ドキュメント単独行遭難

書籍紹介

羽根田治氏のドキュメントシリーズで単独で山に入る方にオススメ出来る一冊。
・家族に登山ルートを伝えてますか?
・口頭ではなく紙やメールなどですか?
・登山届は出してますか?

アクシデントが発生し行動不能に陥った時、救助されるまでの時間(日数)で生死を分けるのが単独行である。安全重視の慎重な行動、アクシデントを自己解決した経験などを重ねていくとどうしても気が緩んでいくのが人間。北アルプスなどメジャーな山域では登山者が多く、万が一の場合も発見され易く、実際にそういうケースが多いのも事実と思う。

しかし、いくつかの「たまたま」が重なった時に重大な事態に発展することが本書で実感出来る。いやいや「リスクも含めて山でしょう」「完璧な装備や計画は山をつまらないものにする」という考え方もあるが、アクシデントはどういう時に発生し、どういう心理状態になり、何が生還者の生死を分けたのかを頭に入れておいて損はないと思う。

購読日 2013年9月
おすすめ度 ★★★★★

ドキュメント単独行遭難
山と溪谷社 (2013-06-30)
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