笹倉温泉起点で火打山往復。賽の河原まで3時間ちょいで到着し目の前の火打山もすぐ登頂かと思われたが残り標高差1100mに4時間を要した。水蒸気噴出の雄大な焼山と賽の河原、5週連続の10時間超山行で今回もドボドボと溢れ出る充実感であった。
■メンバ レッドバロンさん、天狗蔵さん、私
■行程 2016年4月16日(土)晴、山頂5℃、山頂のみ強風
■道具 STIGMA160cm、TLT SPEED、TLT5Mountain
05:11( 526m) 駐車地点
06:58(1022m) アマナ平
08:29(1325m) 賽の河原横断
12:09(2330m) 稜線
12:28(2461m) 火打山山頂着
13:06(2461m) 火打山山頂発
13:14(2313m) 稜線から滑走開始
14:25(1356m) 賽の河原横断
15:31( 533m) 駐車地点
時間 10時間19分
距離 25.6km
累積標高差 ±2227m

火打山山行のきっかけは4/12のキムキムさんコメント。2013年に焼山から火打山に続く鋭利な稜線と眺望豊なロケーションを思い出した。妙高戸隠連山国立公園内の新潟県糸魚川市と妙高市にまたがる標高2,462mの頸城山塊の最高峰。笹倉温泉起点だと往復25kmと達成感があるのと、北面の谷は日射で落石や雪崩が起き難いということで第一候補とし、レッドバロンさんに打診し決まった。
集合は魚津ICに朝4時。2時に起床しファミマでレギュラーコーヒーを買って高速を飛ばす。3週連続で聴く深夜ラジオ「やまだひさしラジアンリミテッド」では熊本地震の励ましメッセージや依然と続いている余震の発生状況が繰り返し放送されていた。魚津ICで天狗蔵さんの車に相乗りして糸魚川ICから笹倉温泉へ。車から見える火打と焼山は予想以上に地肌が露出し「山スキーは可能なのか?」と不安になり、更に笹倉温泉にも雪がなくォィォィという中、5時過ぎに入山する。
05:10 橋を渡った空きスペースに停車。今回も先は長いよ! というか長くない山行がない?
05:12 「MTB持ってきた方がよかったんじゃね?」を胸に舗装路面を歩く。
05:22 すぐ先の車止めで雪が出た。ラッキー^^ スキーを履いてGo。雪は適度に締まっていた。
05:26 今回のルートで雪切れはこの1か所の5mほど。
05:44 笹倉温泉を望む。春っぽい? 因みに笹倉温泉は桜満開だった。
06:05 九十九折の林道は雪が少なくショートカットは不可。平らな林道を只管歩くのみで楽しいお喋りタイムだった^^ 出発から1時間で焼山が視界に入ってきた。
07:00 アマナ平
07:28 アマナ平から北面大地への登り。ヤブはあるが大したことはなかった。雪は適度に柔らかくなりシールが効いた。
07:30 北面大地 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
07:39 この火打山全容を眺めながら登行/滑走ルートの作戦会議が始まることになる。
登りルートは大きく黄、赤、緑の3候補。私の事前調査は緑、天狗蔵さんらは何週間か前にYASUHIRO先生が使った黄。ポイントは、
・登行し易さ(雪があるか、ノド通過出来るか、安全性、デブリの多さ)
・登行厳しくなった場合にエスケープ出来るか
・登行時に下山滑走の確認が出来るか
など。黄⇔赤⇔緑とグルグル巡って試行錯誤の末、最終的にはルンゼ直登する赤とし、どのルンゼを登るかは現場判断とした(黄は稜線の地肌が露出しスキー歩行出来ないのと滑走するルンゼを確認し難いこと、緑は尾根歩きのため雪融けでシール登行どころかヤブ漕ぎになる可能性があることから却下)。遠方からは直登困難な壁に見えるルンゼも、近づくにつれ、行き慣れた毛勝谷、南又谷と同程度の勾配であることが分かってきたことも決め手となった。
07:57 火打山ズームアップ
ルート
07:58 大迫力の焼山!
08:27 賽の河原。幅30~40mほど深さは15~20mくらいか。これが焼山からどこまでも続いている。横断ポイントは1350m点がベスト。
08:29 1350mポイントの横断
08:38 シンボルツリー
08:57 北面大地の横断で1時間半を要した。写真の大斜面は目の前に見えるのに歩いても歩いても風景が変わらない。この感覚は長い急登で感じることがあるが大地では初めての気がする。これほど広大に見渡せるフィールド自体が少ないからか。
09:01 真新しいデブリはなかった。
09:19 大斜面の登行。マイコプラズマから完全復調したレッドバロンさんが先頭を引っ張る。先週までは脚が重くなることがあったが今回は皆無で山行終了時の疲労感も大したことがなかったとのこと。素晴らしき体力である。
09:27 熊の足跡
10:01 1780m点の分岐。左へ進む。
10:07 谷を振り返る。右奥の山は鉾ヶ岳(1316m)。
10:11 1836m点。デブリはこの程度。
10:30 1894m。スキーで登れそうな気もしたがこの先細く急になるためアイゼンに切り替える。雪は適度に硬くツボ足は潜らず歩き易かった。キックステップで登行。
稜線近づくほど急になる。霞があるが日本海も目視出来る好天と眺望^^ 今回も最高だった。仕事でコラボ出来なかったウッシーくんゴメン!
11:02 稜線は蜃気楼の如く着きそうで着かない。
11:16 北面大地には賽の河原がハッキリと確認出来る。
11:30 カチコチに凍るとヤバいが今回は問題なし。滑落の恐怖は感じなかったが慣れてないと足が竦むレベルかも。
11:50 稜線直下の急登。
最後はウィペットでのカマキリ登行
11:56 滑走する谷をチェックする天狗蔵さん
12:23 稜線到着で終わりではない。スキーに切り替えて山頂まで直線距離500mのガンバである。稜線の風は強く速攻で汗が引きTシャツ+アウターの私は体が冷え始めた。アウターの上からストームクルーザを重ね着して二人の後を追う。
12:28 硫黄臭漂う火打山山頂着。賽の河原からが長く出発から7時間ちょいを要した。山頂は妙高方向からの山スキーヤー、ボーダーで賑わっていた。笹倉温泉からはトレース1本(先に駐車していた1台。おそらく焼山)のみで人に合わなかったため意外な印象。
石川、富山の我々からすると北側からアプローチする笹倉温泉ルートが一般的だが、長野、関東方面からだと上越まで上がる手間がかからない妙高ルートがメジャーなのだろう。南面なので雪は腐り易いが春スキーを楽しむには十分である。因みに話を聞くと起点から山頂まで5時間半らしい。
山頂からの眺め。ちょっと靄がかかっているが十分な眺望だった^^
山頂東の大斜面を高速にかっ飛ばすボーダー
焼山方面
焼山ズームアップ
焼山の北面。山頂から扇状に延びるのが賽の河原。
山頂は強風のため少し下がった見晴しよい斜面に雪のイスを作ってカップラーメンを食べた^^ しかし朝2時金沢出発時に沸かしてポットで持参したお湯は冷めており極めてイマイチという結果に(+_+) 更に「山頂でカップラーメン!」と空腹を我慢していたら空腹感を通り越し食欲がなくなっていたことにラーメンを2,3口すすった時に気付く。残すわけにも行かず無理して食べたら胸やけしたようなムカムカが襲ってきた(>_<) 滑走で踏ん張りが効かず何度か転倒したのはおそらくこの影響。。反省材料である。
13:13 40分ほど滞在して滑走スタート
13:14 登った谷の一本南をドロップ
13:16 天狗蔵さん
私
私
13:31 広く深い谷を滑走
13:36 レッドバロンさん。谷は面ツルザラメで快適だった。
私
13:38 天狗蔵さん
14:24 谷を滑り終わるとシールをつけ賽の河原横断点を目指して北面大地を大きくトラバース。
シールが剥がれ、賽の河原からツボ足で這い上がって苦笑いの私
賽の河原でシールを剥がし長い漕ぎスキーのスタート。写真のような滑走は僅かで基本漕ぎ漕ぎである(+_+)
踵フリーは水平移動は楽なのたが滑走では太ももを酷使し脚はプルプルであった。
15:30 都合10時間。10時間山行は5週連続だった^^
駐車場にて。今回も大満喫!
最後に
焼山温泉で汗を流し、糸魚川でラーメンを食べ魚津で別れて金沢に戻った。温泉は焼山温泉がオススメです(笹倉温泉より1kmくらい下)。露店風呂から雪山が見え適度な湯温で滅茶苦茶気持ちいい。料金も500円とリーズナブル。リラックスしながら1時間近く山話で盛り上がり、山行も最高だったがこの温泉タイムも有意義な時間だった。
レッドバロンさん、天狗蔵さん、ありがとうございました!


コメント
ブログの内容に脱帽です。写真の迫力といい、コメントといいそのまま私のブログに貼りつけたくなりました。軌跡を見ると本当に最短距離だったようですね。また一つ残雪期の楽しみが増えた感じです。ルンゼを降りてきてからの緩斜面も最高に気持ちよかったです。
羨ましすぎる山行ですねぇ〜。私は3週間山に行けてないです…
レッドバロンさん
大明神、毛勝、火打と3週連続の10時間超山行お疲れ様でした(私は5週連続10時間超です 笑)
全て好天で運も良かったですね^^
笹倉温泉からだと平らな林道がなんとも疲れます。
行きで両足が靴づれとなり、帰りは疲れた体に漕ぎスキーの試練…。
しかし大地からの焼山の眺望やルンゼ滑走など、見合った満足感が得られるルートと思いますので機会みてまた頑張りますか(笑)
今回は大地でのルート選定のやり取りや、露天風呂でのお話しも楽しかったです。
今シーズンは残り僅かですがまた宜しくお願いします。
yoshiさん
3週間ブランクとは珍しいですね。
膝のトラブル?
火打、結構良かったですよ。私は滑走はオマケで、眺望と難易度(達成感、充実感)を重視するのですが上位にランクされる山でした。
帰りの漕ぎスキーだけ余計ですが。。
今シーズンの終了はまだですよね?
ラストに向けてまたコラボしましょう。
連絡しますね。
残雪期の山、満喫してますね。
私に登ることのできる雪山は力量的に限られますが、素敵な写真の数々を拝見していると、早々にシーズンを終えている私の気持に、再び火が灯ってしまいそうです(笑)
それにしても、毎週といってもいいほどの山行き。シャッポ(古)を脱ぎます。
1up2downさん
天気が安定し晴れる日が多い残雪期が一番好きなんですよね^^
陽が長く行動時間が取れますから、自然と10時間超山行になってしまいます(笑)
天気が良ければまだまだ山に行きたいですね~
山域を選べは雪はありますから是非検討下さい^^
土曜はご一緒出来ずざんねんでした。
ブログを見て、いいなぁいいなぁと思いながら、自分も行ってきた気分で妄想してましたw
焼山の迫力感は写真で見てもスゴイですね!はやく自分の目でも見てみたいものです。
私のほうは次の日も強風で何もできなかったので、先週末はフラストレーションが溜まってしまいました。早く山で解消せねば!
また今度はご一緒できればと思いますので、よろしくお願いします。
ウッシーくん
仕事だったみたいですね(笑)
まぁ山は逃げませんから次回ですね。
でも今回は良かったですよ…なんてね(笑)
お疲れ様でした。
最短距離のルートで登頂するとは流石です。
僕は黄色のルートのピストンでした。
下から見ると稜線は雪が繋がっていないように見えますが、オープンバーンで雪たっぷりでしたよ。稜線はカリカリでしたが。
ルンゼはデブリたっぷりで全然ダメそうに見えたんですが、まだまだ修行が足りんですね。
こんにちは。
5週連続。。。\(^o^)/ 相変わらず タフですね。
今年はかなり雪が少ないようですが。。。 ? ?
暫くスキーの連続でしょうか。
キムキムさん
いい山でした。情報に感謝です!
黄色ルートの稜線には雪があったんですね。
ルンゼの確認もしたかったので結果オーライですが^^
さぁシーズン終了がカウントダウンですね。
今週はまだ予定立ててませんが、晴れならGoしないとだなぁ
多摩太郎さん
10時間山行も楽しみながらなのであっという間ですよ^^
23時に寝て2時に起きるような寝不足山行に、何が楽しくて苦しい思いをしに行くのか? と妻に不思議がられています(笑)
シーズンもまもなく終了なので、悔いの無いように満喫したいところです^^