2.大滝山スキー(激ラッセル)

大滝山

雪が豊富で毎週のように激パウ報告が続いている今日この頃。それなら私もとちょっとマイナーな大滝山でパウを堪能してきた。

■メンバ レッドバロンさん、天狗蔵さん、ユアさん、私
■用具  アンペレージ175cm/BD、TLT Speed/Dynafit、TLT5Mountain/Dynafit
■行程  2015年1月12(月:成人の日)雪、山頂-10℃

05:53( 286m) 駐車場所
07:37( 769m) 林道
09:44(1349m) ジャンクション
10:27(1504m) 大滝山山頂着
10:44(1504m) 大滝山山頂発
11:13(1298m) 1303mピーク
12:15( 727m) 林道
12:54( 773m) 北北東尾根
14:27( 288m) 駐車場

時間 8時間33分
距離 12.3km
累積標高差 ±1585m
0112map.jpg
今シーズンはまだ2回という超スローペースな私。3回目の今回はレッドバロンさんらとのコラボということでガッツリ系の大滝山をチョイスした。大滝山は標高差1200mとそこそこ登り応えがありマイナーな山故、人が少なくパウが堪能できるのである。しかも北斜面♪

当日の予報は雪80%! その翌日が晴れ/曇り予報だったので前ズレであわよくば好天ゲット?と期待して五箇山IC駐車場に入った。しかし前夜の荒れは凄まじかった。車中泊の車が風で揺れる強さである。代案として日照山と猿ヶ山の地図を持参はしたが明日はどうなるのか? 不安を胸に寝袋IN。因みに冬用を仙台に忘れてきたため薄い夏用2枚重ねだった…。

朝5時全員集合。レッドバロンさん天狗蔵さんとは春の朝日岳以来であった。今回はレッドバロンさん繋がりでユアさんがお初。山スキーキャリアは3年とのことだが数をこなしておりしかも基本単独行! 中学生時代は陸上で富山県トップクラスとポテンシャルも素晴らしい方であった。今後とも宜しくです!

取り付き点駐車場所は新雪20cmほど。ルートを軽く打ち合わせてヘッドライトで6時少し前入山する。さぁ行きまっせ( ̄ー ̄)ニヤリッ
150114-004542.jpg記念撮影♪
みなさんお好きですねぇ
150112-060817.jpg06:08 暗闇スタート
車道から雪壁を登って杉林に突っ込む。雪はザラメの上にパウダーが30~40cmくらいだった。急登で何度かストレス加えるが雪は安定しておりルートは予定した谷で行けそうな感じ(^ω^)
150112-064103.jpg06:41 ラッセルはブーツ半分からトップ
杉林の急登を登りあげ写真の樹林帯へ。ラッセルはどんどん深くなっていく。
150112-072102.jpg07:21 再び杉林
ラッセルは4人で回す。ユアさん、天狗蔵さんがガンガン引っ張ってくれた。こんなに楽でいいのか?
150112-072317.jpg07:23 雲が薄くなってきた♪
しかし尾根上部は雲の中…。
150112-072737.jpg07:27 激ラッセルの天狗蔵さん
深いところで腰。私もラッセル中は汗だく腕まくり登行だったが先頭を離れると寒いくらいの別次元で楽チン登行となった(・з・)
150112-075347.jpg07:53 杉林はラッセルが楽なオアシス♪
150112-082746.jpg08:27 とにかく只管ラッセル
天狗蔵さんが発見した「なめこ」を収穫した♪ それにしても天狗蔵さんの検知能力には毎回驚かされる。山菜、野生動物、落石、木に付く虫などとにかく検知が早く感度がずば抜けている。どうなっているのか?
150112-100926.jpg10:09 ジャンクションの先。山頂近し!
150114-004554.jpg10:25 大滝山山頂着
初めての大滝山は単独膝ラッセルで6時間を要した。雪は今回の方が深かったが4時間半でしかも楽! コラボパワー恐るべしである。山頂は手元の温度計で-10℃。人形山など周囲の山は全てガスの中だったが昨夜の状況を考えると超ラッキーであった(^ω^)
150112-105827.jpg10:58 ジャンクションから北東尾根に分岐
山頂では特にまったりもせずお喋りしながらシールを剥がし20分ほどで下山開始。深い雪に失速しながらジャンクションを目指す。ジャンクションは雪庇が発達していた。
150112-111410.jpg11:14 素晴らしき疎林に キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
しかし激パウ過ぎてアンペレージは板が沈みスピードがのらなかった。やむなく直滑降…。レッドバロンさんのスーパーファットは浮いたらしい。
150112-111859.jpg11:18 1303m凸まで我慢のトラバースをしたら本当のお楽しみタイム♪
150112-112944.jpg11:29 雄叫びタイムである^^
ユアさんはスキー上級者であった。またルートに不安あるとすぐ現地確認を行う慎重さは流石単独行者で安心感のある方だった。
150114-004520.jpg雪は安定!
150114-004536.jpg雪崩の心配なし!
150114-004502.jpg北斜面パウ軽し! 写真はレッドバロンさん撮影、ありがとうございましたm(_ _)m 高速連写した中からカットを選べるのは山スキー向きなカメラいいですね。私のWG-1/PENTAXは連写機能はなく今回は一時SDカードアクセス不良で撮影不可になるなどそろそろ買い替え時かもしれない。
150112-115800.jpg11:58 地図上①点で深い谷に捕まる
ルートを開く天狗蔵さん。最終的にはこの方向は諦めて左からの高巻きでクリアした。その先も細い谷が続き、沢が出たり、底が抜けて足を取られたりと林道合流まで難儀した。今回の谷は上部は快適ルンルンであるが、次第に細い谷筋が何本も走るようになり、選択する谷筋によって難易度が異なるようである。次回は地形図を読み切って攻略したいところ。
150112-123050.jpg12:30 林道合流(地図②点)
林道合流手前でアクシデント発生。ユアさんのTLTビンディング(ヒール側)が破損してしまった。復旧不可能な破損モード。雪でつんのめって負荷がかかった時にパーツの一部が吹っ飛んでしまったようだ。つま先側は生きていたのでカカト荷重で皆と同じペースで滑走。上級者故の対応力を発揮し事なきを得たのだが、山中でのスキー道具の故障は命取りである。単独行だったら、山の奥だったらと考えると恐ろしい話。DYNAFITさん改善よろしくお願いします。。

当初は林道を横切り同じ谷を底部まで滑って林道に再合流する計画だったが、林道再合流後は傾斜が緩く下りラッセルが確実視されたので、行きの尾根までシールで登りトレースに沿って尾根を滑走することとした。
150112-123958.jpg12:39 ブーツラッセルで引っ張る天狗蔵さん
150112-134606.jpg13:46 ルートミス登り返し
登りルート合流後(地図③)はトレースに沿って尾根筋を林間滑走♪ しかし広い尾根で鹿のトレースに方向を見誤り痛恨のルートミス(地図④)。トラバースで傷口を広げ最後はホフク前進(写真)の餌食となった(ToT) ここで30分以上のロス♪
150114-004344.jpg14:27 駐車場着
トータル8時間半、山頂からは3時間半の濃厚山行となった。みなさんお世話様でした! ユアさん、カカト荷重で太ももパンパン男となり泣きが入ったようである。ビンディング無償修理なるといいですね。
150114-004422.jpgレッドバロンさんのスーパーファット太し。私のアンペレージが細く見えるぜよ。

メモ
・大滝山は今回も激ラッセルだった
・入山者は我々のみ
・滑走した谷は、地形図で深い谷は実際も深くそして細いので要注意
・この細い谷はブリッジが抜けるので本当に要注意
・快適滑走が終わり複数の谷筋が現れたら、尾根滑走に切り替え底部に下りずにトラバース気味に高度を下げれば無難に地図②の林道に合流できると思う
・谷は適当に滑っても最後は林道に合流するのである意味安心。合流点は勾配が急だが崖はなかったように思う。地形図で予め見極めておくのが無難

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コメント

  1. レッドバロン より:

    お疲れ様でした。レポート拝見してみると、私との観察力の違いにいつもながら感心させられます。難儀した場所の表記も適切で、ブログを見た人は参考になると思いました。
    私としては、今回の山行が楽しくて仕方ありませんでした。目の前の困難も4人で協力してクリアーできたことが充実感に代わっています。本当はあってはいけないことなんでしょうね。
    また機会を見つけてコラボお願いします。

  2. 管理人 より:

    レッドバロンさん
    記録するのが好きなんですよ。山行は計画、実際、まとめのセットで楽しめます^^
    私も最高に楽しめました。登り応えとか、ちょっとしたアクシデント(冒険行動含めて)があった方がより楽しいという感覚はレッドバロンさんと全く同じです(笑)
    ただメンバや残り時間を計算してますから、ブログご覧になってる方には慎重に現地判断して欲しいですね。レッドバロンさんも毛勝の東俣谷で同じこと書かれてましたが。
    また宜しくお願いします!

  3. いの より:

    パウダー続きが羨ましい!
    TLTの破損。どんな感じなんでしょう?TLTspeed4年目なんで気がかりです。

  4. ユアサ より:

    先日はお疲れ様でした!
    やっと念願だったコラボができて感無量です^o^
    今後もチャンスがあればよろしくお願いします。
    ビンディングは無償修理になりそうです^_^;
    まだ2シーズン目のビンがあんな風になってしまうとは…これもいい経験ととらえて精進したいと思います^ ^

  5. 管理人 より:

    いのさん
    お久しぶりです! 正月は野人さんと北海道アタックしたみたいですね。まだブログ拝見してませんがFBで情報は見てました。極寒レベルは例の四ツ岳と比べてどうでしたか?
    TLTはレッドバロンさんのHPに破損部の写真載ってますのでリンク貼っておきます。↓です。
    http://redbaron2000.blog6.fc2.com/blog-entry-312.html

  6. 管理人 より:

    ユアサさん
    先日はお世話様でした。
    ブログに書いた印象の通りさすが単独行でグイグイいくだけの方でした。またコラボお願いしますね!
    TLT無償修理よかったですねぇ 高価ですから費用負担となると泣けてきますからね(笑)
    それにしても破損はいい勉強になったと思います(私にとっても)。このリスクに対しては、
    ・道具の事前チェック
    ・パーティで山に入る
    ・スキーとブーツをテープなどでぐるぐる巻きに固定しカンジキのようにして下山出来るようにする
    あたりかと思いました。
    昔YASUHIRO先生が雪崩で板を1本なくした時は木の枝でカンジキを作って片足カンジで下山されたようです。この時にノコギリの必要性を感じて、ノコギリ付の十徳を持参必須にしているそうですよ。参考まで。

  7. 管理人 より:

    ユアサさん
    追加。
    ヒールのビンディング開放強度が強すぎた可能性ないですかね。もう片方のビンディングで確認してみて下さい。
    因みに私は6と軽め?にしてます。板は外れ易くなりますが、ストッパではなくリーシュコード(ヒモ状の流れ止め)にすることで紛失対策してました。参考まで。

  8. ユアサ より:

    解放値は8にしてます。
    ただ体重も結構あるのでこれくらいにしないと不安があります(*_*)
    治ってきたら一回試してみます!

  9. 管理人 より:

    ユアサさんの体格なら普通ですね。
    板早く治るといいですねぇ

  10. いの より:

    何度かTLTspeedばらして構造を理解しているつもりですけど、壊れるように思えないだけにいざとなったら怖いです。
    年末年始の北海道は南岸低気圧が抜けたおかげで暖かかったですよ。例の四つは登山口で-14度、山頂ではきっと-20数度。風も15mほどあったので比べると天国でした。

  11. 管理人 より:

    いのさん
    北海道の厳冬期というとYASUHIRO先生の極寒レポのイメージがありますが、暖かいとはラッキー?でしたね。
    それにしても四ッ岳の一件で経験値がグッと広がってますねぇ
    大抵の寒さは心理的にはOK。どんと来い! って感じでしょうか(笑)