35.鷲羽岳登山(新穂高起点、1泊2日テント泊)

鷲羽岳

出発前の天気予報チェックで行き先変更。南アルプスが悪化のため北アルプスの鷲羽・水晶1泊2日テント山行にする。1泊2日で鷲羽と水晶…。結果として重いザックに根性が切れ水晶は敗退という悔しい山行に終った。

■メンバ 単独
■行程(1泊2日)

新穂高温泉無料駐車場→三俣山荘(テント設営)→鷲羽往復→テント泊→三俣蓮華→双六→新穂高温泉無料駐車場

初日 2011年8月27日(土)晴れ→ガス
04:44(1008m) 新穂高温泉無料駐車場発(登山口までMTB)
06:09(1460m) 登山口
08:14(2268m) 鏡平
10:28(2554m) 双六小屋
13:00(2551m) 三俣山荘、テント設営
13:58(2551m) 三俣山荘発
14:55(2924m) 鷲羽岳着
15:33(2924m) 鷲羽岳発
16:12(2551m) 三俣山荘

距離 22.0km
時間 11時間39分(テント設置込み)
累積標高差 +2490m、-938m

2日目 2011年8月28日(日)ガス→晴れ→ガス
04:01(2549m) 三俣山荘テント場発
04:53(2841m) 三俣蓮華岳着、ご来光
05:23(2841m) 三俣蓮華岳発
06:23(2860m) 双六岳着、写真撮影
06:57(2860m) 双六岳発
07:32(2565m) 双六小屋
09:22(2301m) 鏡平
11:18(1510m) 登山口(駐車場までMTB)
11:42(1089m) 新穂高温泉無料駐車場

距離 19.6km
時間 7時間41分
累積標高差 +673m、-2132m

◆初日
前日現地着は23時過ぎ。高速利用で金沢から3時間半だった。新穂高温泉無料駐車場は30%で意外に空いていた。綺麗な星空に感動しつつ焼酎を飲んで車中泊する。
起床は4時10分。軽めの朝飯を食べ4時44分MTBで出発する。初日は双六、三俣蓮華は迂回し最短ルートで三俣山荘を目指しここでテントをデポ。身軽になって水晶を往復する計画。
0827mtb.jpg6:00 1435m MTB渡渉で転倒
出発から1時間、沢の渡渉でまさかの転倒(写真)右半身がズブ濡れになった。降りて押せば良いものをは後の祭り。バランスを崩し水に着いた右足だけで被害を食い止められなかったのは重いザックのせい。踏ん張り切れなかった Ouch! しかも右半身が水に使った状態でしばらく体を起こすことが出来ず被害が拡大する羽目に。これも重いザックのせい Oh My God!

因みに、、、
不吉な予感1 前日の高速ETCゲート通過が1分差で通勤割引に間に合わなかった
不吉な予感2 ザックがこれまでに無いくらい重いことに出発直前に気付いた

そして、MTB転倒。この時点で水晶敗退は運命だったのかもしれない。
右足の靴と靴下そしてシャツを絞って再出発…。MTBデポする登山口着は6時9分、出発から約1時間半は地図参考タイムに対し時短は10分だけだった。急な砂利道が多く半分は降りて押したこともあり序盤で計画より1時間近い遅れである。
0827tittibuzawa.jpg6:50 1705m 秩父沢の橋
秋を思わせる薄い雲だが日差しは徐々に強くなっていった。
0827aozoara.jpg7:34 2025m シシウドガ原
緑と青のコントラストが美しい。久しぶりの好天山行にテンション上がるがとにかくザックが重い。
0827kagamidaira.jpg08:14 2268m 鏡平
池に写る槍と穂高は綺麗な上下対称になっている。鏡平の「鏡」とはこれが由来なのだろう。
0827kagamidairakoya.jpg鏡平山荘
ザックの重みがボディーブローの様にジワジワと効いてくる。気持ちは既に水晶敗退。ダラダラと20分以上も休憩してしまう。
0827nukedotemae.jpg9:00 1412m 弓折乗越手前
0827ryousen.jpg10:00 2625m 稜線(2622mピーク付近)
双六小屋が視界に入ってきた。その奥、白い尾根の山が鷲羽岳でその手前に三俣山荘がある。
10:28 2554m 双六小屋
出発から5時間45分は計画に対し既に1時間半以上の遅れ。。。
0827taira.jpg11:53 2638m 三俣蓮華岳分岐手前の平原
疲労ピーク。とにかくザックが重い。肩、足の裏が痛い次元。このあたりが一番辛かった。因みに下山後の温泉で肩にアザが出来ていた。
0827mitumatakoya.jpg12:46 2624m 三俣山荘手前
0827wasibaatack.jpg14:01 2551m テント設営後鷲羽へ
山荘着は13時丁度。テント申し込み(500円)をして設営に取り掛かる。テント場は山荘から1分の近さ、飲料可能な湧き水が垂れ流しで水は使い放題と環境は良い方。トイレは山荘利用(24時間屋外から利用可)だが1分の近さなら問題ないでしょう。
既に水晶はアタック出来ない時間帯。身軽で攻めても往復4時間はかかり、予兆は無いものの膝痛も懸念される。そして何よりも気持ちが負けている。北アルプスの百名山は唯一水晶が未登頂として残るが別の機会にリベンジしたい。
ということで、翌朝登頂予定だった鷲羽をアタックする。時間もあり、今日登っておけば明日の行程が楽になる。空っぽに近いザックを背負って14時出発。
0827wasibaike.jpg14:52 2900m 鷲羽池
0827wasibasancho.jpg14:55 2924m 鷲羽岳山頂
やはり軽いザックは楽である。地図参考タイム1時間半が1時間足らずだった。山頂からは時々刻々と変化するガスが切れるタイミングで写真を撮った。その後、濡れた靴と靴下を脱いで岩に広げ乾かしながら双眼鏡で遊ぶ。当初いた3名パーティが下山してからは2900mに一人、ボーッとした時間を過ごす。
0827suisyo.jpg水晶岳
手前がワリモ岳、その奥、ガスがかかっているのが水晶岳である。稜線のルートは地図参考タイム2時間半の距離だ。
0827kurogo.jpg黒部五郎岳(2839m)
右手前は祖父岳、中央奥、雲がかかっているのが黒部五郎である。左手前は黒部川で写真中央付近にその源頭部があるらしい。
0727yakusi.jpg薬師岳(2926m)
写真中央奥が薬師だがガスで最後までシャッターチャンスは無かった。
15:33 山頂出発
映画「岳」で島崎三歩が一人山頂でコーヒーを沸かして飲むシーンがある。これまでは「なんで山頂でわざわざ」と否定的な考えの自分だったが、その良さが少し分かった様な気がした。そんなゆったりとした40分を過ごす。
maru02.gif テント場の様子
利用者は私以外に3パーティのみ。山岳部の高校生約20名とご夫婦2パーティ。更に2時間以上先にある雲ノ平のテント場の方が人気があるのかもしれない。
下山直後に飲んだビールが回り、夕食を食べ終わる頃には「いい感じ」になってしまう。18時前にウトウトと寝てしまいハッと気づいたのは夜21時。既に真っ暗でテントの様子を撮影する機会を逸してしまった。
0827map.jpg
◆2日目
0828mitsumatasancho.jpg4:52 2841m 三俣蓮華岳山頂
冬用シュラフは流石に暑かったが雨も降らずテント内結露も無くまぁまぁ快適だっだ。
起床は2時半。就寝が早かったので目覚まし前に目が覚めた。外は濃い霧でヘッドライトの光に霧の粒子が見える。おかげでテントのフライシートはビショ濡れだった。
高校生パーティも始動は早く既に3張りのうち2張りは撤収が終っていた。おそらく起床は2時だろう。さて、朝飯を食べたらハイドレーションに冷たい湧き水を詰めテントを撤収。そして4時、月の光も無くヘッドライトだけが頼りの真っ暗闇を出発する。
本日はまず三俣蓮華に登り山頂でご来光。双六を踏んで双六小屋に降りたら後は往路と同じルートを戻る。鷲羽は初日に踏んだので2日目は地図参考タイム8時間ちょっとと行程に余裕がある。
三俣蓮華岳(2841m)には約50分で到着。
0828goraiko.jpgご来光は5時15分。山頂に人はおらず「朝を連れてくる太陽」を独り占めだった。アウターが紅く照らされる様を見て映画「岳」のエンディングを思い出す。
0828wasiba.jpgモルゲンロートの鷲羽岳(2924m)。ターゲットの山からではなく、ターゲットの山を眺望出来る山からご来光を迎えるのも良いものである。
0828kurogo.jpg黒部五郎岳(2839m)
0828yari.jpg槍ヶ岳(3180m)
0828ryosen.jpg5:23 2848m 双六岳への稜線
ほのかにモルゲンロートな稜線。左奥のギザギザとした稜線は穂高連峰。
0828sugorokusancho.jpg6:23 2860m 双六岳山頂
約3時間で双六岳山頂着。山頂はガスも収まって360度のパノラマだった。久しぶりの絶景。バックの尖った山は笠ヶ岳である。
0828zekkei.jpg振り返れば2000m後半の大連山である。左から薬師、今朝踏んだ三俣蓮華を挟み右側は遥か遠方に立山と剱、そして水晶、鷲羽と続く。
0828sugokurogo.jpg黒部五郎岳(2839m)。中央奥は北ノ俣岳。
0828sugoyari.jpg槍ヶ岳(3180m)と穂高連峰もバッチリ。双眼鏡を覗くと穂先にいる人が見えた。
0828sugorokukoya.jpg7:32 2665m 双六小屋
澄み渡る青空に吸い込まれそうだ。
0828kagami.jpg9:22 2301m 鏡平
双六小屋を過ぎるあたりからガスが増え始め穂高方面も見えなくなる。道中、ガスは何度か切れたが穂高方面のガスが切れることはなかった。
0828gate.jpg11:37 1173m 左俣林道ゲート
左俣林道は自転車禁止だった。デポしたMTBに貼られた警告シールで判明。写真は下山時に撮影したゲートだが確かに禁止の表示がされていた。ご注意下さい。

11:42 1089m 新穂高温泉
三俣蓮華で30分、双六で30分、双六小屋や鏡平でも10分以上休憩したが、左俣林道のMTBで1時間40分が25分に短縮されたためトータルは7時間40分にまとまった。

◆ザックの重さ
おそらく18~19kgと思う。
①南アルプス(荒川、赤石、聖縦走)の反省から上下の着替え、傘を追加
②シュラフは冬用を持参(1.4kg。夏用は0.8kg)
③酒、双眼鏡を持参
④非常食、予備電池、薬の持ち過ぎ、ヘッドライトは2個持参
⑤水は4リットル持参(うち2リットルは宿泊用)
70リットルのザックにギリギリ入る量で出発前に担いだ時「ヤバイ」と感じる重さだった。あらためて書き出してみると不要品も多そうなので早急に見直しをかけたい。目標は17kg以内。

◆1泊2日で鷲羽と水晶を登頂する作戦(②を選択)
①水晶小屋に泊まる
メリット:テントを担がなくてよい
デメリット:小屋が混雑(布団1枚に2人寝 8/20の情報)、費用面
経験上問題無い距離と累積標高差。水晶のピストン山行となるが途中の双六、三俣蓮華、鷲羽は初日もしくは2日目どちらかで登頂し、一度登頂した山は迂回路で時間短縮する。
②三俣小屋テント場利用
メリット:混雑する小屋に泊まら無くて済む、費用面
デメリット:テントを担ぐためザックが重くなる、水晶小屋にテント場が無く三俣まで戻る必要がある
初日は双六、三俣蓮華を迂回し最短ルートで三俣小屋へ。ここでテントをデポ(設営)し身軽になって最短ルートで水晶を往復。2日目はテントを残し朝一で鷲羽を往復、テント撤収し三俣蓮華、双六を踏んで下山。チャレンジングで難易度は高い。

◆備忘録
・左俣林道は自転車の乗り入れ禁止であった
・三俣山荘テント場は飲料可能な湧き水が垂れ流し状態(無料)なので予備水は少量でよい
・今回のルートに難所は無かった

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