2週連続12時間半山行。核心部は予想通りの湯の谷滑走後の片斜面トラバース、それと白山山頂付近の過去最高レベルの激風だった。
■メンバ 単独
■用具 STIGMA160cm、TLT SPEED、TLT5Mountain
■行程 2015年4月18(土)快晴、山頂-5℃強風
04:15( 484m) 白峰
05:22( 806m) 除雪終了点(市ノ瀬100m手前)
07:21(1255m) 別当出合
09:27(1936m) 甚之助小屋
10:57(2439m) 室堂
11:39(2702m) 白山御前峰着
11:47(2702m) 白山御前峰発
12:31(1908m) 湯の谷大曲り登り返し点
13:35(2062m) 白山釈迦岳着
13:50(2062m) 白山釈迦岳発
14:32(1128m) 湯の谷の橋
15:56( 851m) 除雪終了点(市ノ瀬100m手前)
16:29( 558m) 白峰
時間 12時間12分
距離 50.2km
累積標高差 ±3651m


・先週の靴ズレが完治してない
・睡眠不足が続いている
・左坐骨の下にデキモノがでておりケツをずらさないとMTBが漕げない
こんな状況で12時間山行に行くんですか行くんですよということでフレッシュな白山を湯の谷滑走という形で頂くことに。
土日どっちにするか、予報の変化にも注目しながらチェックを続けていると徐々に土曜日が良、日曜日が悪に変化。そして金曜夜時点で土曜が降水確率終日0%の晴れ予報に( ̄ー ̄)ニヤリッ THE DAY確定。22時頃白峰着。既に車数台駐車され予想通りである。綺麗な星空の中、2時40分目覚ましで車中泊、、、しかし。
04:43 お目覚めは車の通過音♪
2時40分の目覚まし、5分おきのスヌーズで数回格闘。激烈に眠い。よし起きるぞとスヌーズをオフした後に再び気を失い3時50分頃の車の通過音でハッと目を覚ました。。約1時間の寝坊アイタタ…。サドルにデキモノが当たらないようにケツをずらし1時間遅れの4時15分MTBで白峰を出発。さぁ今日も長いよ!
因みに前回の湯の谷は2013年3月30日で約12時間であった
03:30 白峰よりMTB。除雪終了は市ノ瀬500m手前まで
06:30 別当出合
11:00 白山山頂(20分滞在、別当から4時間半、白峰から7時間半)
12:50 白山釈迦岳
13:50 湯の谷の橋(白山山頂から2時間半)
15:50 白峰
計12時間10分
13時間としても、陽が明るいうちに白峰に戻れそうではあるが気が乗らない場合別当谷滑走を想定しておく。
04:50 山際が明るくなってきた
05:18 除雪終了点
この直前まで路面は乾燥。濡れた路面は凍っており何度か後輪が空転した。
05:22 MTBは写真の6台+1台
ここでMTBデポしツボ足で別当を目指す。入山者は現時点で7名。
(前日別当泊登山者1名、単独スキー3名、2名パーティ1組、以上が白山。もう1名が別山 全員と会話もしくは目視した)
05:32 市ノ瀬
05:44 橋の先は積雪1m以上
06:26 天気は予想通り♪
ショートカット出来るところはカットした。6時頃、足元が沈み始めたのでスキーを履き、ついでにアウター下の長そでを脱ぐ。
07:15 別当手前の橋
積雪は1.5mくらいか
07:23 別当出合
積雪は2m以上。屋根と地面の雪が一部繋がっていた。
07:34 別当の鳥居からの吊り橋♪
07:35 吊り橋
橋までは3m近い雪壁になっていた。後ろ向きで雪のステップを慎重に降りる。橋の左右のワイヤーは上段が緩んでおり2段目を掴んで渡る。
07:44 雲は無し♪
08:00 石の階段は上部のみ露出
下部は硬い雪をツボ足キックステップでよじ登る。アイゼンは使わなかった。
08:24 中飯場
スキーは石の階段を登り切ったところで履く。クトーも装着。中飯場は雪に埋もれていた。4月中旬にしてはやたら多かった。
08:30 ツリーホールは深い
軽く2m。その先は暗くて目視出来ない。物を落とすと厄介なので注意したい。
08:37 青空に映えるダケカンバ
08:40 黒ボコ岩からの別当谷大斜面
デブリは跡も含めて目視出来ない。
09:04 このシュプールは2日前(4月16日)のS井さんのか?⇒違ったようです
(今回はS井さんレポを参考にさせて頂きました。ありがとうございます)
09:19 振り返ると
尾根はどこでも滑れるパラダイス状態! 早めに是非!!
09:27 甚之助小屋
ここまでで単独スキー2名、2名パーティを追い抜く。2名パーティの方は湯の谷を滑るとのことだった。先行者は2名でうち1名はズバ抜けて早く林道でぶち抜かれたとのこと。
09:36 別山
積雪十分に見える。
(この日は別山滑った方いました。下山後の白峰にて挨拶。上部はカチカチだったようです)
10:18 エコーライン上部より
甚之助小屋からはスキー+クトーでエコーラインに登り上げた。雪は繋がっていたが間もなく切れそうな感じ。山スキー先行者は急斜面を直登したクトー跡が残っていた。ガンガン行っている。相当な強者か?
10:29 白山を目視
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! である。
ここで単独登山者とお話し。早いですねーと聞くと、昨日別当泊でしたとのこと。先行者について聞くと山頂手前の人影がそうですよとのこと。早い! 1時間先を行っている。雪は繋がっているようなので、室堂正面からアプローチすることにする。因みに平瀬側からのスキーヤー(登山者?)がいたらしい。岐阜側も除雪進んでいる可能性ありです!!
10:57 室堂
11:01 鳥居に触れる積雪量
11:25 2つ前の写真でルート上細くなっているところ
ハイ松がこんな状況。まもなく雪が切れそうである。
11:36 山頂稜線左手平坦地でスキーをデポ
甚之助付近からゲタになった。何度かウィペットで削り落とす。ゲタは-5℃で完全凍結していた。雪付着防止剤で対策しておいた方がいいかな。⇒対策実施
11:37 間もなく山頂
11:39 -5℃強風の山頂着
白峰から7時間半、別当から4時間半で白山御前峰着。360℃パノラマの眺望は素晴らしかった。2週連続の好天に感謝である。
11:40 大汝
11:40 剣ヶ峰
11:40 御前峰と剣ヶ峰のコル
11:41 室堂&別山
11:41 比咩神社奥宮
11:42 大長、取立、経ヶ岳方向
11:42 かすかに日本海も見えた!
12:01 大汝方向へトラバーススキー
山頂は強風だったが山頂稜線を大汝側に下りた小コルは更に激風だった。肩に担いだスキーが吹き上がって飛ばされるレベル。-5℃で体温が急速に下がり手がかじかんできたので、肩のスキーを両手で押さえながら「普通の強風」地点まで急いで降りる。そこでシールを剥がしカチカチバーンをトラバース気味にスキーし安全地帯で一息ついた。あー恐ろしい。脱いだ長そでをエコーラインで着ておいて本当によかった。
12:06 安全地帯
ここで胸元に入れたシールをザックに入れ替え、ブーツを滑走モードに準備し直し。4月中旬でも、下界が春日和でも山は侮れない。
12:16 湯の谷源頭
12:16 正面
中央奥が四塚山、右側手前が七倉山
12:16 湯の谷
周辺にデブリもその痕跡もなく、雪はカチカチで雪崩リスクは感じられない。右手斜面は日差しが直射するので落石注意という意識でGoする。
12:20 ノド
雪は硬いが危険個所のため一気に通過する。
12:24 ノドの先は広い
所々右手壁からの落石跡が見られた。
12:42 白山釈迦岳登り返し
滑走はあっという間。雪はカリカリからザラメとなり快適スキー♪ S字で白山釈迦岳に登り返す。
登り返しの途中、眺望を楽しみながら休憩していると単独山スキーヤーが滑り下りてきた(矢印)。なんとちょうど2年前の湯の谷滑走の時、市ノ瀬でお話しした方(K山さん)であった。K山さんはあれ以来、湯の谷を滑るチャンスを狙っていたらしい。2月の厳冬期白山を18時間単独ワンデイ達成した話などで盛り上がり同行することに。
13:04 湯の谷越しの別山
K山さん提供
登り返しは標高差200mほど
13:49 白山釈迦岳山頂
写真は左から四塚山、七倉山、大汝峰、白山。
鳥瞰図
カシバードの鳥瞰図(赤線が滑走ルート)。
13:53 大滑走タイム
白山釈迦岳でシールを剥がしいよいよである。連続する快適斜面が標高差900m!
13:58 丸岡谷
14:09 丸岡谷の東側尾根はbeautifulなブナ林♪
14:09 谷ヨシ疎林ヨシ
今回は尾根中心に滑走したが谷も1500mくらいまでは広く問題なさそうだった。突っ込み過ぎると尾根に戻れなくなるのと、下部に行くほど細くなり沢が出るので要注意である。雪崩、落石、沢などのリスクを考えると尾根滑走がオススメだが、次第に雪が重くなり今回もストップスノーになったので、日陰の締まり雪を求めて谷を滑るのもアリと思う。
14:41 最大の核心部
とてもトラバース出来そうもない絶壁。対面から見た時やっちまった…と絶望的な気分になる。落石、足元の崩落、滑落などどれもハイリスクで、しかも川へ転落すると即終了なシチュエーションである。選択肢は2つ。このトラバースか、堰堤をブーツを濡らして渡渉し対面の雪壁に這い上がるかである。前回は後者。
しかし近くまで行って注意深く観察すると、雪は適度に柔らかく、ルートを目で追うとトラバースし切れることからトラバースを選択する。K山さんも「私はどっちもOKですよ」と拍子抜けするほど問題ない様子。実に頼もしかった、、というか私が過剰に反応し過ぎ? まぁ普段は単独行なので安全重視でヨシとした^^
K山さん提供
14:58 ここまでくればもう安心
とにかくこのトラバースが最重要ポイント。地図や現地で周辺を見る限りここを避けて市ノ瀬るルートは無い。残雪期でも雪が硬い時間帯や、降雪直後は厳しいかもしれない。ここをトラバース出来る日に湯の谷を選択してください。
15:29 平坦な林道を漕ぎスキー
途中に倒木もありルートは一部不明瞭であった。
15:38 市ノ瀬-別当の林道に合流
15:43 トラバース中にアイゼンでひっかけて破れたパンツ
今年で5シーズン目。継ぎはぎだらけボロボロ、買い替えようと思っていたがこれで確定。今シーズンはまだ先があるので一旦修繕しますが。⇒修繕実施
16:29 白峰ゲート着
12時間12分の山行終了。K山さん楽しかったです! またどこかでお会いしましょう!
メモ
・湯の谷計画時は核心部の片斜面トラバースの可否を、その年の積雪量や前後の山行記録を元に十分に検討すること(極めて重要)。湯の谷は先週も候補に挙げていたが白山の山行報告がなかったこと等から見送った。1週間早いと今回よりも難易度(危険度)が高かったかもしれない。


コメント
12時間越えですか。体力ありますね。土曜日は最高の天候でしたね。前日まで気温も下がった状態でしたので雪も復活していたのでは。夜勤明けの土曜日は、やはり早いスタートができない状態です。なので立山でした。
レッドバロンさん
私も最近は忙殺状態で土曜日は厳しいものがありました。
そんなこともあって車中泊で1時間寝坊しましたが、4時前に目覚めてギリギリセーフ。
危なく大後悔するところでしたよ(笑)
来週末も好天だといいですね。
お早うございます。
素晴らしい山スキーでしたね。
写真を観る限り残雪がやたらと多いようですし、まだ4月は冬山の様相ですね。
別山の写真がいいですね。
先日はありがとうございました!!金魚のふん状態でしたが旅は道連れ世は情けということでお許しください(笑)
少しですが写真gmail宛てに送らせて頂きました。対応遅すぎとFBじゃなくてすみません。
また、どこかでお会いしましたらよろしくお願いします。
多摩太郎さん
MTBあり、眺望あり、激風あり、ついでに核心部ありと
変化に富んだ楽しい山行となりました
来週も天気が良ければどこかにGoですね( ̄ー ̄)ニヤリッ
多摩太郎さんは鍋割山に行かれたんですね。
残雪なくすっかり春の山に見えます。
新緑が綺麗です^^
K山さん
土曜はお世話様でした。
白山釈迦岳からの丸岡谷と尾根滑走、ストップスノーにもなりましたが楽しかったですね。
日曜は家族サービスバッチリでしたか?(笑)
今はこんな私も娘が小学校入るまでは毎週各地の公園に出かけてほぼ100%子供中心でした(笑)
山と子育ての両立でがんばってください!
機会あればまたよろしく!!
写真ありがとうございました。
この日にお会いした前日別当泊した者で~す!
色々探してたらブログにたどり着きました(^-^)/
御前峰のあとは釈迦岳でしたか凄いですね、山行を参考にして頂きたく今後もはちょくちょく拝読させて下さい。
また白山でお会い出来るかもですね!
宜しくお願いします
ただの冷風さん
その説はどうも!
あの時お聞きした情報をもとに先週東面大地に行けました。ありがとうございます^^
いよいよGWで天気もいいですし各地は賑わいそうですね。
私は4日間しか休みがなく明日の祝日も出勤でなんだかなーという感じです。天気いいんですがねぇ
白山は快適に滑れる時期にもう1回行こうと思ってました。
残雪期は短いですから好天は逃さず楽しみたいですね。