13.毛勝山スキー(阿部木谷-東又谷周回)

毛勝山

ネットで交流のあったレッドバロンさんと念願のコラボ実現。仲間の天狗蔵さんを誘って阿部木谷から毛勝山を登頂し東又谷を滑走するエキサイティングな滝の高巻泥んこ山行を満喫してきた。

■メンバ レッドバロンさん、天狗蔵さん、私
■用具  STIGMA160cm、TLT SPEED、TLT5Mountain
■行程  2014年5月6日(火)曇り→晴れ、山頂‐4℃

04:58( 480m) 片貝第四発電所
05:44( 705m) 片貝山荘
05:51( 735m) 東又谷-阿部木谷分岐点
06:18( 887m) スキー装着点(橋)
10:38(2358m) 稜線
11:08(2414m) 毛勝山着
11:39(2414m) 毛勝山発
12:39(1176m) 三階棚滝
14:37( 741m) 東又谷-阿部木谷分岐点
15:22( 490m) 片貝第四発電所

時間 10時間23分
距離 26.5km
累積標高差 ±2295m
※電波環境によりトレースが乱れているため距離と累積標高差は参考値

0506map.jpg
レッドバロンさんとは2013年12月に四ッ岳北面でお会いしたのが最初である(私の報告レッドバロンさんの報告)。私は単独、レッドバロンさんは天狗蔵さん梅さんの3名パーティで途中から同行させて頂き、-15℃の低温の中、山頂手前で氷化した岩と時間切れで全員敗退する悔しい山行であった。これ以来ネットでの交流が始まり「いつかコラボしましょう」からの今回となった。

集合は片貝第四発電所に5時。このGWは仙台に帰省しており金沢戻りは前日夕方。戻ってすぐ遊びに出発するのは諸々の事情で困難なので翌朝2時半に起床して魚津ICから片貝第四発電所を目指した。前日の雨は止み予報は曇り→晴れの回復予想。軽く挨拶をして薄明りの林道を登山靴で歩き始めた。

今回の最大のポイントは東又谷の三段棚滝。レッドバロンさんによると、昨年5月20日(今回より約2週間遅い)に東又谷滑走した登山仲間の話では「雪も繋がっていて問題なかったよ」とのことだが如何せん今年は雪が少ない。夏に遡上した経験のあるお二人は谷の険しさを把握しており「山紀行さんやはり三段棚滝がポイントになりますよ」とのことだった。

0506-0618bunki.jpg06:18 スキー装着点
板とスキー靴を取り付けた重いザックを担ぎ林道を歩く。片貝山荘まで3.5km、その先、東又谷-阿部木谷分岐を右に曲がって合計5.2kmに1時間20分を要した。この林道は二日前にレッドバロンさんが山菜採りで状況を確認されており、デブリで塞がれた状況などからMTBはやめて歩きとしたが、帰り楽するならMTBがよいかもしれない(今回は山菜採りや山野草観賞が出来たので歩きで正解だった)。

阿部木谷に入り、大きな橋(写真)で登山靴からスキー靴に履き替え、ヘルメットを装着。スキー歩行を開始する。さぁガシガシ行っちゃいましょう!

0506-0659nobori.jpg06:59 危険個所を避け土手を登る
右手崖からまとまった落石があり進路上に転がり落ちてきた。気温5℃の低温での自然発生に気持ちが引き締まる。

0506-0713tani.jpg07:13 阿部木谷下部
山頂方向は雲が厚く上部は目視出来ない。んー何とか晴れて欲しい…。毛勝山は剱岳、白馬方向の眺望を満喫してこその山である。

0506-0834tani.jpg08:34 クトー効かせてアイスバーンを登行
阿部木谷は基本的にデブリランド。日数経過しているが凹凸は大小入り混じっており滑走は楽しめないコンディションだった。ここは滑りたくない…。奏功しているうちに雲が切れてきて山頂が目視出来てきた。うぉっしゃーーー! サングラスを装着しメンバーのテンションも上がってきた!!

0506-0835furikaeri.jpg08:34 振り返ると阿部木谷→魚津市街→日本海!
西方向は雲が切れた。片貝山荘に泊まったという大阪3名パーティを追い抜き順調に高度を上げる。

0506-1019tani.jpg10:19 急登
標高1900m付近でアイゼンに変更し長大な滑り台を登る。途中、稜線から滑走してきたスキーヤーが転倒し50m以上滑落するのを目撃。気が引き締まる一幕であった。

0506-1030nobori.jpg10:30 間もなく稜線
雪面は硬いがアイゼンは良く噛み滑落の恐怖は無かった。しかし振り返った時の高度感は大きなものがある。経験によっては足がすくむレベルかも。

0506-1127sancho2.jpg10:38 稜線
間近で見る勇ましい剱岳に感動。雲がここまで切れるとは正直思わなかった。

0506-1127sancho.jpg11:08(2414m) 毛勝山山頂
出発から約6時間で登頂。パノラマな眺望に思わず キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!  であった。長い林道歩きと標高差1900mに耐えた甲斐が報われ感無量! レッドバロンさんが掘り起こしたお地蔵さんと一緒に記念撮影する。

0506-1127turugi.jpg山頂からの眺望。まずは至近の剱岳と立山。

0506-1127goryu.jpg唐松、五竜、鹿島槍

0506-1127sirouma.jpgそして白馬、杓子、鑓ヶ岳。山の名称はカシミールの「カシバード」で調べた。

0506-1143ski.jpg11:43 東又谷に向け滑走開始
山頂では残雪の北アルプス眺望を堪能するが気温-4℃で体は冷え手指も冷たくなってきた。ではそろそろ参りましょう^^ 山頂でお話しした滑川の「ヤマチャン」も後から付いてくる形で東又谷にドロップ♪

0506-1147ski.jpg11:47 上部は硬いアイスバーンでエッジが滑る…

0506-1150ski.jpg11:50 下部は隠れて目視出来ない
滑走→ルート見極め を繰り返し慎重に進む。

0506-1155ski.jpg11:55 崖と雪切れを前に作戦会議

0506-1157ski.jpg11:57 喉を前に心の準備をする天狗蔵さん
ここが第1の核心部。

0506-1200ski.jpg12:00 横滑り大会
幅狭くターン不可。雪は硬くエッジが滑り神経を使った。写真は天狗蔵さん。

0506-1201ski.jpg12:01 同じくレッドバロンさん
エッジで削られたサラサラ雪は川の様に流れ落ちた。斜度は奥穂の直登ルンゼクラス。45~50度近くに感じた。

0506-1205ski.jpg12:05 難所の後は快適ザラメのお楽しみターーーイム♪

0506-1208ski.jpg12:08 天狗蔵さんに続きレッドバロンさん滑走

0506-1212ski.jpg12:12 写真撮りまくり大会♪
シュプールも残すぜ!(天狗蔵さん)

0506-1214ski.jpg12:14 ルンルンが止まらない(私)

0506-1215ski.jpg12:15 毛勝山でこれほど素晴らしい滑走が楽しめるとは思わなかった!

0506-1226ski.jpg12:26(1221m) 徐々に谷が細くなり雪切れが始まった

0506-1232ski.jpg12:32(1203m) 斜め歩行

0506-1236taki.jpg12:36(1197m) 谷は細く雪は割れている

0506-1239taki.jpg12:39(1176m) 三段棚滝ステージへ(第2の核心部)
デブリと割れ、落差ある落ち込み。上部に残っていた登山者の足跡より「ルートはあるはず」との予想の元、天狗蔵さんが偵察。左手の垂直な壁にロープを発見し高巻することに。
(写真のデブリを少し降りた平地より左手の壁をよじ登る)

0506-1246maki.jpg12:46 写真では楽勝に見えるが…
場所によって足場の無い垂直な壁で高さは10mほど。100%ロープに体を預ける箇所もあった。腕力ないとクリア困難。

0506-1256maki.jpg12:56 懸垂下降
ロープに結び目が無い! 足場も無いため握力勝負であった。

0506-1400.jpg14:00 林道合流後も試練が続く
13:30にかけて計3回の高巻の後、ようやく気が休まる平坦路となり取水口にて林道合流。ホッと一息^^ 雪切れスキー脱着を繰り返しながら13:43に滑走終了し登山靴に履き替えた。しかし、林道のトンネルが雪で塞がれ通過不能、林道がデブリで埋まり際どい通過など試練が続いた。

0506-1403.jpg14:03 際どい通過
ピッケル付きストックを壁に突き刺し確保する。

0506-1700syukaku.jpgレッドバロンさん、天狗蔵さんによる山菜採り教室♪
林道歩きでは「こごみゼンマイ」「フキノトウ」を採取しながらの第2のお楽しみタイムとなった。山菜は興味はあったが自分で調べるほどのモチベーションはなく山行で採取したことも無かった。今回美味しい食べ方含めて直々にご教示頂いたことで新しい一歩を踏み出せたと思う。その節はありがとうございました。

0506member.jpg15:22 駐車場所到着
都合10時間半。あー楽しかった。達成感と充実感がドボドボと溢れ出てくる感じ^^
同行のみなさん

最後に
大変お疲れ様でした。東又谷は雪不足により難易度が高くなった分、逆に濃密で面白い山行になったと思います。本当に楽しかった。また宜しくお願いします!

メモ
・阿部木谷はデブリランドで雪面の凸凹が激しく、また今回は低温で雪が硬かったので下山時も滑走は楽しめなかったと推測。
・東又谷は第1の核心部の手前の大斜面、第1の核心部先から三段棚滝までの広大な緩斜面でスキーが楽しめる。今回は阿部木谷の様な凸凹激しいデブリは無かった。
・三段棚滝は雪が切れると難易度大(左右が急で高いので迂回は困難な感じ。高巻は腕力で垂直な壁10mを登り、握力でロープを掴みながら垂直下降が必要)。
・落石は目視した分だけで3、4回。タイミングが悪ければ巻き込まれた可能性があり極めて要注意である。
レッドバロンさんの山行報告(毛勝山~東又谷大冒険BC 週末山紀行さんとのコラボ)

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コメント

  1. 多摩太郎 より:

     お早うございます。
    凄い所を滑ったものですね。(^_^;) 
    展望がバッグン。。。! ! 

  2. 那ぁ より:

    滑りも良さそうですが、それよりも下部のゴチャゴチャが楽しそう。
    そろそろ沢の季節だな~と、ワクワクしてきました。
    板納めの時期が近づいてきましたね、ちょっと寂しいです。

  3. レッドバロン より:

    私の写真とは違った物が掲載されていて、楽しく読ませていただきました。不思議ですね。同じ場面でも捉え方が違っていたりします。そこが楽しいところです。感動の場面が違ったりもします。
    とにかく楽しかった山行には間違いなかったようです。

  4. 管理人 より:

    多摩太郎さん
    登りの阿部木谷はデブリで凸凹が酷くスキーを楽しむのは困難なコンディションでしたが東又谷は素晴らしかったです。
    2つの核心部は緊張しましたが、山行を重厚にするスパイスになってくれました^^
    山行後は充実感で満たされ気持ち良かったです。

  5. 管理人 より:

    那ぁさん
    そうんですよ。滑りも良かったのですが核心部が楽しかった。
    東又谷は難易度が高く装備やメンバーを選ばないと
    ヤバい事態に成り得るルートでしたのでご注意ください。
    雪が多いと核心部2の周辺は滑って降りられるらしく、そうなると一気に難易度が下がるかもしれませんが。
    私の板収納めは6月頭?の薬師以降かと思いますが、夏山も好きなので寂しさ半分、ワクワク感半分です^^

  6. 管理人 より:

    レッドバロンさん
    昨日はお世話様でした。
    今回の山行は今シーズン1番だったのですが、それ以上に
    レッドバロンさんの体力と天狗蔵さんの行動力&落石等の発見の速さに感動しました。
    北ア周辺の濃厚な山行レポを拝見してますが
    このメンツならと納得しました。
    今シーズンのコラボは難しいかもしれませんが
    また宜しくお願い致します。

  7. あさまさ より:

    スキーは楽しそうだが、かなりハードだね!素人には考えられない恐ろしさ。MTBダウンヒルのほうが100倍安全かと思います。

  8. 管理人 より:

    あさまささん
    お久しぶりです。マラソン熱冷めませんね。すっかり定着した感じでしょうか^^
    山スキーは自然相手な部分がリスクですね。
    ここを軽視するか、軽視しなくても客観的に重視した行動をとっていないとリスク激増します。
    GW中に多発した事故もこの要因は大きいと思いますね。
    MTBダウンヒルは、つい攻めてしまう(攻めてこそダウンヒルでもある)ので、ケガのリスクは高い気がしますよ。
    実際山と山スキーではケガはまだありませんが、
    ダウンヒルでは骨折1回と、ヘルメット陥没&膝損傷完治1ヶ月をやってますので(笑)