-1502ichinose.jpg15:02( 859m) 市ノ瀬の橋
出発時500m手前までだった除雪が市ノ瀬まで終了していた。作業者の話では来週中には橋の手前まで終了とのこと。いよいよMTB山行シーズンの到来である。

気持ちいい風を感じながらMTBダウンヒルで白峰着。12時間の長い山行を終えた。湯の谷は非常に面白いルートたが片斜面トラバースが実に嫌らしい…。登り返しもあり体力と時間を必要するので、天候や雪の状態を十分に調査の上、時間に余裕を持ってチャレンジしたい。

備忘録
・核心部は丸岡谷と湯の谷の合流点にある橋通過後の片斜面トラバース。滑落すると川に転落する。また上部からの雪の崩落にも注意したい。
・川をびしょ濡れ渡渉する場合、雪が多いと川から雪上に這い上がれない可能性がある。今回は雪を手で削り落とした。もちろん流量が多いと渡渉は無理。
・湯の谷、丸岡谷はV字が深く雪崩れに要注意。今回は不思議と一箇所もデブリはなかった。
・この日の白山入山者(全て単独)
山スキー3名
ツボ足1名
※私が確認した人数のみ

・焼山と白山の疲労感の違いについて
焼山  9時間 ±2767m    超ヘロヘロ ⇒ カロリーメイト2袋、10円チョコ2個
白山 12時間 焼山同等以上 意外と元気 ⇒ パン2個、カロリーメイト3袋
焼山は駐車場に戻ってからも息が激しくこんなに疲れるのはおかしいと不思議に感じていた。振り返っての結論は「シャリバテ」。急登で腹が鳴るほど空腹感があったが場所が悪く10円チョコで済ませ、その後空腹がおさまり食べることを忘れてしまった…。今回の白山湯の谷ではしっかり食べ水分補給もしたところ下山後も体力はかなり残っておりこれが原因と確信。空腹感を感じる前、喉の渇きを感じる前に食料や水分を補給するのは基本。忘れないようにしよう。

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コメント

  1. 多摩太郎 より:

     こんにちは。先週に引き続き山登り、たいしたファィトですね。とても関心します。まだまだ若いなーと、少し羨ましく思います。
     別山の展望いいですね。沢筋はやはり春を感じられます、少しづつ春の足跡が聞こえてきます。

  2. 管理人 より:

    多摩太郎さん
    山は気合と根性ですよ。違うか^^
    楽しくてやってることなので疲れも心地よいです。
    この状態を長く続けられるようにしたいですね。
    別山もすぐチャレンジしたい気分です。

  3. たけ より:

    お疲れ様でした。
    2年前に湯の谷のを覗いて、時間的に余裕がなく登り返しも厳しそうだったので、別当谷まで戻った事があります。
    最後の石階段を避けようとして、別当谷の林道を行こうと話になりましたが、一目見て自殺行為だと思い最後の石階段だけ避けるルートに変更しました。
    湯の谷のコースは雪崩、落石、ひび割れ、林道or渡渉と難所と言うか試練が一杯ですね。

  4. 管理人 より:

    たけさん
    崖を削って作られた崖林道は雪で埋まっていることが多いですね~
    もうちょっと暖かくなると雪崩れや落石が怖いし、
    安全なタイミングというのはなかなか無いものです。
    とはいいつつも、この辺りの判断も含めて面白かったりするのですが^^
    今週末は天気が悪そうですね。
    貴重な残雪期を無駄にしたくないのですが出動見合わせかもしれません…

  5. おかん より:

    これが雪の白山!!夏山しか知らない私には信じられない
    光景です。見ることができて感激です!!!
    でも、別当出合の凍った吊り橋は無茶苦茶怖そうですね(>_<)
    この山を単独で登り、滑る週末山紀行さんも凄すぎます。

  6. 管理人 より:

    おかんさん
    観覧車の高いところでふざけて揺すられただけで
    本気で怒るほど高所恐怖症なので凍った吊橋は
    本当に怖かったです。。
    吊橋に限らず高所の岩稜などよくやってますよね(笑)
    この時期なら白山単独は結構いますよ、、、と言っても今回は5人くらいでしたが(笑)