山小屋1泊で薬師岳と黒部五郎岳に登ってきた。ともに日本百名山である。黒部五郎岳の山頂は360度大パノラマで剱岳から立山、槍ヶ岳、笠ヶ岳、遠く乗鞍岳まで北アルプスの名峰を一望出来た。感動の嵐。全てに感謝です。
■行程
6月5日 晴れ時々曇り
07:05(1359m) 折立登山口出発
08:10(1870m) 1870mピーク
09:15(2196m) 五光岩ベンチ
10:15(2328m) 太郎平小屋
11:55(2692m) 薬師岳山荘
12:45(2926m) 薬師岳山頂着
13:20 〃 出発
14:00(2900m) 北薬師岳山頂着
14:50(2692m) 薬師岳山頂
16:05(2328m) 太郎平小屋着
距離 17.0km
累積標高差 2081m
時間 9時間0分
6月6日 快晴
04:30(2328m) 太郎平小屋出発
05:25(2576m) 2576mピーク
05:45(2661m) 北ノ俣岳
07:50(2839m) 黒部五郎岳山頂着
08:30(2839m) 〃 出発
10:35(2661m) 北ノ俣岳
11:30(2328m) 太郎平小屋着
12:00 〃 出発
12:30(2196m) 五光岩ベンチ
14:15(1359m) 折立登山口着
距離 25.1km
累積標高差 +1651m、-2615m
時間 9時間45分
■初日
折立登山口へのアクセスは富山県側から2本、岐阜県側から1本の有料林道になる。富山県側からの有峰林道小口川線は7月1日開通予定、小見線は落石のため今シーズンの開通は難しい状態、岐阜県側からの東谷線が今唯一アクセス出来る。今回は1日開通したての東谷線より折立に入ったが国道41号から56kmもあるワインディングロードは1時間半近くかかり実に遠かった。
料金は往復1800円で20時~6時はゲートクローズされる。ゲート着が夜中1時だったので車中泊し朝食を済ませ6時前にゲートに並んだ(写真)。
折立登山口。登山マップによると太郎平小屋まで5時間、その先薬師岳山頂まで3時間10分だ。スタートは7時といつもより遅いが今日は太郎平小屋泊なので時間はたっぷりある。
登り始めの登山道。ここから急登、樹林帯と続き約2時間で見晴らしの良い尾根に出る。写真の様に雪は殆ど無いがところどころ残雪地帯があった。
2196m五光岩ベンチ。ここから一気に残雪が増えた。前を歩く山スキーヤーはここでスキーを履いていた。
太郎平小屋手前(写真中央が小屋)。この付近は雪で覆われている。
太郎平小屋まで3時間10分と登山マップの5時間よりも随分早く着いた。ここから左に折れ薬師岳(写真)を目指す。
2701mの薬師岳山荘は現在立替工事中。
11時55分薬師岳山頂着。金沢から来たという山スキーヤーと話をしながらの食事タイム。
山頂からの眺めはまずまず。こちらは赤牛岳(2864m)。
水晶岳(2986m)。残雪の筋が綺麗な山だ。
北薬師岳(2900m)。今日は小屋泊で時間があるため縦走することにする。ナイフリッジな稜線はなかなかビューティフルである。
雷鳥発見。分り難いが左に一羽、ハイマツの中にもう一羽いる。
16時過ぎ太郎平小屋着。薬師岳山頂から1時間15分で着いた。
小屋オープンが4日前で最初の宿泊客は昨夜の1名。今日は10名ほどとまだ利用者が少ない。ハイシーズンは定員150名に300名宿泊もあるというのに閑散期はご覧の和室に一人寝である。
一日も終わりだ。明日は距離を歩くので3時半頃起床し4時半に出発の予定。
距離 17.0km
累積標高差 2081m
時間 9時間0分
■二日目
4時半小屋を出発して間もなく水晶岳(2977m)から朝日が登る。
北ノ俣岳(2661m)への広い稜線。波打つザラメ雪は硬く締まっておりアイゼンが良く利いた。
振り返れば昨日登った薬師岳(2926m)がまだ薄暗い。現在5時10分。
北ノ俣岳山頂からの白山。
黒部五郎岳(2839m)は近そうに見えて遠い。太郎平小屋からの往復は8時間~10時間みてもらっているとは太郎平小屋スタッフ談。
振り返れば広大なカールが広がる。
北アルプスの山並み。手前左が黒部五郎、遠方中央が笠ヶ岳(2897m)、右に乗鞍岳(3026m)、御嶽山(3067m)と続く
黒部五郎岳山頂。北アルプスの主峰が一望出来る360度パノラマは圧巻であった。
左から薬師岳、剣岳(2999m)、立山(3015m)。
三角形に先が尖っているのが槍ヶ岳(3180m)。稜線の大きな窪みが大キレットでその右に穂高岳が続く。
笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山。
2010/09/19追加
カシミール3Dで作成した同じ場所からのイメージ画像。
距離 25.1km
累積標高差 +1651m、-2615m
時間 9時間45分
まとめ
折立からの薬師岳、黒部五郎の小屋泊山行をやった。登山本で4泊5日の行程を膝痛やトラブルなく1泊で行動できた事は自信になった。早月尾根の1day剱も射程内に入った? 時期を見てトライしたい。
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