40.唐松岳スキー

唐松岳

好天が約束されたBig Day北アルプスは唐松岳(2696m)に山スキーにて登頂した。山中は風も穏やかで-5℃程度と気温も高め「こんな唐松は滅多に無い」と言われる中、尾根伝いに登り上げれば左に五竜岳、鹿島槍ヶ岳、右に鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳がデカイ。雪を被ったその山容は急峻で厳しく迫力満点ただただ息を呑んだ。やっぱり山はいいなぁ。

そんな中、いくつかアクシデントがあり駐車場着が17時20分とまさかの月明かりナイタースキーとなる。。。大きな感動を得た半面、反省も多い山行であった。

■メンバ F氏、私
■用具  freeride164cm、ディアミール、ガルモントアドレナリン
■日程

12月19日 快晴
06:30 金沢出発
09:00 白馬八方尾根スキー場着
09:15( 674m)駐車場出発
09:30( 789m)ゴンドラアダム→アルペンクワッド
10:00(1426m)登り始め
13:40(2662m)稜線
14:05(2696m)山頂
14:25(2645m)稜線
15:00(2300m)スキー捜索開始
15:45(2324m)スキー捜索終了
17:25( 741m)駐車場着

距離 22.2km
時間 8時間10分
累積標高差 ±3062m(ゴンドラ・リフト込み)
1219seppi.jpg今回はF氏との山行。ゴンドラ運転開始の8時に合わせ当日朝金沢発し八方尾根に向かう。スキー場着は9時。急いで身支度を整え駐車場を出発するとゴンドラ乗車に長蛇の列が出来ている。流石八方人気が違う!
1219gerende.jpgゲレンデにはスキーヤー&ボーダーが多数来場。競技関係者も多い感じ。兎平にはコブのラインが出来ていた。
1219syupuru.jpg兎平からはアルペンクワッドを利用。最上部のグラードクワッドは休止中のためシール登行となるがゲレンデスキーヤーが来ない領域はバージンスノーが広がっていた(写真)。
1219trace.jpg10時15分グラードクワッド脇をシール登行。積雪は2mぐらいかストックはどこまでも刺さりこの先も薮こぎは皆無。雪は軽く深くトレースを外れると板は膝下まで沈んだ。
1219one.jpg12時2340m付近。振り返ると尾根道が美しく伸びている。この付近、深雪の急登でシール登行も楽ではなかった。先行者のトレースに感謝しながら高嶺を目指す。
ここでF氏、シールが板と合わず滑って難儀。一時、板を外し膝まで沈むツボ足登行となり悪戦苦闘。
1219sanzan2.jpg11時42分2236m付近。右手には雪に覆われた北アルプスが一際険しく美しい。中心で尖がっているのが鑓ヶ岳(2903m)。右に杓子岳(2812m)、白馬岳(2932m)と続く。感動ですね。
1219daisyamen.jpg2360m付近の大斜面。パウダーです。
1219
one2.jpg12時45分2480m付近。写真中央の尖がりが唐松岳である。2696mの山頂はまだまだ遠い。リフト下車からしばらくはバックカントリー愛好者で溢れ返っていたが(50名ぐらい)高度を上げるにつれ数が減っていく。登頂はせずパウダーを楽しんでいる模様。
1219tengu.jpg右には天狗の頭が大迫力である。
1219goryukasima.jpg左を見れば五竜岳(右)と左奥には鹿島槍ヶ岳。どうですか。
1219one3.jpgそして振り返れば綺麗な尾根道である。遠方には雨飾山も見える。
1219gondora.jpg13時5分2572m付近。発達した雪庇をトラバース。なかなか緊張するシチュエーションである。
1219ganryo.jpg13時33分2643m付近。稜線直前の岩稜。ここでスキーはデポしアイゼンを装着した。
1219karamatugoya.jpg稜線からの唐松山荘とその右に五竜岳。山荘はだいぶ雪に埋もれていた。
1219ryousen.jpg13時40分2647m。写真中央の山頂まで残り僅か。右の雪庇に注意して進む。トレース等からこの日山頂を踏んだのは9名の様だ。
1219sancho.jpgそして14時5分唐松岳山頂に到着。風が強く手袋2枚重ねでも手の先が冷たくしびれるがそんなことは360度の大パノラマで吹っ飛んだ。
1219sancho2.jpg海老の尻尾が発達した道標と天狗の頭。唐松から天狗の頭までは不帰ノ嶮(かえらずのけん)と呼ばれるバリエーションルートである。
1219tusurugi.jpg今年の夏山登山時はガスで見れなかった剱岳(2998m)と立山(3015m)もバッチリ。
1219kudari.jpg14時15分下山開始。10分ほど景色を楽しみ行動食と生姜湯を補給したら下山開始である。いつになく時間が押しているのでさっさと滑り降りましょう。。。しかし登行時のパウダーはすっかり消え失せ、雪面は厚く硬いクラスト。しっかり荷重しないとターン出来ない難易度と化していた。
1219yami.jpgそして標高2300m付近の深雪でF氏がスキー紛失。膝上まで沈みながら二人で40分以上捜索しタイムアウトぎりぎりでなんとか発見出来た。時間はロスしたがホッと一安心。

しかしF氏はシールトラブルによるツボ足登行、タイムアウトギリギリまでのスキー捜索作業で体力を使いお疲れモードに。安全見て確実に滑走したこともあり最後は月明かりナイタースキーとなった(写真)。ゲレンデも下部は荒れた湿雪が固まったBadコンディション。ターンの度に太ももが悲鳴をあげながら17時30分駐車場戻りとなる。
1219map.jpg距離 22.2km
時間 8時間10分
累積標高差 ±3062m(ゴンドラ・リフト込み)

反省点
・早出早着の原則を逸脱
・相互の体力余力の確認不足
・山道具の確認不足
経験値は上がったが守るべき『原則』は断固として守らなければならない。山スキー2年目に入り気が緩んでいるとすれば即時修正しなければならない。

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