今シーズンの締めは開通したての有峰林道からの薬師岳1day。下界30℃超の激暑のこの日、山も暑く雪は重かったが快晴でとにかく眺望が最高! 遮る雲はなく白山もバッチリの360度パノラマなラストとなった。今シーズンも事故なく終えられたことに感謝!
■メンバ レッドバロンさん、天狗蔵さん、梅さん、私
■用具 STIGMA160cm、TLT SPEED、TLT5Mountain
■行程 2014年6月1日(日)快晴、駐車場20℃
06:50(1330m) 折立登山口
10:16(2300m) 薬師峠
12:11(2926m) 薬師岳山頂着
12:41(2926m) 薬師岳山頂発
13:09(2339m) 薬師峠
15:14(1392m) 折立登山口
時間 8時間23分
距離 22.4km
累積標高差 ±1907m
(GPSトレースが暴れているので参考値です)
6月1日有峰開通日は薬師と決めていた。先週の猫又山の際、ご一緒出来れば是非!とお誘いしていたレッドバロンさん、天狗蔵さんの都合が合い更に2012年12月四ッ岳以来の梅さんを加えた4人で山行がスタートする。
私は前日現地に入り亀谷ゲート駐車場で車中泊。前夜5台ほどだったゲートの車は開通時刻の6時には最後尾が見えない大行列(100台以上?)となっていた。3人が乗る天狗蔵さん号は20番目くらいか? 同乗させてもらい10分ほど並んでゲートを潜り約30分の林道走行で折立着。6時50分に入山する。
大行列な亀谷ゲート6時前
06:48 雪のない折立より登山靴で入山
さぁ出発。薬師は標高差1600mほどだが片道10kmの長丁場である。先頭の天狗蔵さん昨日自転車で60km?走ったというが逆に体が仕上がっており出だしからハイペース。カメラを取り出し構える頃には被写体は先に行ってしまいその後追いつくのも一苦労であった。
07:39(1750m) 雪が繋がったのは標高1750m付近の樹林帯
雪は出たり消えたりで繋がったのは広い迷い尾根のあたり。まだ雪が切れる読みで重荷の登行を続けた。ペースは少し落ちたが撮影で遅れると追いつくのに苦労するのは相変わらず。
07:55(1869m) パルピテーション噴出な三角点 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! である
やんちゃ坊主三人衆
写真中央でちょこっと顔を出してるのが剱岳
08:09 コバルトブルーな有峰湖
上部は雪が切れ予想通り木道が露出。この付近は陽当りのせいか毎年雪が切れる。
08:16(1887m) 1934mピークの先いつものコルでスキー装着
ここでスキー靴に履き替え登山靴をデポ。軽く飲食してスキー歩行を開始。
08:49 今度は梅さんがハイペース
写真で後れを取ったらもう追いつけない「おーい待ってくれ」状態(笑)
09:03(2100m) 今日も来て良かった^^ 左奥は白山でっせ♪
09:11 白山ズームアップ
09:14 毛勝や猫又の雪量と比べ薬師は例年同等
梅さんが引っ張る形でハイペース歩行が続く。こりゃヤバいとペースを上げるが一向に追いつかないぜよ(汗) クトーにはヒールアップ対策を施しているので、装着時は必ずヒールアップをしなければならず前傾姿勢となり平坦路は踵が靴ズレる…。この歩行が何気に一番キツカッタかも。
09:46 標高2200m付近より太郎平をショートカット
3年前にトライした時は深い谷の通過で板を外したが今回も楽ではなかった。一見すると難なくトラバース出来そうに見えるが曲者である…。帰りも同じルートをとったが基本漕ぎスキーなので期待は禁物ですので。
10:11 2つの深い谷を越えて薬師峠に接続
薬師峠にて
10:37(2450m) 薬師平より振り返り
既に眺望素晴らしく北ノ俣岳、黒部五郎だけでなく槍、穂高方面もバッチリ。ケルンまで登れば赤牛~鷲羽も間違いないだろう ̄ー ̄)ニヤリ
10:54 雷鳥
10:58(2700m) 最後の踏ん張りどころ西南の尾根へ
10:58 天狗蔵さん
11:18 薬師岳山荘
大勢の方々が次々に滑ってきた。聞くと小屋関係者で林道開通前の昨日入山され太郎小屋泊とのこと。昨夜は綺麗な星空で今日はこの天気、最高の日の入りとご来光だったに違いない。
11:48(2926m) 稜線のケルン
中盤以降は梅さん独走で速かった。それにしてもチームレッドバロンは全員体力があり行動にスピード感もあってエキスパートである。アイゼンやクトー、サングラスなどはメンバが同じタイミングで装着、日焼け止めは出発前に塗っておく、水分補給はハイドレーション、行動食は各自のタイミングで短時間に補給など、チームとしての行動が滑らかで無駄が無い。
12:03 山頂はスキーでアタック
ケルンからもスキーで。稜線左斜面は雪がなく岩の夏道が露出しているが右手中央カール側はご覧の積雪のためスキーのまま進む。
12:11(2926m) 薬師岳登頂
6時50分折立発なので5時間20分で登頂。折立からの標高差は1600mほどと大したことはないがとにかく距離が長かったー。まずは記念写真である。
私-レッドバロンさん-天狗蔵さん
私-梅さん-天狗蔵さん
赤牛岳
中央やや右に水晶岳、右端が鷲羽岳
シャーベットドリンク大会
暑さで水の消費が多く、水分補充も兼ねてボトルに残雪をぶっこみシャーベットドリンクを作成。生温い水が頭にツンとくる冷水に早変わり♪ 残雪は表面を削れば中は真っ白。気にしない方にはオススメである。特に暑い日は喉が潤いますぜ ̄ー ̄)ニヤリ 因みに真水よりも味があった方が(ポカリなど)美味いので。
12:49(2926m) 稜線のケルンより
30分ほどマッタリしたら滑走タイム♪ 気温上昇で雪は重そうだが登頂と眺望で既に大満足な私であった。写真は稜線からの眺めで手前から東南稜→雲ノ平→槍・穂高。
ケルンからの黒部五郎~北ノ俣岳
12:59 雪は重いがスキー滑走は涼しく気持ちがよい!
レッドバロンさん
梅さん
14:03 スキー装着のコル
薬師峠からは太郎平をショートカット。漕ぎ多く上半身がヘロヘロだった。下りも楽ではない! 2100mでのルートミスに注意しながら半分漕ぎスキーでコルまで滑走し、登山靴を回収してスキーは肩に担ぎ再び履ける1869mの三角点を目指す。
写真の大勢の方々は前日入山の小屋関係者。
15:13 下山終了
折立着は15時14分。下山は2時間半チョイ、都合8時間半の山行終了。コルから三角点までスキー靴で歩き、三角点より再び滑走。予定通り1750mの樹林帯まで滑れた。その先は登山靴に履き替え夏道下山する。下山時はスキーのテールが地面にぶつかり歩き難いので上方にオフセットして固定するのがオススメである。そのぶんトップがヤブにひっかかり易くなるが。。
ミズナ(イラクサ科のウワバミソウ)
天狗蔵さんに頂く。いつもありがとうございます^^
葉と一緒に茎の表皮を軽く剥いて沸騰した湯に浸けると深緑色が瞬時に鮮やかな緑色に変わった。春の色ですね♪ わさび醤油とマヨネーズであっという間に完食。癖が無く食べやすいのと独特のネバネバ食感から妻娘に大好評で最近収穫した山菜の中で一番とのことだった。私はウドだな~
メモ
・スキーを履いたのは1934mの先のコル、下山滑走は1750mの樹林帯まで
・雪の量は例年同等で特に少ない感じはしなかった
・ゲート大行列は100台以上か?(Y字路の双方に延びており最後尾は見えない)
・90%は山菜か? 釣りは少々。登山、山スキーは殆どいない
・通行料金は100円上がって普通車は往復で1900円
コメント
やっとシーズンが終わりましたね。薬師に行けるか少々心配でしたが、やはり行ってよかったです。今回スキーでは、2回目ですが、確実に強くなっている自分を感じることができました。薬師までのだらだらとした登りに途中で脚が痙攣したり、大変だったことを覚えています。
帰りのトラバースは、やはり疲れます。いつもの山行よりも上半身が疲れています。きっと、トラバースの時のストップワークだと思います。
今回、前転びをして心配をかけました。たいしたことなく傷バンも張っていません。処置がよかったからでしょう。
天狗蔵くんは、「昔からの友達のようだね。」と話していました。山行リズムが同じなので楽しいのだと思います。あまり、気を遣わなくても楽しめるのがいいのでしょう。
同じ山行でも、ブログの内容に品格を感じました。切り口が違っていて楽しく拝見しました。
日曜日はありがとうございました。
お陰様で満足感をもって今シーズンのクローズが出来ました。終わりよければ全てヨシ! 途中も満喫してますが更に終わりまでガッチリ頂いちゃいました^^
今シーズンは毛勝、猫又、今回の薬師でのコラボありがとうございました。山菜や毛勝三山周辺の開拓など来シーズンに繋がる形となったと思います。
夏山も機会あればお願いします!
薬師岳の山スキーでしたか。(^_^;) まだ残雪が多いですね。
とても天気が良く、真っ黒に焼けた事でしよう。。。! ?
赤牛〜水晶〜鷲羽。。。穂高に槍と
見放題ですね。( 笑 ) それにしても皆さん健脚ですね。
多摩太郎さん
> みなさん健脚ですね
その通りです。行動も早くて私のヒヨっこさが浮き彫りになってしまいます(笑)。勉強になることも多いですね^^
そろそろ夏山シーズンになりますね
今年も大縦走を計画されるのでしょうか^^
私はツバクロ、栂海新道そして奥穂→西穂をやりたいと思っていますが、どうなることやら。。