登山を始めて3年で北米最高峰6194mのマッキンリーに単独・無酸素で登頂した著者は、暗いが目立つという高校生活を経て、大学では全裸フルチンギターそして卒業式前日には24時間100kmマラソンで卒業会場にたどり着くという「一人24時間テレビ」を実行する等人間味ある人物で多くの活力をもらえる本だった。
『17歳のときに亡くなった母と交わした約束、「一生懸命に生きる、弱音を吐かない、そして最後に『ありがとう』と言える人生を送ること」。』
『山に行っても行かなくても、いずれ人には、必ず死が訪れる。8000m峰など、危険なところに行っていると命を無駄にしているように思われることも多いのだが、けっしてそうではない。むしろ「死」と隣り合わせになることで「生」を感じ、生きていることへの感謝の気持ちが出てくるのだ。死を覚悟することによって、自分は何のために生きるのか、何に命を果たすのかを考えるようになる。人間にとって、長く生きたかどうかは関係ない。大切なのはどう生きるのかだ。』
『山に登るようになってきて思うのは、山頂に着くことよりも、山に向けて切磋琢磨しながら成長していく自分が楽しいということ。実は、本当に大切なのはそこなのではないかなと思う。夢を持つだけで、自分が前向きに生きられる。もちろん失敗や挫折もあるだろうが、それはけっしてマイナスなことではないのだ。失敗は終わりではない。夢をあきらめ、歩みをなくした瞬間にすべてが終わるのだ。生きることとは何か。僕は「希望(夢)を持ち、行動すること」だと思っている。』
栗城史多公式サイト
http://kurikiyama.jp/
購読日 2012年6月
おすすめ度 ★★★★☆


