この時期のド定番、平瀬からの白山東面台地にて昨年叶わなかったカンクラ雪渓を滑走^^ 登り返しを誤り深い谷に行く手を阻まれるアクシデントもあったが逆に刺激的で大満喫だった。
■メンバ 単独
■用具 STIGMA160cm、TLT SPEED、TLT5Mountain
■行程 2014年4月27(日)晴れ、山頂2℃
04:55( 652m) 平瀬ゲート
06:33(1262m) 白水湖取り付き点(MTBデポ)
08:55(1794m) コブラツリー
10:53(2423m) 転法輪谷上部
11:50(2702m) 白山山頂着(御前峰)
12:15(2702m) 白山山頂発(御前峰)
12:19(2455m) カンクラ雪渓エントリ
12:55(1804m) 転法輪谷横断
13:46(1274m) 白水湖取り付き点
14:21( 682m) 平瀬ゲート
時間 9時間25分
距離 40.8km
累積標高差 ±2343m

北陸の山スキーヤーなら白峰からに加え平瀬からのMTB白山を定番とする方も多いだろう。私もダケカンバの大雪原を3年前に味わって以来虜になった一人である。標高差600mのMTBは楽ではないが感動はそれ以上である。ただ毎回同じルートでは刺激不足になる。今回は転法輪谷上部から御前峰への直登と、カンクラ雪渓滑走をミッションとして出動。
06:33 白水湖MTBデポ地点
道の駅「飛騨白山」で車中泊し平瀬ゲートに移動。あり得ない眠さで起床が遅れ、MTBに跨ったのはヘッドライト不要な5時ちょい前だった。完璧に整備された林道に感謝しながら順調に高度を上げ約1時間40分で白水湖に到着する。前日の自転車走行会の疲労は取れているようで取れていなかった。今日は体が微妙に重いぜよ…。
06:57 激ヤブからの白水湖
取り付きのあり得ない激ヤブは例年通り。毎度のことで慣れてはいるが手間である。
07:02 激ヤブのすぐ先
木の付け根で積雪は1m以上。雪は十分でヤブの先でスキーが履けた。
07:27 湿雪歩き
既に7時半と時間は遅め。気温上昇の予報なので下山時はストップスノー間違いないだろう。
08:18 ダケカンバの疎林台地
複雑に入り組んだアップダウンの先で壁を登り上げると広大なダケカンバの台地である。今年もこの風景を目にすることが出来た。
08:18 振り返ると
08:51 雪の紋様
綺麗というか気色悪いというか…。何とも言えない不思議な紋様である。
08:55 コブラツリー
09:13 転法輪谷に降りる
白山の双頭が見えた頃、転法輪谷に降りる。転法輪谷は写真中央の真っ直ぐな谷で、写真左端の深い切れ込みがカンクラ雪渓になる。カンクラは滑走の予定だったが登行可能か小高い尾根を登って覗き見ることに。
09:37 谷は細く急でデブリもあり
滑走は短時間なのでリスク小だが登りでは使いたくはない感じ。登行は却下し滑走だけにする。
10:53 転法輪谷の上部
足が重く休み休みのカメさん登行でようやく上部まで登り上げた。気温上昇しパンツまで汗ダク。途中で長袖シャツを脱いでも熱かった。
11:41 転法輪谷上部より山頂に直登
前回は左手より大きく回り込んだが直登も出来るらしくその確認が今回のミッションの1つ。途中の雪切れと氷化を想定してスキーを担ぎアイゼンで急登に取り付くと山頂はすぐ目の前であった。近っ!効率的なんじゃね? 次回からはこっちに決定!
※数か所ハイ松の落とし穴があったので雪が解けてくると多少難儀するかも
11:50 白山御前峰到着
出発から約7時間で登頂。途中何度も大休憩したせいか前回よりも1時間余計にかかった。昨日の自転車走行会は3時間50km程度だが微妙な疲労感が山行に影響したようだ。疲労感はMTB漕ぎで既に感じており、膝痛を心配したが兆候もなく登頂出来てよかった。
剣ヶ峰とのコル
剣ヶ峰は雪解けが激しい。コルから下は雪が十分で滑走もまだまだ可能(たぶん)。昨日のと思われるシュプールが無数に残っていた。
大汝峰
別山
今年はタイミングを逃した。取り付きの雪解けが早いので市ノ瀬まで除雪が終わるか終らないかの時期が、MTBが活用出来て、下まで滑れる適期となる。
室堂
山頂でお話しした山スキーヤーによると昨日白峰のゲートが開き今朝は市ノ瀬まで車で入れたようだ。そのため入山者が多く(大半はツボ足でスキーヤーはごく少数とのこと)山頂からも10人以上確認出来た。みなさん好天でラッキーでしたね!
12:21 カンクラ雪渓エントリポイント
お話と休憩で約30分。気温2℃で風もあり体も冷えてきた。そろそろお楽しみに行きますか^^ 直登を滑走して転法輪谷上部に下り、そのままカンクラ雪渓に滑り込む。エントリポイントは間口の広い大斜面だった(写真)。マイナールート故、シュプールは1本も無く雪面は滑らか。斜度も適度で極楽滑走であった♪ 気持ちいいんじゃね?
12:30 カンクラ雪渓中腹
谷の勾配は比較的緩いが1ヶ所急な落ち込みがあり雪が割れていた。その先から細くなるが喉の様な極細は無くリラックスして滑走出来る感じ。東面台地に少しスパイスが欲しい方にオススメ?
12:32 大曲で登り返し
滑走は地図上1900m付近の大曲まで。ここで左手方向にカニ歩きで登り返す。
12:40 カンクラ雪渓全容
12:41 大曲の先の右手斜面
大倉尾根2000mの避難小屋付近だろうか。素晴らし過ぎる北斜面を発見した。カンクラ雪渓を左手に見ながら大倉尾根道(夏道)を避難小屋手前まで下り、大白水谷に滑り込むのもいいかもしれない。ただ大白水谷は先で細く険しくなるので滑走は危険と思われ、大曲経由で登りのトレースまで登り返すことになる。
12:46 上り返しの後は只管トラバース
話を戻そう。大曲がりから先は只管斜め滑走でトラバースを続けた。自分的には登りトレースに合流出来ると思っていたのだが、GPSトラックを見ると転法輪谷と並行に下っていたのであった…。
12:52 絶壁の転法輪谷にぶち当たる
愕然とする風景。深さ30mでスッパリ切れた絶壁。横断は100%無理。痛恨の登り返しが頭を過るがダメ元で偵察すると、辛うじて谷降りられる斜面と少し先に這い上がりが可能なスロープを発見! 行くしかない!! しかし谷への斜面は急で雪割れもあり表層のザラメを落とすと周りの雪を巻き込みながら雪崩れるという神経使うシチュエーションであった。
13:00 際どい斜面より谷に降りる
写真で見ると大したことはないが神経を使った。
13:00 このポイントを逃すと谷は深くなる
ここしかないというスロープ。谷はこの先で急激に深くなり左右の壁は50m以上(本当か?)にもなり這い上がりは困難なことを確認した。谷底は深く目視出来なかったが水が出る可能性もあるので深追いは厳禁と思う。
カンクラ雪渓滑走後ルート
大曲で速やかに登りのトレースに合流する(赤色点線)が正解である。大倉山北斜面を滑走した場合も同様。参考まで。
※カンクラ雪渓滑走のGPSトラックは間違っており×印で示した。実際は赤色ルートである
無事登行のトレースに合流した後は、見慣れた斜面を滑走し、激ヤブで林道に降りてMTBで平瀬に戻った。休憩が多く必然的に行動食と水分をたっぷりとったので登行時の疲労感の割に下山後も元気だった。しらみずの湯で汗を流し金沢に戻った。今回も好天の満喫山行。全てに感謝である。
メモ
・転法輪谷上部から白山山頂への直登は可能(楽で早いと思った)
・斜度は急なのでスキーは厳しいかも(今回はツボ足アイゼン)
・カンクラ雪渓は十分滑れる
・ただし大曲で登り返しが必要。登り返さずにトラバースすると谷の餌食になる
・カンクラ雪渓の登行は若干リスクあり(登行は転法輪谷が安全)
・大倉山北面滑走も楽しそう(標高差200mの北斜面滑走)
・水は1リットル持参(次回はハイドレーションがいい)


コメント
お早うございます。
白山へ山スキーへ行かれたのですね。。。! !
まだまだ凄い残雪。ところで 面白い沢の名前ですね。
転法輪谷、、何か宗教から来ているのでしようか。? !
山はまたまだ雪ありますねー。
忙しくて、まったく行ってないですが、GW後半は鳥海山北面行ってきます。
体力がないので登れるか心配ですが。
多摩太郎さん
雪は豊富でした。好天で気持ちが良かったですね。
法輪は仏の教え、転は説くこと ⇒ 仏が教えを説くこと
だそうです。
白山は日本三霊山の1つなので宗教色が濃いのかもしれませんね。
キムキムさん
鳥海山とはまた随分遠いですね。
冬場は雪と悪天で閉ざされる山ですが
初夏は安定すると聞きます。
私も興味あるので是非レポヨロシク!
帰り時間あれば月山もいいですよ。
GWは大勢のスキーヤーで賑っていると思います。
4/27は私もテレ仲間と白山東面台地を滑っていました。コースタイムとルートを見ると、我々がのんびりと撮影をしながら下りている時に、追い抜かれたか、別ルートを滑っておられた感じですね。
http://mamezou.cocolog-nifty.com/mamezoudiary/2014/05/post-4f10.html
マメゾウムシさん
転法輪谷上部のコルから御前峰に直登している時に
5名ほどのパーティとすれ違いました。
テレの方もいたように思いましたが、もしかしてこのパーティだったかもしれませんね。
小屋泊の荷物でMTBの漕ぎは辛かったことでしょう(笑)
しかし山仲間との夜の宴会はそれ以上に魅力的です。
私は単独でガツガツ登るのがまだ好きなのですが
将来的には小屋やテント泊で仲間と登る方向にシフトしていきたいと思っています。
週末山紀行さん、どうもです。
たぶんそのパーティーが我々です。
確かに単独の方がつぼ足で登って来ていたように記憶していますが、週末山紀行さんでしたか!
仲間と行くのもよいですが、単独で自分のペースで行くのもよいですし、自分の限界に挑戦するのもよいです。
マメゾウムシさん
やはりそうでしたか。賑やかで楽しそうでしたよ^^
ブログ拝見してますがGWは東北を中心に満喫されたようですね。
天候悪い日もありましたがまたのお楽しみということでチャレンジしてください!
八甲田と鳥海は滑ってみたい山です。
鳥海はSeaToSummitも出来るので夏に訪れるのもいいなぁと思っていました。
どちらも仙台起点とすれば遠くはないので、帰省のタイミングを活用出来れば、、、と密かにたくらんでいます。
p.s. ブログ、リンクさせて頂きました