25.薬師岳スキー(折立起点1day)

薬師岳

開通したての有峰林道にて折立からの薬師岳山スキー(今シーズンのラスト)を楽しんできた。澄み渡る青空の下、映画「岳」の主題歌を口ずさみながら累積標高差2000m、10時間のラストに相応しい充実した山行。山スキー2シーズン目も事故無く終えられたことに感謝したい。

■メンバ 単独
■用具  freeride164cm、ディアミール、ガルモントアドレナリン
■行程  2011年6月4日(土) 快晴→曇り、無風(ケルン~頂上中風)、16~7℃

07:59(1370m) 折立登山口
09:44(1934m) 1934mピーク
10:44(2197m) 五光岩ベンチ
11:44(2306m) 薬師峠
14:21(2926m) 薬師岳山頂
16:48(1934m) 1934mピーク
18:04(1370m) 折立登山口

時間 10時間5分
距離 22.3km
累積標高差 ±2012m
0604ariminerindo.jpg登山口のある折立までは有峰林道(有料道路往復普通車1800円)を利用する。ゲートは小見線(富山県亀谷温泉より)、小口川線(富山県より亀谷温泉近く)、東谷線(岐阜県神岡町より)の3ヶ所で6月1日より小口川線を除く2本が開通した。ゲートオープン時間帯は朝6時から20時までなので、暗いうちから登り始めるには前日20時までにゲート通過しなければならない。朝に並んで6時に通過すると登り始めは7時頃になる。
0604tozanguchi.jpg7:59 1370m 折立登山口
前日は会社飲み会のため早朝移動して朝6時にゲート通過計画とした。しかしまさかの寝坊。しかも亀谷のつもりが東谷に向かってしまい時間ロス拡大、ゲート着は7時過ぎ、入山は8時になってしまった。
0604zansetu.jpg9:02 1774m 山道
最初の1時間は残雪無い山道。その後1700m付近から雪が出てきた。尾根が広いこの付近は方向が分かり難くGPSと赤布を頼りに進むがそれでも1度ヤブに迷い込んだ。
0604yakusi.jpg10:38 2193m 薬師岳
1870m付近で樹林帯を抜けると一気に展望が広がる。快晴で風も無く今回もグッドコンディションである。実に気持ちがいい。スキーは2193m五光岩ベンチ付近で履いた。肩に食い込む重荷からようやく開放。
0604taro.jpg10:47 2202m 太郎平方面
2260m付近から薬師峠にトラバースしたが切れ落ちた谷が点在し板の付け外しもあって非効率だった。太郎平小屋の手前、谷がなくなるまで詰めてからトラバースした方が楽で時間もかからない様に思われたが他にいいルートがあるのだろうか?
0604ryousen.jpg12:38 2535m 本谷を右に見たケルンまでの稜線
シールが滑るので薬師峠先の急登はアイゼンに切り替え、登りきってから再びスキーを履き薬師平は右から巻く夏道のルートを取った。巻きの向こうに出れば写真の尾根が一望出来る。
0604sakusidakesanso.jpg13:07 2689m 薬師岳山荘
昨年(2010/6/5薬師・黒部五郎)建設中だった山荘もご覧の通り。今シーズンの営業はまだのようだ。
0604kitanomatagoro.jpg黒部五郎岳と北ノ俣岳
振り返ると黒部五郎と北ノ俣岳が大迫力でそびえる。こっちも登りたい気分。宿泊山行にすべきだったかと少し後悔。
0604tounanone.jpg13:51 2895m ケルンからの東南尾根
最後の登りは実にしんどく立ち止まって息を整えての繰り返しだった。写真はケルンからの東南尾根で中央少し右が水晶岳(2986m)、左端に一部見えているのが赤牛岳(2864m)だ。水晶は未登頂の100名山なので同じく未登頂の鷲羽岳とのテント縦走を今シーズン予定。他、槍と剱を登頂すれば北アは達成となる。
ここでスキーをデポして山頂に向かう。
0604sancho.jpg14:21 2926m 薬師岳山頂
出発から6時間20分と随分時間がかかった感じ(昨年は登山で5時間40分)。
ところで富士山スキーで故障したためデジカメをPENTAXのWG-1に新調した。選定理由はアウトドア仕様でありながらリモコン付きなこと。しかし肝心のリモコンを車に忘れたことに気づく ・ω・ なんだかな。。。
さて今日の天候なら暗くなるのは19時頃なので18時には下山したい。薬師はルートミスの報告も多く、歩き難い兼用靴での下りも長いので時間を意識して下山を開始する。
0604taro2.jpg15:03 2468m 薬師平からの太郎平
ここで薬師峠からトラバースするか太郎小屋まで登るか迷う。トラバースは登りの感じでは谷の通過で難儀しそうだが今後のために情報収集したい気もする。結局、時間に余裕がないことから確実なルート(黄色)を選択、薬師峠でシールを貼って太郎平小屋付近まで登り返した。

16:33 1921m 1934mとのコル
スキー滑走はここまで。五光岩ベンチからは夏道を外れ雪のある北側斜面を滑ることになるがルートミスし易いので小まめに現地確認した。
コルでスキーをザックに取り付けここから1時間半の長い夏道の下山が続く。ザックが肩に食い込み重いというより痛い感じだった。後半はスキーのテールが地にひっかかる程の急勾配もありより慎重に下りる。膝痛の予兆はなかったがこの時間帯に発生すると厄介なので意識的に休憩を挟んで18時に折立登山口着。
0604map.jpg時間 10時間5分
距離 22.3km
累積標高差 ±2012m

備忘録
・太郎平小屋のトラバースは時間短縮にならなかった(最適ルートを今後調査)
・五光岩ベンチから1934mのコルまでのスキー滑走はルートミスに要注意
・山小屋泊で荷を軽くしつつ二日目に北ノ俣岳、黒部五郎山スキーも楽しそう

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