3.大滝山スキー(北北東尾根→北東尾根周回コラボ)

大滝山

Face Bookから山ぼーずitazoさんが参加し、よすあき氏と3名でのコラボ山行。予想外のラッキーな快晴で眺望とパウを堪能してきた。大滝山北東尾根結構いいなぁ。

■メンバ よすあき氏、山ぼーずitazoさん、私
■用具  アンペレージ175cm/BD、TLT Speed/Dynafit、TLT5Mountain/Dynafit
■行程  2014年1月18(土)快晴、-5~-8℃

05:11( 275m) 駐車場
06:58( 762m) 林道
08:52(1369m) ジャンクション
09:20(1498m) 大滝山着
09:57(1498m) 大滝山発
10:20(1302m) 1303ポイント
11:12( 718m) 林道
12:08( 296m) 神社
12:14( 299m) 駐車場

時間 7時間3分
距離 12.0km
累積標高差 ±1360m
0118map.jpg大滝山は東海北陸道五箇山ICの近く猪谷から延びる長大な尾根の先にある標高1500mほどの山だが、エントリーが300mのため標高差は1200mとタフである。降雪直後に単独で挑んだ前回(2013/02/17)は6時間の膝ラッセルの末、登頂を果たしたが、141-115-123mmのファット、アンペレージを以ても雪が深すぎてスピードが乗らず、樹林が濃いこともありスキー滑走はイマイチ評価であった。

その時お会いした福井のブルーベル山岳会の方から北東尾根(前回は北北東尾根)の方が疎林でスキーは楽しめるとの情報を頂き、『スキー滑走としてのリベンジ』が今回の私のテーマであった。

今回の参加者は、今シーズンの白山初滑りでコラボした小松のナイスガイよすあき氏と、よすあき氏のFace Bookでの呼びかけで参加した山ぼーずitazoさんの計3名。よすあき氏は上記リンクで紹介している通り。山ぼーずitazoさんは10年以上のキャリアをお持ちだが、肩の故障でここ数年はゲレンデスキーのみ山スキーから遠ざかっている方であった。当時は単独ヘッドライトで山に入るワイルドなスタイルであり今回も「私は金魚の糞でボチボチついて行きますんで」とは言うものの、登り、滑走共にブランクは感じられず逆にこれでブランクがあるなら勘が戻ったらどうなってしまうのかとポテンシャルを感じさせる方であった。大滝山は激ラッセルで敗退した過去があり10年越しのリベンジを果たすべく今回参加された経緯とのこと。

仕事多忙で睡眠不足が続いた私。前日も0時半就寝、起床3時と「マジですか」状態の睡魔と闘い自宅出発、4時に金沢市某所集合しデリカでの移動となった。医王山ルートで富山に抜け福光ICより東海北陸道で五箇山IC下車。5時10分過ぎに猪谷集落より北北東尾根に取り付く。
0118-0622takatuma.jpg6:22 闇に浮かぶ高坪山
猪谷の新雪は5cmほど。ここ数日の寒波で激ラッセルを予想していただけに拍子抜けであった。気温-5℃、無風、積雪1mでヤブは煩いがコンディションは上々。良さげな斜面から取り付くが最初の200mは急登で全員汗だく、途中で脱いで高度を上げた。樹林を抜けた見晴らし台で一休み、振り返ると集落の明かりと高坪山が美しかった。
0118-0634yami.jpg06:34 樹林帯闇ラッセル
再び樹林に入る。取り付き間もなくから数日前のトレースがありラッセルは踝ほどと楽勝^^ (トレースの主はtwitterで交流のある33rpmさんだと帰宅後分かった。ラッセル有難く使わせてもらいました。ありがとうございます(^o^)ノ)
0118-0649kyuutou.jpg06:49 よじ登り
ようやく明るくなってきた。
0118-0653rindo.jpg06:53(762m) 林道合流
1時間40分で林道合流。前回は右手側から尾根に取り付いたが、尾根トップへの登り上げに難儀しトラバースを続けているうちに深みに嵌ってしまった。その反省を踏まえ今回は左手より良さげな斜面を探し尾根の横っ腹から取り付く。激ラッセルと踝ラッセル、コンディションに差はあるが今回ルートが正解っぽい。
0118-0800sun.jpg08:00 左手尾根から顔を出す太陽
0118-0804one.jpg08:04(1108m) 平坦な尾根
尾根は急斜面と平坦地が繰り返される。平坦地に出る度に綺麗な風景が目を癒してくれた。
0118-0824joubu.jpg08:24 トレース上は踝ラッセル
積雪は増えたがトレース上は相変わらず踝ラッセルと楽勝が続く。
0118-0825view.jpg08:25 雪の冠な杉
眺望も最高! 完全に当たり日である。
0118-0849joubu.jpg08:49(1346m) ジャンクション付近
雲はありません^^
0118-0850ningyo.jpg08:50 人形山とカラモン峰
0118-0852view.jpg08:52 素晴らしき雪の連山は右手方向
0118-0911joubu.jpg09:11(1446m) ジャンクションから先は大半が平坦な尾根
気温-8℃無風。雪はサラッサラ。雪は安定しており雪崩の心配は皆無。コンディションは相変わらず最高である。
0118-0920kinen.jpg09:20(1498m) 大滝山山頂着
出発から4時間10分で大滝山山頂着。ラッセルが少なかったこともあるが3人いると流石に早い! 仕事多忙と睡眠不足で多少バテるかと危惧したが問題なかったのもgood! 歩きながら山話にも盛り上がって楽しい登りであった。山頂は360度パノラマであった。
0118-0920hakusan.jpg白山
薄い雲で上部は霞んでいたが全容を目視することが出来た。周囲の山よりも一際高くドッシリと存在感もある。
0118-0920ningyo.jpg人形山とカラモン峰
大滝山からの稜線はナイフリッジである。気持ち良い空中散歩が楽しめそうだが厳冬期は歩けるのだろうか? その先の滑走は? 大滝山からの周回の報告など時期を見て調べてみたい。
0118-0920oogasa.jpg大笠山
尾根に切れがあり迫力がある。いつか登ってみたい山だが懐が深く厳冬期は人を寄せ付けない厳しさがあるらしい。
0118-0920takatuma.jpg猪谷・高坪山方向
前回見えた北アルプス剱岳は今回は薄い雲に隠れていた。
0118-1024ski.jpg10:24(1280m) 1303ポイント付近(山ぼーずitazoさん)
約40分休憩し10時ちょい前お楽しみタイムである ̄ー ̄)ニヤリ 北北東尾根も結構いいのでは?、林道でガードされてるし谷に滑る手もあるね、など意見でたが予定通り北東尾根を滑ることでまとまった。さぁ行きますか^^
山ぼーずitazoさんスキー1級とあって上手い! 滑りは高速、豪快だが全く危なげがない! 木々を軽やかに交わしながらシュプール立てまくりついでに雄叫びしまくりであった。
0118-1026ski.jpg10:26 よすあき氏
テレマークをビシッと決めてきている。テレ板でも小回りターンが出来るものなんですね。

山ぼーずitazoさん提供。Thanks! コラボ山行で動画撮影は必須ですねぇ いい思い出になります。
0118taiboku.jpg11:05 巨木にて
1303mポイントで尾根トップに登り切らずトラバースで復帰を試みるが少しずつ離され遂に修正不能に。登り返ししかないがそれも面倒「どうせ林道にぶつかるし谷を滑っちゃいますか」と開き直って谷に落ちることになる。
0118-1131.jpg11:31( 681m) 林道
林道手前はちょっと急だが特に問題なく合流する(正解ルートをMAPに矢印で示しておきました)。
0118-1140paw.jpg11:40 林道ショートカット(山ぼーずitazoさん)
林道は緩斜面だが新雪が浅いので漕がずに済んだ。ヘアピンのショートカットは隠れた凹とヤブに難儀したがこれもまた楽しかった^^
0118-1143rindo.jpg11:43 林道
林道は殆ど漕がずに快適スキーであった。
0118-1145nobori.jpg11:45 進行方向デブリをよじ登る山ぼーずitazoさん
スキーで登れないと判断すると即座に写真のアクションを取る山ぼーずitazoさんは流石である。
0118-1151syamen.jpg11:51 オープンバーン
最終ヘアピンで右手を見上げると見事なオープンバーンが広がっていた(写真)。北東尾根の地図上689mポイント付近からのようだ。北北東尾根から北東尾根に周回する場合エントリと下山のポイントが1km離れるが、この歩きを削減するならこのオープンバーンで林道に合流するのも手である。
0118-1151sugi.jpg12:01 猪谷田んぼエリアから神社方向へ杉林ショートカット
0118-1207end.jpg12:07 神社付近で猪谷集落合流
0118-1207emtru.jpg12:10 今回のエントリーポイント
12時7分、都合7時間の山行が終了。文句なしの快晴の中、北斜面の軽~いパウダーは距離もあり適度な疎林で最高であった。条件が異なると山は違った顔となるが山頂から北東尾根林道までの標高差800mは素晴らしいの一言に尽きる。是非チャレンジしてください。

下山後は「くろば温泉」に浸かり、遅い昼飯を食べ金沢に戻った。
コラボのよすあき氏、山ぼーずitazoさん、今回は山スキーの最も美味しい部分をガッツリ頂いた感じでしたね。また宜しくお願いします。ありがとうございました。

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コメント

  1. Repu より:

    去年ラッセルしていただいた、「小松」ブルーベル山の会の者です。
    快晴の日に会心の山行ができてよかったですね。北東尾根も良いでしょう?
    私は土曜日が仕事、日曜日に戸倉山へ行ってきました。こちらも膝上パウダーでした。

  2. よすあき より:

    お疲れ様でした!最高の滑走でしたね^_^
    あんなにスピードの乗る新雪は味わった事がなく結構ビビりました。
    アクセス良く雪も良い、五箇山おそるべし!
    ワイルド板さんの激重スキーでガシガシ登りアグレッシブに滑る姿はかなりガチでイケる人だなという印象でしたね。厳冬期白山も手に届きそうな予感がします!

  3. 33rpm より:

    Twitterでフォローさせてもらってるものです。
    2日前に北北東尾根往復しましたが、残ってたトレースは使えるものだったでしょうか?
    まだルート取りに自信がないもので、どうだったか気になります…
    北東尾根方面は滑りが快適そうですね!
    次に挑戦する時参考にさせていただきます。

  4. 管理人 より:

    Repuさん
    北東尾根美味しかったです。
    滑るなら圧倒的にこっちですね。情報感謝です。ありがとうとざいました!
    今回は平らな尾根歩きを避けて林道に降りましたが、
    危険もなく、下りラッセルもなく、エントリポイント近くに下山出来るのもGoodでした。
    既にご存じかもしれませんが参考になさって下さい。
    よすあきさん
    お疲れでした。最高の一日でしたね。
    あのコンディションはシーズンに何度も無いと思いますよ。ほんとラッキーでした。
    ワイルド板さんは只者ではないと見ました。
    経験豊富で勉強になることも多かったです。
    スキー技術もありコラボ不安ゼロでしたし、また誘ってしまいましょう(笑)
    33rpmさん
    twitterの方ですね。あのトレースは33rpmでしたか。
    トレースはバッチリで取り付き直後から楽させてもらいました^^ ありがとうございます。
    大滝山の滑走は北東尾根がいいですね。
    林道交差までに何度かカニ歩き必要ですが、大したことはありません。
    1303mポイントはしっかり尾根トップに登れば面倒なトラバースをせずに済むと思いますので。

  5. 山ぼーずitazoの館 より:

    超亀レス、スミマセン。
    先日はどうもありがとうございました。積年の恨み、いや望みが叶い、しかも絶景と激軽パウダーを楽しめて最高でした!今までは単独行が多かったんですが。複数で行くと登りも滑りも楽しいですね♪またボチボチ山スキーをやろうと思いますので今後とも宜しくお願いします(^^)v

  6. Repu より:

    itazoさん、お元気ですか?私はitazoさんのブログの熱心な読者でした。最近アップが無いので、心配しておりました。(お会いしてことはありません。自分で勝手に心配していただけです、すみません。)
    itazoさんの記録を参考に山スキーを楽しんでいました。また記録のアップを楽しみにしています。
    このコメント欄をこのような形で使わせていただきましたこと、申し訳ありません。ごめんなさい。

  7. 管理人 より:

    山ぼーずitazoの館
    というHPをお持ちだったんですね
    Repuさんもご存じだったとはこの世界はやはり狭いなぁ^^
    私もコラボはまだ3回目ですが単独には無い面白さがありなかなか良いですね。
    広島、岡山、金沢から平湯に集まっての車中泊宴会打ち上げの面白さも新しい発見でした^^
    今週末と2月の4連休は家族サービス系でお休みですが、基本週一で山に行ってますので機会あればまたお願いします!
    p.s. この報告のハンドルネームも「山ぼーずitazo」に変更しておきます。
    Repuさん
    ナイスな書き込み感謝です。
    おかげでHP確認出来ました^^
    コラボの車中で興味深い山話を聞いたので早速のぞいてみたいと思います!

  8. 山ぼーずitazoの館 より:

    Repuさんって小松の方ですよね?以前メールで何度かやり取りさせて頂いた様に記憶しています。間違ってたらすみません。
    山紀行さん、ホームページはデータを保存せずにホームページを解約したらデータが完全に消失してしまい、パソコンも壊れたため写真も取り出せず、闇に葬り去られてしまいました。更新はせずとも時折参考にしていただいている方がいて、ちょっと残念な出来事でしたが、これからまた記録を作っていけば良いのかな、とも思います。
    とは言え、以前のようなリスキーかつ持久力勝負の山スキーは出来そうになく、ユルユルになりますが、また宜しくお願いします。
    銀杏峯か部子山を再訪出来れば良いなぁ、と思っていますが、どうなるやら?

  9. 管理人 より:

    Repuさんは福井のブルーベル山岳会の方として知ってまして、私が初心者の時、富山?の白木峰でお会いして、昨年大滝山で偶然再会しました。ブログも楽しいですよ。itazoさんは見ない方がいいネタも含まれているかな。。
    データ消失は痛いですね…。仮に手元に写真や情報があっても再構築するのは精神的にシンドそうです。私の場合、レンタルサーバを借りて、そこにブログツールをインストールして、自分ひとりをユーザとする形でブログを公開しているのですが、昔は楽しかったマニアックな作業も最近は面倒に感じてきました。。このブログは私が山を引退するタイミングで完全バックアップと印刷をして「こんなアホな先祖がいた」という歴史を家系のルーツとして後世に伝えて欲しいと思ってました(壮大なスケール 大爆)。
    先ほどブログ拝見しましたが、山スキーデビューの頃のYAMADA先生との部子山コラボ記事ありましたね^^
    しらばく楽しませてもらいます^^