24.朝日岳MTB登山(中俣新道・栂海新道)

朝日岳

日曜は加賀禅定道からのロング白山を予定していたが「明日栂海新道からの朝日岳どうですか?」とレッドバロンさんからのお誘い受け急きょ変更^^ 天狗蔵さんと3人で超ロングずぶ濡れヘロヘロ山行を大満喫してきた。

■メンバ レッドバロンさん、天狗蔵さん、私
■MTB
■行程  2014年7月13(日)曇り→雨

04:15( 284m) 小滝発電所近く駐車場所
04:56( 542m) 登山口(ここまでMTB)
05:58(1037m) 中俣山
07:25(1623m) 黒岩山
09:57(2225m) 吹上のコル(蓮華温泉分岐)
10:32(2417m) 朝日岳山頂
12:51(1623m) 黒岩山
14:20( 542m) 登山口(ここからMTB)
14:42( 284m) 小滝発電所近く駐車場所

時間 10時間27分
距離 38.3km(MTB往復16km、歩き往復22km)
累積標高差 ±2754m

0713map.jpg
この週末はまず野人さんから自転車での琵琶湖1周のお誘いがあった。晴れ確率の高い日曜日。琵琶湖1周はチャレンジしたいロングルートなのだが、200kmを超える走行距離は膝痛リスクが高く、単独マイペースならいざ知らずコラボとなると途中敗退などで迷惑をかける可能性がありお断りすることとした…。気持ち的にはGoなのに体で制限がかかるのは無念である。最終的に天気などで土曜日に変更となり、野人さん単独で琵琶湖大橋の西側160kmを完走されたようである。

あらためて加賀禅定道からのロング白山に予定を戻す。準備を終えtwitterに計画を呟やくとほぼ同じタイミングにレッドバロンさんから「栂海新道からの朝日岳」のお誘いがきた^^ 栂海新道からの朝日岳…。地図コースタイム20時間を超える超ロングルートである。こちらも膝痛リスクが高めで一瞬躊躇ったが、膝爆弾を抱える私にとって単独では入り難いので逆にコラボは滅多に無いチャンス。ということで天狗蔵さんと3人での山行が決まった。

【地図コースタイム】
小滝川発電所 0:50(MTB) 中俣小屋 5:00 黒岩山 5:40 朝日岳 4:20 黒岩山 4:00 中俣小屋 0:20(MTB) 小滝川発電所 →20時間10分

20140713book.jpg栂海新道ものがたり その自然と人々
小野 健著
「日本海の親不知海岸から富山県境の朝日岳までの約27kmを結ぶ「栂海新道」を切り開き、日本アルプスへの縦走を可能にした著者と仲間たちの、夢と苦難の物語」
栂海新道は小野健さんの半世紀に及ぶ超長期間の情熱と努力により開かれ維持された登山道と言える。事前に読んでおけば伐開の想いや苦難の歴史を感じ、そして果てしない努力に感謝しながら歩くことが出来、オススメである。
本の紹介ページ

朝1時起床、1時半自宅出発し、集合場所の魚津ICに2時半到着。膝痛対策としてテープを貼り、CW-Xを履き、荷物を極力減らして軽量化する。3時に合流し、天狗蔵号にMTBを詰め相乗りで小滝を目指した。予報は午前中持つかどうかまで悪化。豪雨時は敗退しましょうと心の準備をした上で4時過ぎにMTBに跨った。さぁ今日は長いよ!
140713start.jpg04:15 さぁ行くべ!
元気なおじさん3人衆(^ω^)

140713mtb.jpg04:20 まずはMTBの漕ぎ
8km、標高差250mなので大したことは無い。レッドバロンさんはNEWマシンでルンルンであった。

140713-0501nakamatasindo.jpg05:01 中俣新道登山口
ここからです。黒岩山までの1100mは普通の登山1つ分の標高差だがそれでも行程の半分に満たない。

140713-0632one.jpg06:32 尾根上部
ここまでは鬱蒼とした樹林帯と濡れた岩でツルツルの沢道で眺望ゼロ。夏場は蒸し風呂で死ぬだろう。YASUHIRO先生も陽が昇る前に標高差を稼ぐのがコツと書かれていた。その通りである。

140713-0632one2.jpg06:32 栂海新道を目視
白馬から日本海へのこの長大な尾根を歩いてみたいと昨年『MTBとトロッコ電車を活用した周回ルート』なる検討をした。マイカー移動でタクシー使わず安く上げるにはこれがベストではないだろうか。テント担がず身軽なら2泊、担ぐなら3泊ぐらいと思う。

140713-0659tugamisindo.jpg06:59 いつか歩きたい栂海新道
尾根は平坦。注意すべきは夏場の直射と雷あたりか。人が少ない?のもリスクと思う。

140713-0704one.jpg07:04 左手は黒負山だろうか

140713-0724kuroiwa.jpg07:24 黒岩山(栂海新道合流)
ここまで3時間10分(登山口から2時間)。登山道としてはまだ半分に満たない。

0713-0735mizugunsei.jpg07:35 水芭蕉群生地

140713-0750yuki.jpg07:38 眠りから覚める水芭蕉
ここで初めての大休止。ザックを下し食事休憩。結構歩いた気分だがまだ半分に満たない。ゴールの朝日岳も目視出来ない…。手が凍る冷たさの雪解け水で顔を洗ったり水分補給したりでしばし体を休めた。

140713-0738mizubasho.jpgスプーンカットな残雪

140713-0802titou.jpg08:02 池塘に浮かぶお花畑
花に見とれていると無情にも雨が降り始めた…。予報通りならこのまま悪化方向なので雨具着用する。雲は高く空はまだ明るいのだが…。

140713-0803dakekanba.jpg08:03 地を這うようなダケカンバ
雪の重圧からようやく解放された感が伺える。短い夏を満喫して下さい。

140713-0810zansetu.jpg08:10 1600mくらいから増えた残雪
残雪は踏み跡が少し残る程の固さだった。アイゼンは装着しなかったが急斜面もあるので装着が安心ではあった。

140713-0846mizubasho.jpg08:46 水は飲めるほど綺麗!

140713-0858mokudo.jpg08:58 2000m地点
正面は長栂山。朝日岳はまだ見えない…。どんだけ待たせるのか?

140713-0945mokudo.jpg09:45 池を渡る木道
ようやく朝日岳を目視。ここまでくれば頂は踏めるだろう^^

140713-0953asahi.jpg09:53 吹上のコルの手前

140713koru.jpg09:57 吹上のコル
天狗蔵さんと。風が出て横殴りの雨となるが軽量化のため雨具は上着と傘だけでズボンは持ってこなかった(反省点)。

140713-095702.jpg字体打ち抜きの「さわがに山岳会」特製の道標 1984.7.20設置
以下「栂海新道ものがたり/小野健著より」

『道標は、当初板と杭で各所に立てたが、豪雪のため数年で破損するものが多かった。これでは維持管理が出来ないので、耐久性を考慮してサスと鉄板とアングル枠の道標を製作し、まとめてヘリで荷揚げしてから各所に配置した。案内字は、ペンキが剥げても消えないよう、鉄板に字体を打ち抜いて作った。この案内板は20年以上経過しても全く損傷なく、登山者の名物看板として道案内をしてきた』

140713-1032asahi.jpg10:32 朝日岳山頂
起点から片道19km、単純標高差2100mという数値通りのタフなロングルートだった。6時間20分は地図コースタイム登り11時間半の半分ほどの短さだが、これは涼しく登り易かった影響と思う。それでも滴るような汗だったが。

140713-1033asahi.jpg10:33 眺望悪し
山頂からは360度見渡したが雲とガスでよくわからなかった…。ちと残念。今年の登山天気は2選2敗と梅雨時期とはいえ運が無い。

140713-1118gezan.jpg11:18 下山開始
雨風が強いので早々に後半戦をスタートする。しかし山頂下の急斜面の靴スキーでスピード制御不能に陥り豪快に転倒。左ひじ、左右の膝に傷を負い、CW-Xが破け、傘の骨が折れてしまった…。傘が使えなくなると濡れは一気に拡大。下半身はパンツまで濡れ、ザックは収納物がビショ濡れ、CW-Xは水を良く吸って登山靴の中に大量の雨水を導いてくれた(-ω-) まさに2011年の南アルプス縦走登山の失敗と同じ状況であった。やはり必須装備は必須なのである…。

因みにレッドバロンさんは上下雨具とザックカバーを装着し下山まで雨での濡れは無かったようである。完全に負けである…。

140713-1134wo.jpg11:34 残雪歩き

140713-1149.jpg11:49 カメラもレンズが濡れてきた
軽量化と言いながらカメラは好天用と雨用の2台を持ってきていた(・ω・) CANONのG15とPENTAXのWG-1。前者は画質がピカイチなのだが防水機能が無く雨に濡らせないので、降雨以降は10m防水アウトドア仕様の後者を使用。

140713-1218zansetu.jpg12:18 レッドバロンさん

140713-1220gezan.jpg12:20 残雪は出たり消えたり

140713-1355kinoko.jpg13:55 シイタケ?
レッドバロンさんが匂いを嗅いだら特有の香りはしなかったそうだ。生え方はシイタケだが別物のらしい。

140713-1420gezan.jpg14:20 登山口着
山頂から約4時間で登山口。高度を下げるごとに湿度と気温が上昇。額から滴る汗だく下山だった。山頂は肌寒いくらいだったのにエライ違いである。

それにしても天狗蔵さんの身体能力は抜群だった。身のこなしが軽く滑っても巧みなストックワークとバランス感覚で完璧にリカバリーしてくる。リカバリーの動作も芸術的で格好が良いのである。「天狗蔵」は急斜面を天狗の様に駆け下りる様からレッドバロンさんが命名したのだが「このことか」と大納得であった。

140713mtbkaeri.jpgお楽しみタイーーム
先頭は天狗蔵さん。左は10mの落差のある沢でコースアウトが許されないシチュエーションだが、軽快にかっ飛ばす。道路を横切る3本ほどの沢も猛スピードで突進! 誰が一番大きな水しぶきを立てるか状態のおじさん軍団であった。童心に戻り過ぎ? いや人生楽しんでナンボである。

140713taki.jpg途中の大滝にて

140713-1441mtb.jpg14:41 レッドバロンさんのおNEWのMTB
フロントの泥除けはショップのオススメらしい。泥除けがタイヤに近いので効果が高そうである。次回買うならこれかな(^ω^)

140713end.jpg最後の記念撮影は全員ニコニコ!!
朝4時15分から14時42分まで約10時間半の濃厚山行であった。地図コースタイムは20時間10分なので約半分であった。ハードな分、満足度、充実感は特盛であった。またコラボお願いします! てんこ盛りの反省点は今後に生かさねば。。

140713-1445kizu.jpgケガでの膝痛誘発を懸念したが大丈夫だった
CW-Xは穴が開いてしまった。安く修理する方法ご存じの方、教えてください~ 強い糸で穴を塞ぐように縫い合わせるだけでいいかな? それともクマさんのパッチでも貼り付けるか(笑)

140713flower1.jpg高山植物 1/4

140713flower2.jpg高山植物 2/4

140713flower3.jpg高山植物 3/4

140713flower4.jpg高山植物 4/4

反省点など
・超ロングコースで膝痛リスク高いため荷を軽くするため雨具(ズボン、ザックカバー)を削ったのは失敗。通常は傘で代用出来るのだが、転倒で傘が破損した後はCW-Xが雨を吸って下半身がずぶ濡れになった。2011年の南アルプス縦走登山で分かっていた教訓を軽視…。
・ザックカバーをしないとザックの中身がずぶ濡れになる。いつもカバーをするので気づかなかったがハンパな濡れではない! 着替え、ツェルト、ティッシュ、CANONデジカメなど大事なものはビニールに入れていたので問題なかったが、紙箱のカロリーメイトは箱がボロボロに溶けてザックが大変な状況になっていた。ザックカバーとビニール収納の重要性を痛感。
・今回は軽量化のためストームクルーザを持参したが経年し過ぎて限界なこと再確認。今後は使用禁止にしストームハンター/モンベルにする。というかそもそも限界だったからストームハンターを購入していたのだが…。
レッドバロンさんのファイントレックは(購入2年目)撥水抜群で素晴らしかった。ジャケットにポケットが無いがその代りベンチレータがある(ベンチレータはズボンにも装備)。価格に見合った機能、性能とのことだった。雨具は重要アイテムだが財布を考えると耐久性が判断のポイントになるかな…。
・今所持しているモンベルの手袋は濡れると脱着がし難い。濡れても使い勝手の良いのが欲しい。
・今回の装備([]はビニールに小分けして収納)
[十徳、テーピング、ちり紙、薬類、日焼け止め、アミノバリュー、コンパス、替えの長そでシャツ、地図、CANONデジカメ]、雨具(傘、ストームクルーザ)、GPS、クマ鈴、携帯電話(防水性)、ツェルト、予備ビニール袋、ストック、スパッツ、タオル、手袋、帽子

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コメント

  1. 多摩太郎 より:

     お早うございます。
    相変わらず健脚ですね。(^_^;) 水芭蕉が。。。! !
    まだこの地域は毎年のように、とても残雪が多いですよね。

  2. Repu より:

    相変わらず健脚ですね!
    このルートは歩いたことがありません。お花が素晴らしい~、行ってみたいです。

  3. ドロップ より:

    お~、素晴らしい山行じゃないですか~。
    栂海新道って糸魚川から白馬へ延びるルートでしたっけ?
    糸魚川近くの国道で道標を見たような・・・。
    ん~地元では見られない花々や景色、いつかは行ってみたいな~。

  4. レッドバロン より:

    お疲れ様でした。雨にも負けずの山行でしたね。昨年・一昨年とやはり一週後に行っています。まだまだ時期が早かったのかもしれません。ただ、水芭蕉はちょうどだったと思います。

  5. 管理人 より:

    多摩太郎さん
    池塘と水芭蕉それに今回は残雪が綺麗なルートでした。
    登山口までのアプローチがMTBなのと
    朝日岳まではさらに凄まじい距離が試練でしたが
    充実感も大きかったです。

  6. 管理人 より:

    Repuさん
    途中に小屋やエスケープルートが無いわりに
    距離だけは長いので日帰りは脚力が必須ですね。
    朝日岳の小屋に一泊するのが時間的に余裕もあっていいかと思います。
    8月に入るとオロロ(アブ)が大量発生するようなので
    行くなら7月中か9月以降がいいかもです。

  7. 管理人 より:

    ドロップさん
    はい、白馬から日本海へのルートです。
    今回はその途中から栂海新道に登りあげて朝日をピストンするルートでしたが、
    豊富な水で水芭蕉が群生し見応えのあるお花畑になってました。
    自家用車移動だと回収が大変ですが、富山のトロッコ電車を上手く利用すれば3泊(うまくやれば2泊)で
    歩けるかと思います。

  8. 管理人 より:

    レッドバロンさん
    お誘いありがとうございました。
    膝痛が心配でしたが無事歩けて良かったです。
    MTBは漕いでるものの、山行は今シーズン2回目ということで
    月、火の筋肉痛は凄まじいものがありました…。
    時期の若干のズレで高山植物には少し早かったようですが、
    水芭蕉や残雪クーラーなど得られた感動も大きかったと思います。
    天気が良ければ最高でしたがそれは将来のお楽しみにしたいと思います。
    次、針ノ木周回などどうでしょうか?
    また宜しくお願いいたします(^ω^)

  9. 那ぁ より:

    相変わらず健脚であられますね。
    MTBの登りと、下山道の膝痛不安、乗り越えなければならないハードルが高い。
    板納め以降、まったり山行ばかりなので、ただただ凄いなと思います。

  10. 管理人 より:

    那ぁさん
    欲張りなだけですよ。
    幼少の頃母親にあんたは飯も食べずに体力の限界まで遊ぶので
    腹八分目までにしておきなさいと言われたことがありますが、
    まだ気持ちは昔のままなんでしょうね。

  11. レッドバロン より:

    針ノ木周回いいですね。私も考えていました。ゲートが手前にあるので、MTBを使用して早めに登山口に入れば余裕だと思います。天候の安定したときにトライしましょう。今回も、週末山紀行さんのブログの質の高さに脱帽です。同じ山行でも感じ方がこんなに違うものなのかと、感心させられます。
    まだまだ行きたい山やコースが沢山ありますね。

  12. 管理人 より:

    レッドバロンさん
    今回のロング山行で自分の膝を多少信用出来るようになりました。
    荷物の軽量化分を差し引いて考える必要がありますが。
    針ノ木は単純なピストンだとちょっと物足りないので周回がいいですよね。
    コラボにとっておきますので是非お願いします(^ω^)
    ブログは今回については反省点多かったので細かく残しておきました。
    今後に活かさないと意味がありませんが(笑)