15.月山スキー

月山

約1ヶ月ぶりの山スキーは仙台帰省中に訪れた山形県の月山。過去最高の激風と、それによって作られた雪の芸術品は素晴らしかった。

■メンバ 単独
■用具  STIGMA160cm、TLT SPEED、TLT5Mountain
■行程  2013年5月5日(日)曇り/晴、山頂-5℃、激風(過去最高)

05:30(1166m) 姥沢駐車場
06:21(1509m) リフト降り場
08:20(1984m) 月山山頂着
08:33(1984m) 月山山頂発
09:46(1669m) 姥ヶ岳
10:30(1162m) 姥沢駐車場

時間 5時間32分
距離 14.1km
累積標高差 ±1670
0505map.jpg
5月3日の大東岳登山の報告より
『この日は月山(山形県)での山スキーを予定していた。朝2時半、仙台から高速を飛ばし現地に着くと強風の吹雪+上部はガスで視界ゼロと最悪のコンディションではないか…。予報と違うんでないかい? は後の祭り。この条件で登っても感動は無いに等しい。120kmガス代+高速代は痛い出費だが諦めることにする。』
のリベンジで二日後の今回、再び月山を訪れた。
0505sekisetu.jpg志津温泉から姥沢駐車場間の雪壁
最も高いところで7~8mくらいだろうか(写真)。
0505_0555lift.jpg05:55(1295m) リフト乗り場
雪は手前の沢と橋を完全に飲み込んでいた。積雪は膨大。3日前の新雪は硬く締まっていたため、迷わずクトーを装着、歩き易いリフト下を登行。硬い雪にクトーがガッチリ噛むので直登も楽チン。
0505_0602daisyamen.jpg06:02(1357m) 昔懐かしい大斜面ゲレンデ
リフト下を登っていくと20年ほど前モーグルに通った大斜面ゲレンデが現れる。懐かしい。
0505_0625syamen.jpg06:25(1531m) 月山山頂方向
リフト降り場を過ぎると、壮大なスケールの一枚バーンが広がる(写真)。昔何度も見ているはずだがコブにしか興味が無かったためか全く記憶に無い(笑) 山頂部の雲は駐車場から見た時と同じ勢いのままだった。この付近まだ風は無いがこの先はどうなっていくのか?
0505_0707furikaeri.jpg07:07(1604m) 振り返ると
上部はカチカチのアイスバーンになるとの事前調査から強風になる前にアイゼンに切り替える。10cmほど沈むが底が抜けることはなく軽快に高度を上げる。
0505_0758isoginchaku.jpg07:58(1929m) 新種のイソギンチャク
コルに登り上げると風が出始め、高度を上げるほどその強さを増していく…。
0505_0809ebi.jpg08:09(1971m) 巨大なエビの尻尾
稜線手前は進退判断に迷うほどの激風。体の向きに同調する様に背中のザックが右に左に風で持って行かれた。ジャケットとパンツのバタツキは今にも引き裂かれる勢いである。GPSで確認すると山頂までは平坦路を200mほど。気温-5℃で体は暖かく気持ち的に問題ないのと、足元は平で広く、飛ばされて滑落するリスクはほぼ無いので先に進むことに。
0505_0817koya.jpg08:17(1984m) ありえない雪の造形
小屋全体にエビの尻尾がまとわり付いている状態。こんなん見たこと無い!
0505_sancho0.jpg08:22(1984m) 月山山頂着
激風過ぎて笑ってしまうレベル。厳冬期なら恐怖心から一刻も早く高度を下げたくなる状況だが、気温が高く体が温かいと余裕が違う。また風は突風が吹いたり消えたりではなく、巨大な扇風機を回し続ける様に風量が安定していたので、踏ん張り易かった。そんな訳で、ガスが収まるまで待って写真撮影するなど15分近く滞在した。
0505_sancho1.jpg1m近いエビの尻尾。こんなに長いの見たことありますか?
0505_sancho2.jpg山頂から西側斜面。ガスが切れたタイミングにて。
0505_sancho3.jpg登れるところまで登ってみると足元は小屋の屋根だった。屋根まで雪が繋がっていたんですね。
0505_sancho4.jpg一通り写真を撮って下山開始
下山は右前方からの向かい風になる。スキーで歩ける状況ではないので、アイゼンのまま、足を左右に開き耐風姿勢をとりながらの歩行。なかなか貴重な体験である。両手を広げてタイタニックのポーズをすると、スキージャンプの様な前傾姿勢でバランスした。凄い風圧である。
0505_0903.jpg09:03(1891m) 風が弱まったところでスキーを履く
ザックのスキーはトップ同士をバンドで固定していたが、風のあおりで緩み、途中で外れてしまった。2本のスキーはバラバラに暴れ、バランスが取に難くなったので、テールを手で押さえながら高度を下げた。
0505_0903ski0.jpg09:03(1891m) 後続の方とお話
新潟市の単独テレの方としばしお話。「二日前の5月3日は風とガスで最悪でしたよ。ちょっとだけ滑って帰りましたよ」「おー奇遇ですね、私も仙台から着ましたが悪天でスキーせずに退散でした」という感じ。山スキー2年目で現在ハマリ中とのこと。参考までにブログカードをお渡しした。また来シーズン月山でお会いするかもしれませんね。
0505_0906ski.jpg09:06(1768m) コルまでの滑走
高度を下げると無風になり、雪の付きも良くなった。この付近は10cmほどのパウダーで凸凹もなく高速クルージングを楽しめた。月山最高!
0505_0908ski3.jpg09:08(1653m) バージンスノーを頂き!
コルの下もしばらくは軽いパウダーで高速大回りターンを満喫。先頭バッターのみに許されるバージンスノーをゲットした。
0505_0949yudonosan.jpg09:49(1677m) 姥ヶ岳に登り返し
姥ヶ岳山頂からは湯殿山がバッチリ。
0505_1003.jpg10:03(1555m) リフト降り場付近から南西方向の眺望
0505_1005sawa.jpg10:05(1499m) 沢コースゲレンデ
雪の下には太い樹木が眠っている。雪解けで木が現れると「こんなに太く大きな木が眠っていたのか」と衝撃を受けることになる。月山はそれほど雪が多いのです。
2012/12/02 36.乗鞍スキー(乗鞍スカイライン1day)で味わった強風を越える激風は貴重な経験だった。気持ちに余裕を持つことは安全山行に極めて重要。よって今回の様に自分のリミットを越えない範囲で経験値を上げる選択はアリと思う。ほんの数10m高度を下げただけで激風がピタッと収まり得ることも勉強になった。

備忘録
・姥沢駐車場からだと条件が良ければ5時間にも満たない短時間山行になってしまう。より満喫するなら志津温泉からの登行がいいかも。滑走距離も長くなる。
・リフト降り場からコルまでのトラバースルートの雪崩れリスクは低そう(個人的主観)。もちろんデブリは無かった。

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コメント

  1. たけ より:

    真っ白な雪面にエビの尻尾と本当に美しいですね。
    雪の壁も高くこれからが月山のスキーシーズンかな?
    続きを楽しみにしています。

  2. 那ぁ より:

    コブラーだったのですね。
    子供の頃、白馬の黒菱やぴょんぴょん平で華麗に滑る人達に憧れて、
    我流で挑戦していましたが、全く上手くならずに現在に至っています。汗
    月山、名古屋からは果てしなく遠いですが、いつの日か。

  3. キムキム より:

    自分もコブに夢中の頃に二年連続でGW月山に遠征しましたよ。
    山スキーでまた、行ってみたいですねー。
    しかし、すごいえびの尻尾ですね。メータークラスなんて見たことない!

  4. 管理人 より:

    たけさん
    報告完成しました。
    エビの尻尾は風の強さに比例して大きく成長するのでしょうか。あのデカさは異常でしたね。
    小屋全体に貼り付いた雪の紋様は素晴らしいのですが、規模が大きいせいかグロテスクにも見えてしまいました。
    20年前のGWの月山はリフト1時間待ちの世界でしたが、
    今回は静かなもんでした。
    と言っても山スキーヤー100人くらい、ゲレンデスキーヤーも2-300人はいたと思いますが。
    早朝時点ではコブのラインは1本のみで、モーグラーは絶滅したかのようでした。
    那ぁさん
    今は精神的に凹むのでコブのラインには入らないようにしていますが(笑)
    月山素晴らしかったですが、北陸や岐阜、北アルプスと比べてしまうと、スケール的に物足りない感はあるかもしれません…。
    でも人が大勢訪れていて雰囲気が良く、春スキーの開放感もあり、この点は十分堪能出来ると思いますよ。
    名古屋からはなら果てしなく遠いので、鳥海山とセットにすると無駄がないかもしれません。私は鳥海山を登ったことはないのですが、評判はいいようですよ。
    キムキムさん
    キムキムさんと私は行動パターンが似てますね(笑)
    関西からは遠いですが、山スキーでも是非!
    強風を狙って巨大なエビを釣り上げて下さい!!

  5. たけ より:

    この時の山頂での風景を見れたのは貴重な体験ですね。羨ましいです。
    週末山紀行さんは、昔モーグラーだったのですね。
    その頃の自分は自己流でコブは滑れませんでした・・・
    20年前はスキーブームでリフト一日券を買っても、元を取れないくらいリフト待ちの行列でしたよね。懐かしいです。

  6. 管理人 より:

    レベルは低かったですが仲間とコブ滑りはしてました。
    スキー狂の友人と一緒に行きまくってましたね。いい思い出です。
    昔はゲレンデだけでなく、道路も食堂も大混雑でしたが、イケイケの時代でしたから恐ろしいほどに楽しかったですよね。ほんと懐かしいです。

  7. あさまさ より:

    羨ましい。コブも行け!

  8. 管理人 より:

    あさまささん
    15年前に月山で撮影してもらった写真ブログで活用させてもらってます^^
    どうしてここまでヘボくなってしまったのか、コブはそんな状態ですね。
    ラインに入ると3ターンで飛ばされるので精神的なダメージは大きいです…。
    あさまささんの復活は来シーズンからでしょうか。
    走りこんでいるようなので筋力UPと体シェイプで、ブランクの影響は無いどころか、逆になんでこんなに滑れるのか状態になっていると思いますよ。
    間違いないと思います! 楽しみですね^^

  9. 月山ですか。なかなかそこまで行くには勇気がいりそうです。基礎スキー界では、コブをうまく滑れるようになるためには、八方の黒菱のコブ斜面か、月山のコブ斜面を練習しないとだめだと言われました。若かりし頃は八方には行きましたね。
    5日はこちらは、最高の天気でした。地元毛勝山での山行を楽しんできました。

  10. 管理人 より:

    レッドバロンさん
    毛勝山、コット谷からの大日岳、2つの報告拝見しました。
    どちらも好天に恵まれていい山行になりましたね。
    写真から雰囲気が伝わってきて、どちらともトライしたい気持ちになったのですが、特に毛勝山は興味津々です^^
    今シーズンなら明日か来週ぐらいでしょうか、、、。
    どう優先順位を設定するか悩まし過ぎます(笑)