18.剱岳STS(魚津水族館起点-早月尾根より、72km16時間)

剱岳

先週の白山STSに続いて剱岳STSを達成♪ 早月小屋から残雪が増えたが、ヤブ掴みで安全を確保し登頂を果たすことが出来た^^ 予想以上の好天と抜群の眺望、16時間の達成感で大満喫!

■メンバ 単独、下山時Yさん同行
■行程  2016年6月11日(土)快晴、弱風(山頂中風)

01:20( 9m) 魚津水族館P発
03:51( 755m) 馬場島着
04:32( 755m) 馬場島発
07:50(2223m) 早月小屋着
08:16(2223m) 早月小屋発
10:40(2999m) 剱岳山頂着
11:30(2999m) 剱岳山頂発
13:30(2223m) 早月小屋着
14:00(2223m) 早月小屋発
16:01( 747m) 馬場島登山口着
16:21( 747m) 馬場島登山口発
17:28( 14m) 魚津水族館P着

自転車分(サイコン)
乗車時間 3時間21分
距離 61.7km
平均速度 18.3km/h
自転車+登山(スマホGPS)
時間 16時間5分
距離 72.6km
累積標高差 ±4008m
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ロードバイク効果?でSTSに膝が耐えられる実感を得たということで次なる検討を行ったところ、剱岳は標高3000mながらも自転車は標高差750m片道30kmで私のひざ痛視点では難易度が低いことが分かった、、、ということで早速実行^^

金曜日は終日研修で日中仕事が出来ず残業。準備完了が21時を回り先週の作戦(自宅で仮眠後出発)が難しくなり、現地仮眠に変更する。高速30%OFFとするため有磯海SAで20分ほど仮眠し時間調整、0時過ぎに魚津IC下車。レッドバロンさんに教えてもらった魚津水族館Pですぐ寝袋INするが、気が張って眠気がこない…。寝れても1時間と中途半端なのでGoしてしまえとなる^^

160611-034005.jpg03:40 馬場島3kmほど手前
1時20分魚津水族館Pを出発し暗闇をヘッドライトで走行。事前調査していたが初めての道路は分かり難く一本道になるまでは頻繁なGPSルート確認となった。早月川沿いの緩やかな登り勾配は予想通り。しかし山中で工事通行止めに出くわす。迂回路がすぐ見つかったが未舗装路を500mくらいを走行する羽目に…。奏功するうちに剱岳独特のノコギリな稜線を目視! 馬場島手前3km付近であった。

160611-040526.jpg03:51 馬場島着
2時間半を要した。平均15km/hくらいか。ゆっくり走行なので疲れは小さく余力に問題なし^^ もちろんひざ痛は予兆もなし!

160611-041001.jpg04:10 試練と憧れ
キャンプ場でペットボトルを満タンにしてトイレ休憩、写真撮影、登山準備など40分の大休止。

160611-043111.jpg04:31 馬場島発
早月尾根からの剱岳は単純標高差が2200m。北アルプス3大急登の急登である。ルンルンで登ると後半バテるため体力の節約、また途中に水場がなく小屋もクローズし購入出来ないため節水、この2つを強く意識して登行開始。

馬場島→早月小屋→山頂→早月小屋→馬場島
コースタイム 5:40→3:30→2:30→3:50 15時間30分
2011年実績  3:10→2:30→1:40→2:40 休憩込10時間45分
今回実績   3:20→2:20→2:00→2:00 休憩込11時間30分
※今回は遭遇したYさんとのお話を含む

160611-050205.jpg05:02 急登の先のブナ林でつかの間の脚の休養。歩きながら休める。

160611-050718.jpg05:07 巨木杉ゾーン

160611-051008.jpg05:10 樹齢どんだけなのか

160611-051859.jpg05:18 ギンリョウソウ
脚の休養にもなるため花を撮影しながら登行♪

160611-053306.jpg05:33 マイズルソウ

160611-053336.jpg05:33 イワハゼ

160611-053605.jpg05:36 ゴゼンタチバナ

160611-054856.jpg05:48 樹林帯から覗く富山市街そして日本海

160611-060342.jpg06:03 コイワカガミ

160611-061026.jpg06:10 道標は標高200mごとに設置されている

160611-062111.jpg06:21 ツマトリソウ

160611-063542.jpg06:35 イワウチワ

160611-063905.jpg06:39 ショウジョバカマ

160611-063941.jpg06:39 毛勝三山

160611-064457.jpg06:44 タチツボスミレ

160611-065035.jpg06:50 奥大日、大日
結構残雪多いことに気付く…。アイゼン持ってきてないが剱は大丈夫なのか? 一抹の不安がよぎる。

160611-071202.jpg07:12 キヌガサソウ

160611-071258.jpg07:12 サンカヨウ

160611-073310.jpg07:33 シラネアオイ

160611-074152.jpg07:41 早月小屋着
馬場島から3時間20分。長かった…。手を使うような急登が多いので帰りも難儀しそうである。
小屋はクローズで水の調達は不可。水は300mlくらいしか飲んでおらず余裕あるが、気温上昇での消費UPも想定し節水キープでいく。

160611-074300.jpg07:43 小屋からの早月川、魚津市街、そして日本海
水平線までバッチリ目視! 好天に感謝である。

160611-084349.jpg08:43 残雪との闘いが始まる
小屋では30分ほど食事休憩。残雪歩きに備えてストック先端のゴムを外した。先行者3名はいずれもアイゼンを装着していた。STSチャレンジ中だが敗退という選択肢も心に準備をしておく…。

160611-085059.jpg08:50 本格シーズン前のため整備は不完全
浮石多め、梯子のステップを固定する針金は錆びて真っ茶色だった。念のため梯子を使う前に強度確認する。

160611-092640.jpg09:26 危険トラバースはヤブを掴み3点確保で安全確保
雪はザクザクでアイゼンよりもキックステップが肝。また尾根のエッジや岩稜に雪はなく要注意はトラバースのみだった。

160611-092700.jpg09:27 ハクサンイチゲ

160611-095447.jpg09:54 ゴルジュから覗く立山

160611-100208.jpg10:02 残雪は増えていく
残雪ゾーンで下山者とすれ違った。先行者のうちの1名だった。トラバースでリスクを感じ敗退したとのこと…。んーーー、敗退の可能性が高くなったかな、、、と思いつつ、行けるところまで行くスタンスでGOとする。

160611-100215.jpg10:02 雪は増えるが核心部なし

160611-100229.jpg10:02 振り返れば素晴らしき眺望
今回もラッキーBOY、いや、ラッキーおじさんであった^^

160611-100244.jpg10:02 白馬方面を望む

160611-102221.jpg10:22 獅子頭

160611-102803.jpg10:28 ライチョウに遭遇^^
距離2m! あんたもっと用心しないと他の動物に食べられちゃいますよ。

160611-103533.jpg10:35 稜線に到達
ラッキー♪ 上部は岩場中心で雪はなく敗退に迷うような場面はなかった。さぁ間もなく山頂である^^

160611-104821.jpg10:40 剱岳山頂着
魚津水族館出発から9時間20分も要したらしい…。馬場島からは5時間40分で、前回(2011年登山歴2年目)と同タイムだったようだ。今回は自転車疲労と残雪トラバースの時間ロスがあるので登山力はUPしていると思う。さぁ素晴らしきパノラマをゲットしよう。午後からは降水確率20%と悪化方向なのでいつ雲が出るとも限らない。

山頂には単独登山者1名のみ。登山歴40年の大ベテランの方だった。最近は危険なことはしなくなったと言いつつロープ持参で平蔵谷?を登ってこられたそうである。立山側から入り昨夜は剱沢に泊だったそうだ。

160611-104107.jpg毛勝三山
今年は大変楽しませてもらった山である。毛勝山頂からの剱も素晴らしかった。
2016/04/09 8.毛勝山MTBスキー(阿部木谷ピストン)

160611-104200.jpg白馬方向

160611-104235.jpg鹿島槍方向

160611-104254.jpg針ノ木方向

160611-104038.jpg立山、剱沢
剱沢は滑走可能な積雪量に見える。しかし山スキーヤーはいなかったそうだ。雪は例年に比べ5mは少ないとのこと(ベテランの方談)

160611-104354.jpg八ツ峰

160611-111824.jpg11:18 白山は目視出来ず
さぁ、そろそろ下山しますかという時、早月尾根から1名登頂。私が追い抜いた2名とは別の方で、どこか見覚えのある雰囲気 2014/05/06 11.毛勝山スキー(阿部木谷-東又谷周回) でお会いし東又谷を滑走コラボしたYさんであった。「あの時の一人です」とあいさつして話が盛り上がり私は休憩をし直す形に^^

Yさん、早月尾根は昨年だけで10回登ったそうである。もちろん日帰り。ランニングにマラソン大会、山スキー、そして登山と高いモチベーションに感動したのだが還暦を過ぎていると聞いて衝撃が走った。恐ろしい体力である、、、というか精神が素晴らしい。
そんな訳で一緒に下山させて頂くことに。残雪の下りは神経を使うためありがたかった^^

160611-113810.jpg11:38 岩場
写真は登りで追い抜いた先行者

160611-121613.jpg12:16 残雪はさらに緩みリスクは下がっていた

160611-121836.jpg12:18 トラバースもステップが深くなり迂回せず通過
ペットボトルの水は500ml程度残っているが残雪を補充しスポーツドリンクの粉を投入したら最高のシャーベットドリンクになった^^ 冷たくて旨し! 残雪期山スキーでもよくやっている。衛生的とは言えないので自己判断でどうぞ。

160611-130819.jpg13:08 早月小屋が見えてきた

160611-161008.jpg16:10 下山終了
早月小屋からは結構飛ばしたがたっぷり2時間かかった。1600m付近の休憩で20分近く長話をしたせいもあるが^^ 脚の疲労感は相当な状態であるが、自転車の漕ぎが残っている。帰りは下り中心30km/h平均なら1時間のガンバである。ペットボトルに水を補充してGo。

160611-164100.jpg16:41 グッバイ剱! この付近から睡魔が襲ってきた…。睡眠時間20分はシンドイ!

160611-164851.jpg16:48 未舗装の迂回路

160611-172345.jpg17:23 早月川より

160611-172700.jpg17:27 ゴール!
合計16時間だった。長くても15時間と思っていたが残雪処理と山話に盛り上がった分かと思う。Yさんにオススメの温泉を教えてもらったが、時間も押しており、リラックスして睡魔倍増する危険もあったので次回のお楽しみとして金沢に戻った。

まとめ
・剱STSの起点として魚津水族館駐車場はオススメ(幹線道路近く車上荒らしリスク低い、トイレあり車中泊し易い)
・馬場島までのロードは30kmで勾配は緩め
・途中に未舗装路がある(タイヤパンクに要注意)
・早月尾根に水場がないので水対策を完璧にする(重要。小屋では500ml/500円らしい)
小屋の営業開始日は事前確認する
残雪期は雪を融かす手があるがバーナーが必要。もしくは雪で補充する
・今年は雪が少ないため6月上旬にSTS出来た。例年は7月以降か
STSは軽装となるためアイゼン、ピッケルなどが不要な時期が無難

今回の残雪対応
以下の条件で敗退したと思う
・滑落が致命トラブルに直結する場面で、その回避策が思いつかない場合
・雪が固くキックステップが効かなくなった場合
・下山時に進退窮まる懸念がある場合

あれば安心の装備
・ピッケル(もしくはピッケル付きストック)
・キックステップし易い(雪に食い込む)ソールの硬い靴

役に立たない装備
・つま先に刃のない軽アイゼン
Yさんはアイゼン持参していたが不要判断で未装着だった。登り下りとも。

経験値が上がりリスクをリスクと感じられなくなると危険だが、今回はそういった敗退に迷う場面はなく、判断は間違ってはいなかったと思っている。

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コメント

  1. レッドバロン より:

    自転車を覗いても私より早い。もしかして心臓二つ持ってませんか。

  2. 多摩太郎 より:

     こんにちは。。。 ! !
    またまた先週に引き続き、凄いことをやってしまいましたね。。。\(^o^)/
    魚津からバイクで馬場島まで。早月尾根の急登を。。。ただただオドロキです。
    随分と雪が少ないですね。これも暖冬のためでしょうか。花々が登高を励ましてくれているようです。白馬〜毛勝三山〜立山などなど素晴らしい展望ですね。
    昔しこのコースからチンネの登攀した事を思い出されました。。。 ! !

  3. よすあき より:

    海に浸かって水深1mからスタートすれば標高差3000mになる!笑

  4. ドロップ より:

    週末さん、こんばんは。
    連チャンですごいですね~。
    地元じゃなければ2度と行きたくない(笑)早月尾根をSTSとはね~。
    けど、上での景色で癒されるんでしょうね~。
    ぜひ、次はD山STSを。
    私は、山歩きなら付き合いますよ。(笑)

  5. レッドバロン より:

    最初の花はギンリョウソウといいます。次がマイズルソウ、イワハゼ、ゴゼンタチバナ、コイワカガミ、ツマトリソウ、イワウチワ、ショウジョバカマ、タチツボスミレ、キヌガサソウ、サンカヨウ、シラネアオイ、最後の白い花はハクサンイチゲと続きます。

  6. 管理人 より:

    レッドバロンさん
    登山口からの往復は11時間半ですからレッドバロンよりも時間かかってますよ^^
    また荷物や靴が軽くこの違いで随分楽になってます^^
    花の名前の件、密かにレッドバロンさんの6/13報告から拝借しようと思ってたのですが、ご教示ありがとうございました。
    多摩太郎さん
    自転車は比較的楽でしたが早月尾根ピストンはしんどかったです…。
    とにかく急で長い!
    16時間と長かった分、充実感てんこ盛りの満喫山行になりました。
    よすあきさん
    海に潜って標高差3000m、よすあきさんならやりかねない?
    スタート時の暗闇海水浴は辛そうだけど終了時はクールダウンにいいかも(笑)
    ドロップさん
    大山STSは候補にあげてますよ
    でも遠いので時期見てですね
    その時はまたコラボ(登山口からで)お願いします 笑